カテゴリー「加藤文卓の「圖巧解説」」の24件の記事

2017年4月 1日 (土)

加藤文卓の「圖巧解説」その24

月報1928年12月号

圖巧解説
二峰生

前號九九生としたのは二峰生の誤りでしたから茲に訂正します

第六十五番

0065

93飛成、89玉、98龍、79玉、78金、69玉、68金、59玉、58金左、49玉、
48金、同馬、58銀、39玉、49金、同馬、38金、同玉、49銀、37玉、
38銀、同と、49桂、同と、38龍、同玉、83角、48玉、47角成、59玉、
58馬也(31手詰)


變化
48同馬の所同桂成ならば
58銀、39玉、49金打、同成桂、38金、同玉、47銀迄

38同との所同龍ならば
同龍、同玉、83角、49玉、39飛也


第六十六番

0066

38銀、18玉、19香、同玉、82角、同歩、29飛、18玉、81馬、27歩、
19歩、17玉、27馬、同桂成、同飛、16玉、28桂、15玉、17飛、24玉、
14飛、同玉、25金、13玉、12と、同玉、22歩成、同銀、23金、同銀、
同銀成、同玉、24歩、33玉、43金、22玉、32と、11玉、22銀、12玉、
23歩成、同玉、33金、12玉、11銀成、13玉、12成銀、同玉、22と、13玉、
23金也(51手詰)


變化
18玉の所39玉ならば
48角、同玉、47馬、59玉、69飛也

82同歩の所
(一)同飛ならば同馬、同歩、29飛、18玉、19飛打也
(二)46歩間ならば29飛、18玉、81馬、27歩間、19歩、17玉、27馬以下本文に合す
---

19歩、17玉、18香、同桂成、同歩、同玉、16飛、17歩合、29銀、27玉、38角、37玉、47馬まで。
 攻方16桂を追加することによりこの余詰はなくなります(駒場和男氏補正案)。


第六十七番

0067

78銀、同金、88金、同金、同飛、同玉、66馬、同金、89歩、同玉、
98銀、同玉、76角、同金、78龍、97玉、96金、同玉、76龍、95玉、
94金、同玉、74龍、93玉、92金、同玉、72龍、93玉、73龍、94玉、
74龍、95玉、75龍、96玉、76龍、97玉、77龍、98玉、78龍、97玉、
88銀、86玉、87香、95玉、75龍、94玉、84龍也(47手詰)


變化
78同金の所98玉ならば99歩にて容易に詰あり

66同金の所
(一)77歩間ならば78金()98玉、76角、同金、同馬にても容易に詰む
98玉の所97玉ならば
88銀、96玉、76龍、同金、97香
(二)77に他の間駒を打つも殆んど同手順にて詰む、例へば77金ならば78金、97玉、88銀、96玉、76龍、同金、97香、86玉、77金、同金、96金等の手順あり

76金の所89玉ならば
69龍、79銀間、99金、同玉、79龍也

以下の變化は容易なれば略す
---

 98銀も可。


第六十八番

0068

48銀、29玉、28金打、同馬、同金、同玉、19角、同歩成、29歩、同と、
18飛、27玉、28歩、同と、17飛、同成銀、36馬、同玉、25龍、46玉、
47歩、同桂成、55龍、36玉、26金、同玉、25龍也(27手詰)


變化
19同歩の所
(一)同玉ならば18飛、29玉、19飛、28玉、29歩、27玉、17飛上、同成銀、36馬、同玉、25龍以下本文に合す
(二)29玉ならば26龍、27歩、同飛、同桂、同龍、19玉、28銀、29玉、39銀也
此局終りに近く26金の所は25龍と直ちに廻りても詰にて多少遺憾の點あれども19角の妙手を以て歩詰を避くる所は甚だ面白し
---

 25龍、46玉、56金もある。


第六十九番

0069

78金打、同角成、同金、同馬、89金、同馬、88銀、同馬、77龍、同馬、
68角、同馬、89金也(13手詰)


變化
78同角成の所は78同馬、同金、同角成にても同様なり

89同馬の所ならば68玉ならば
78金()58玉、67角、同龍、同龍、49玉、59飛、同玉、68龍、49玉、27角にても詰む
58玉の所59玉ならば
77角、同龍、69金也

88同馬の所同歩成ならば
77龍、78間、57角、同龍、69金也


第七十番

0070

59金打、38玉、49銀、同龍、同金、同飛生、39歩、同飛成、49角、同龍、
28飛、39玉、29飛、38玉、39歩、37玉、28銀、同金、同馬、26玉、
37馬、同玉、38金、同龍、同歩、同玉、39飛打也(27手詰)


變化
49同龍の所37玉ならば
48角にて詰む

同飛不成の所
(一)同玉ならば59飛、38玉、39歩、37玉、28角、同金、同銀、同飛成、38金、同龍、同歩、同玉、39飛迄
(二)同飛成ならば28飛()37玉、38歩、同龍、同飛、同玉、39飛也
37玉の所39玉ならば
29飛、38玉、39歩、37玉、28角也

39同飛成の所同飛不成ならば
28飛、49玉、16馬、38間、59金の詰あり

49同龍の所37玉ならば
27飛、同金、同馬にて詰む


第七十一番

0071

此局はどの手順を以て正解本文と看做すべきかの取捨に迷ふのであるが、此所には次の如く記して置く。但原書記載の手順は誤りと思ふ

67龍、68銀間、59金、同成桂、58銀、同成桂、59金、同成桂、47角、58香間、
同龍、同成桂、同馬、78玉、56角、87玉、76馬、同玉、86飛、75玉、
67桂、64玉、84飛、63玉、55桂、52玉、34角、51玉、41歩成、同玉、
44飛、51玉、42飛成、同玉、43桂成、41玉、42香、51玉、52成桂也(39手詰)


變化
68銀間の所68香間にても全く本文と一致す

58香間の所
(一)58成桂ならば同龍、78玉、56角、87玉、65角、78玉、67馬にて詰む
(二)58銀間ならば同龍、同成桂、同馬以下本文に準じ終局に至り詰早し

87玉の所67桂間ならば
同馬()69玉、47角、58間、59飛、同玉、58馬也
※1
69玉の所87玉ならば
76馬、同玉、86飛にて本文に合す

※1この順は誤り。59飛、同銀成で詰まない。

52玉の所72玉ならば
83角成、81玉、82香、91玉、94飛

51玉の所43歩間ならば
同桂成、63玉、45角()54桂間、同角、同歩、67香()73玉、74歩、72玉、64桂、63玉、83飛成也
54桂間の所他の間駒にても難解とならず例へば、54香間ならば
同角、同歩、64歩、72玉、76香()61玉、71香成、同玉、76香、72間、82金、61玉、72金、51玉、81飛成
61玉の所73歩間ならば
同香不成、同玉、76香、74歩、同飛、83玉、73飛成、92玉、93歩の手順あり
73玉の所
(一)64間ならば83飛成、73間、75桂也
(二)72玉ならば64桂、63玉、83飛成、73間、52桂成、64間、53成桂迄

○變化の部は却つて本文より手數多く之を以て本文としたい様にも思はれるが前記54間に對し同角の所に53成桂と寄つても詰があるので此手順を本文とは看做し難い。
※2 此53成桂以下の詰手順は冗長を避ける爲め省きたいのであるが之を全然省いてしまつては變化ホの部を本文として取らないといふ理由を説かない事になるので次に簡單に其手順を記す

45角、54桂間、53成桂、同玉、54飛、イ63玉、75桂、72玉、74飛、61玉、
71飛成、52玉、62飛、43玉、34金、32玉、41歩成以下詰あり

※2 54香合のときは53成桂では詰まない。

變化
63玉の所
(一)43玉ならば35桂以下詰あり
(二)42玉ならば43歩、32玉、35香此時33間ならば52飛成にて詰み34間ならば同飛にて詰み43玉ならば55桂にて詰む

○此詰圖に對し原書には次の如く解答されてある
67龍、68銀間、59金、同成桂、58銀、同成桂、59金、同成桂、47角、58成桂、
同龍、78玉、56角、87玉、76馬、同玉、86飛、75玉、67桂、64玉、
84飛、63玉、55桂、52玉、34角、51玉、41歩成、同玉、44飛、42歩、
同飛、同玉、43桂成、41玉、42歩、51玉、52成桂也(37手詰)

但前記76馬の所變化の(二)に記した通り65角と指せば容易に詰む、又終局に於て51玉の所は43歩間にて詰無く42歩の所は51玉にて詰が無い

○將棋新報社編「名人詰將棋百番」の中小野名人の作として次の詰圖が掲載されてゐる之は明かに此圖巧七十一番の改作である

Photo

解答は前記を參照すれば容易なり、略す

2017年3月23日 (木)

加藤文卓の「圖巧解説」その23

月報1928年11月号

圖巧解説
九九生述

第六十一番

0061

79金、99玉、88金、同玉、97銀、同と、89銀、99玉、98銀、同玉、
76角、同銀、99銀、87玉、89龍、88桂成、98銀、同と、79桂、96玉、
98龍、同成桂、88桂、同成桂、97歩、85玉、94飛成、同玉、84と也(29手詰)


變化
99玉の所87玉ならば
82飛成、85間、同龍、同銀、57銀、57龍也

97同との所
(一)78玉ならば、79銀、87玉、76角、同玉、67銀、同玉、68銀、76玉、79龍、85玉、84と迄
(二)87玉ならば76角、同龍、99桂、同と、96銀()88玉、79銀、98玉、87銀打、同銀、同銀、89玉、68銀、88玉、77銀上、87玉、82飛成也
88玉の所98玉ならば直ちに87銀にて前記の手順を參照せば容易に詰め得べし

以下の手順は巧妙なれども變化は皆容易なれば略す


第六十二番

0062

17金、同馬、19銀打、29玉、18銀打、同馬、同銀、28玉、22飛、同馬、
23飛、
同馬、73角、18玉、19銀、17玉、62角成、27玉、26馬、38玉、
37馬、29玉、28馬也(23手詰)


變化
17同馬の所29玉ならば
19飛、38玉、37飛打、28玉、19金

28玉の所38玉ならば
37金、28玉、27飛、同香、同金、18玉、17飛、29玉、18角、38玉、37金、28玉、19銀、同玉、63角成也

22同馬の所に變化種々あれど皆容易なり例へば25桂間とせば73角、38玉、37飛、28玉、27飛にて容易に詰む


第六十三番

0063

97金、同玉、86龍、98玉、97龍、同玉、99香、同と、87金打、98玉、
88金、同玉、58飛成、77玉、78龍、86玉、87龍、75玉、85龍、64玉、
55銀、同馬、74龍、53玉、44銀、同馬、63龍、42玉、33銀、同馬、
52龍、31玉、22銀、同馬、41龍也(35手詰)


變化
97同玉の所99玉ならば
98金打、同成銀、同金、同玉、87角、同香成、93飛成、88玉、87龍にて詰む

98玉の所87同成銀ならば
同金、98玉、58飛成、88間、同金、同馬、87銀、89玉、78銀打也

55玉の所73玉ならば
74龍、62玉、63銀、51玉、52銀成、同玉、63龍、42玉、33銀にても容易に詰む

44同馬の所62玉ならば
63銀、51玉、52銀成、同玉、72龍にてよし

---
『象棊攻格』第87番(天明年間)

Koukaku087

28銀、同玉、37龍、同玉、39龍、46玉、36龍、55玉、66銀、同馬、
45龍、64玉、75銀、同馬、54龍、73玉、84銀、同馬、63龍、82玉、
81と、92玉、93香、同馬、91と、82玉、72龍、91玉、81龍
まで29手詰


 同一趣向です。
---


第六十四番

0064

18金、同玉、17金、19玉、18金、同玉、15飛、17桂、同飛、同玉、
27金、18玉、28金、19玉、18金、同玉、19歩、17玉、39馬、同銀成、
29桂、16玉、28桂、15玉、27桂、14玉、26桂、23玉、34金、12玉、
22銀成、同玉、23歩、11玉、22銀、12玉、21銀生、11玉、22歩成、同玉、
32歩成、11玉、12銀成、同玉、23金、同玉、33香成、24玉、34成香、25玉、
35成香、26玉、36成香、27玉、37成香、28玉、39銀、19玉、28銀打、18玉、
27銀、19玉、28銀、同玉、38成香、29玉、39成香、同玉、38馬也(69手詰)


變化
18玉の所29玉ならば
39馬、18玉、28馬、同玉、27金、18玉、19歩、同玉、73馬にても詰む

18同玉の所29玉ならば
前記の變化に合す

39同銀成の所同銀不成ならば
29桂(或は18歩にてもよし)16玉、38馬、15玉、37馬、14玉、26桂以下容易に詰む

以下の變化皆容易なれば略す

2017年3月17日 (金)

加藤文卓の「圖巧解説」その22

月報1928年1月号

圖巧解説
二峯生

第五十六番

0056

57銀、59玉、48銀、同と引、49馬、同と、58馬、同玉、69金、48玉、
58飛、47玉、57飛、同玉、55龍、67玉、57金、76玉、66金、同と、
86金、同玉、85龍、97玉、96龍迄(25手詰)


變化
59玉の所57同玉ならば
58馬、同玉、69金、48玉、58飛也

48同との所
(一)48同玉ならば58馬、同玉、69金、47玉、57飛、同玉、55龍にて以下本文に準ず
(二)48同と行ならば49馬、同と、58馬、同玉、69金、48玉、58飛()37玉、34龍、27玉、36龍、17玉、18歩、同桂成、16龍也
37玉の所47玉ならば
57飛、同玉、55龍、47玉、58金、37玉、35龍にて容易なり

49同との所同玉ならば
69龍、59金間、39金、同と、58馬也

○附記斯様な先輩の非をあばくやうな事を記すのは宜しくないと一部の人から非難の聲もあるが之れは要するに程度の問題であらう先輩諸先生が如何なる詰圖を發表して居やうと之に對して一言も批評がましい事を言うてはいけないとあっては棋界は暗闇である

○將棋新報社編名人詰將棋百番の中に次の圖面がある

Photo

之れは圖巧第五十六番の改作である事は一見して知られる、而して同書記載の解答は
48角、同と、49金、同と、58馬、同玉、69金、47玉、57金、同玉、
55龍、67玉、57金、76玉、66金、同と、86と、同玉、85龍、97玉、
96龍也(21手詰)

古人の作の改作など麗々しく掲げて置くのはどうしても感心が出來ない而して此圖は前記58馬の所69金、同金、55龍の早詰がある

○又次圖も同書記載の一局であるが之れも圖巧二十四番の燒き直しである

2

而して同書記載の解答は
46歩、同と、54銀、44玉、45歩、同と、43銀成、同金、同飛成、同玉、
53金、32玉、42金、23玉、22銀成、同玉、21飛生、13玉、14歩、12玉、
34馬、同歩、13歩成、同玉、23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、
26金也(31手詰)

然るに此圖にも種々の餘詰が見える即ち前記の43銀成の所53銀不成にても次の詰がある
45同と、53銀不成、55玉、44銀、46玉、66飛成、56歩間、28角、37間、55銀、同と、同飛成也

56歩間の所37玉ならば
26龍、38玉、58龍、48間、47馬にて容易なり

又前記42金の所52飛成23玉、22龍にて容易に詰む

○同書には又圖巧七十一番の改作が掲げられてあります此圖七十一番は原書記載の解答に誤があるやうです此等に就いての詳細な事は後日に譲りませう


第五十七番

0057

69金、同玉、58角、同玉、59馬、47玉、48歩、同と、同馬、同玉、
39銀、49玉、38銀、48玉、49銀、59玉、48銀、58玉、59銀、69玉、
58銀、68玉、69銀、79玉、68銀、78玉、79銀、89玉、78銀、88玉、
89銀、99玉、88銀、同玉、18龍、78歩成、89金、77玉、78龍、86玉、
75銀、85玉、86銀、同玉、75龍、87玉、88歩、同成香、同金、同玉、
89香、99玉、83香成、
89銀、同飛、同玉、98銀、88玉、89歩、99玉、
88銀、98玉、99歩、89玉、79龍迄(65手詰)


變化
58同玉の所68玉ならば59馬、79玉、69馬以下容易なり

49玉の所
(一)37玉ならば35龍、27玉、36龍、17玉、18飛、同玉、28金、19玉、16龍也
(二)47玉ならば48銀此時同玉にても38玉にても18龍にて詰む故に58玉と逃るゝ外なく次に59銀にて本文と合す
(三)58玉ならば18龍、69玉、48銀にて容易なり
(四)59玉ならば48銀、68玉、59銀、79玉、68銀、88玉、79銀、99玉、88銀、同玉、18龍の手順となりて本文に合す

69玉の所47玉ならば
48歩、37玉、38歩、同玉、18龍、28間、39金也

89銀間の所
(一)89金間ならば同飛、同玉、78銀、98玉、89金、97玉、77龍にて詰む
(二)89角間ならば同飛、同玉、98角にて本文に準ず

88玉の所98同玉ならば
78龍、97玉、98銀、86玉、87銀、85玉、76龍、94玉、74龍の詰あり此手順本文より手數延びるも詰上り持駒餘る


第五十八番

0058

39銀、47玉、46金、同玉、47歩、同玉、38銀、同玉、49馬、47玉、
58馬、同玉、59金、47玉、39桂、46玉、16龍、同桂、57角、37玉、
48金、26玉、35角、同玉、25金、46玉、47金、55玉、56金也(29手詰)


變化
47玉の所49同成桂ならば
28龍、47玉、57金、36玉、25龍也

16同桂の所36間ならば
57角、同玉、56金の手順あり他は容易なれば略す


第五十九番

0059

87銀、67玉、78銀、同玉、79金、同金、89銀、同金、69金、同玉、
89飛成、58玉、49龍、同玉、94角、同歩、59金、38玉、37金、同桂生、
39銀、同玉、48銀、38玉、39銀、同玉、93角、38玉、48角成也(29手詰)


變化
67玉の所
(一)79玉ならば89金、同玉、98銀、79玉、89金也
(二)87同とならば89金、77玉、88金、同と、同金、67玉、63飛成、58玉、67銀

78同玉の所58玉ならば
69銀、同玉、89飛成、58玉、59金、67玉、66金也

79同金の所67玉ならば
66金、58玉、69金、同玉、89飛成、79間、59金也

89同金の所67玉ならば
63飛成、58玉、59金也

94同歩の所
(一)76歩間ならば59金、38玉、37金、同桂不成、83角成、47桂間、39銀、同玉、48銀、38玉、39銀、同玉、93馬也
(二)76銀間又は67とならば同角と取りて容易に詰む


第六十番

0060

17銀、18玉、19歩、同玉、28銀、同玉、17角生、18玉、19歩、同玉、
39角、16香、28銀、29玉、38銀、同玉、48龍、29玉、38銀、18玉、
19銀、同玉、28角、18玉、19歩、28玉、37銀、19玉、28龍(29手詰)


變化
18玉の所29玉ならば
38銀、同玉、36龍、29玉、27龍左にて容易

28同玉の所29玉ならば
38銀、同玉、36龍、28玉、27龍左迄

16香の所
(一)18間ならば28銀、29玉、38銀、同玉、48龍、29玉、38銀也
(二)17歩間ならば28銀、29玉、38銀、同玉、48龍、29玉、38銀、18玉、27銀左、同馬、同龍、29玉、38龍寄也
(三)29玉ならば38銀、39玉、59龍、38玉、36龍以下容易に詰む

2017年3月12日 (日)

加藤文卓の「圖巧解説」その21

月報1927年12月号

圖巧解説
二峰(ママ)生

第五拾四番

0054

38金、46玉、16龍、
57玉、66龍、同龍、46角、同玉、47金打、35玉、
36銀、
44玉、45銀、35玉、36金、同龍、同銀、34玉、35歩、同桂、
44飛、同香、25銀、23玉、24歩、
13玉、14歩、12玉、22金、同玉、
23歩成、
同玉、13歩成、同玉、14銀、同玉、32角成、13玉、23馬迄(39手詰)


變化
57玉の所
(一)16仝銀ならば47金打、35玉、36銀、44玉、45銀、35玉、36金也
(二)26歩ならば47金、35玉、36金、24玉、25金、13玉、31角也
(三)26金間ならば47金、35玉、26銀にても容易に詰む

66仝龍の所仝とならば46角、仝玉、47金打、35玉、36銀、44玉、45銀、35玉、36金也

44玉の所34玉ならば
45銀、35玉、36金、仝龍、仝金

13玉の所12玉ならば
22金、仝玉、23歩成、仝玉、14銀、仝玉、32角成也

13玉の所仝香ならば
14銀にて詰む


第五十五番

0055

57龍、同銀生、68銀、同銀生、77金、同銀生、66金、同銀成、57金、同成銀、
68銀、同成銀、57金、76玉、65角、75玉、66金、84玉、73馬、93玉、
92角成、同玉、82馬也(23手詰)


變化
57仝銀不成の所
(一)仝銀成ならば77金、仝桂、66金也
(二)仝玉ならば39角、48歩成、68銀、47玉、37金

68仝銀不成の所
(一)仝銀成ならば57金、仝玉、93角、67玉、66角成
(二)76玉ならば65角、75玉、74金也

77仝銀不成の所仝桂成なら66金、57玉、39角、48歩成、56金、仝と、仝金、47玉、37金也

66仝銀成の所
(一)仝銀不成ならば68銀、76玉、65角、75玉、74金
(一)57玉ならば39角、48歩成、67金、47玉、37金也

57仝銀成の所77玉(76玉にても仝手順にてよし)ならば
66馬、87玉、88銀、96玉、87角、仝成香、仝銀、仝玉、88金、96玉、87銀、95玉、96香
此變化の手順は本文と同手數なるも87角の所87銀にても詰む等の餘詰あるを以て變化と見るを至當と思ふ
---

 この作品は守備銀一回転の第一号局。
 ここに銀一回転作を集めています。

2017年3月11日 (土)

加藤文卓の「圖巧解説」その20

月報1927年11月号

圖巧解説
二峰(ママ)生

第五拾壹番

0051

79桂、
同と、88香、77玉、58銀、78玉、69金、同と、同銀、89玉、
79飛、同玉、68龍、89玉、78銀、99玉、79龍、98玉、89銀、99玉、
98銀、同玉、99歩、97玉、96金、同玉、76龍、同歩、86金、97玉、
87金也(31手詰)


變化

79同との所77玉ならば
78香、同飛成、66銀、86玉、96金也


77玉の所88同飛ならば
同歩、同玉、68龍、78間、98飛、89玉、78銀、同と、同龍也


69との所89玉ならば
79金、同玉、69飛、88玉、97龍、78玉、79歩、89玉、98龍


第五拾貳番

0052

29桂、同と、19馬、
28歩成、同馬、同と、38歩、同と、46銀、同龍、
同龍、同玉、42飛、
56玉、67金、55玉、47桂、54玉、46桂、同桂、
45飛成、同玉、35金、54玉、44金迄(25手詰)


變化

28歩成の所
(一)19同とならば36金寄此時同龍ならば39龍、38間、49桂にて詰み又36同玉ならば45龍にて容易なり
(二)28香間ならば同馬、同歩成、38香、同と、46銀以下本文の手順に合す

○本局は打歩詰を避ける爲め29桂、同と、19馬と指す所に最も妙味ある作物でありますが圖中の玉方75との意味はなほ不明であります。本局に於て最初に28馬と指せば同歩不成にて詰なく又27金ならば同銀不成、29桂、同と、38歩、同銀不成にて矢張り詰がありません

---
 玉方75とがないと
56玉のところ57玉、47飛成、66玉、67龍、75玉で詰みません。


第五拾參番

0053

69桂、
同龍、86銀、76玉、68桂、同飛生、65銀、同飛生、75金、同香、
68桂、
同飛生、67角、同飛成、77歩、同龍、同銀、同玉、87飛、76玉、
68桂、同龍、77歩、同龍、同飛、同玉、87飛、76玉、86飛、77玉、
55馬、同銀、68金也(33手詰)


變化

69同飛の所同とならば
78歩
同飛成、86銀、76玉、77歩、同龍、65銀、同金、77銀、同玉、95角、86桂馬、同角、76玉、77飛、85玉、84金、同玉、75角94玉、95歩、同玉、97飛、96歩間、84角、94玉、96飛、83玉、65馬、82玉、62角成也
78同飛成の所78龍左ならば
86銀、76玉、77歩、同龍、65銀、同金、75金、同金、77銀、同玉、87飛、76玉、67角也

94玉の所73玉ならば
53角也(
)76歩間、74歩、同玉、76飛也
76間の所74間ならば46馬にて詰む
95角の所は86角にても詰む


68仝飛不成の所
(一)仝飛成ならば77歩、仝龍、65銀、仝金、75金、仝金、77銀、仝玉、87飛、76玉、68桂、仝龍、77歩、仝龍、仝飛、仝玉、87飛、76玉、68桂也
(二)仝龍引ならば77歩、仝龍、65銀、仝金、75金、仝金、77銀、仝玉、87飛、76玉、67角也


65仝飛不成の所
(一)65仝飛ならば68桂(
)仝龍引、75金、仝香、77歩、仝龍、仝銀、仝玉、87飛、76玉、58角、67間、68桂也
仝龍引の所仝龍行ならば
77歩、仝龍、仝銀、仝玉、86角、76玉、77飛、85玉、75飛、96玉、95飛にても詰む
(二)65仝金ならば75金、仝金、67角、仝飛成、77歩、仝龍、仝銀、仝玉、87飛、76玉、68桂、仝龍、77歩、仝龍、仝飛、仝玉、87飛、74玉、68桂也


68仝飛不成の所
(一)68仝飛成ならば77歩、仝龍、仝銀、仝玉、86角以下前記丙の手順に合す
(二)68仝龍引ならば75金、仝香、77歩、仝龍、仝銀、仝玉、87飛以下の(一)に合す

○69桂甚だ面白し若し最初に86銀ならば76玉、65銀、仝金、68桂、仝飛不成、75金、仝金、67角、仝龍、77歩、仝龍と龍王を捨てゝ飛を殘す手順となる故打歩詰を避けることが出來ない
○本局は甚だ巧妙なる傑作であるが之れと八世宗桂圖式第二十五番との間に若干の類似が認められる

将棋大綱第25番

110025

88桂、
同飛生、86馬上、同飛生、88桂、同飛生、87銀、同飛成、97歩、同龍、
同馬、85玉、84飛也(13手詰)


變化

88仝飛不成の所
(一)仝飛成ならば86馬、仝龍、97歩、仝龍、仝馬、85玉、84飛也
(二)仝龍ならば69馬、仝飛成、97歩、仝龍、仝銀也

2017年3月 7日 (火)

加藤文卓の「圖巧解説」その19

 以下の解説にはおかしなところがあります。

月報1927年10月号

圖巧解説
二峯生

第四拾九番

0049

98歩、同馬、同銀、同玉、99角成、同玉、11角、
98玉、99金、97玉、
67飛、同と、98銀、86玉、87銀、同成銀、同銀、同玉、88金、86玉、
87銀、75玉、22香成、
25角、同龍、同成桂、93角、84歩、同角成、同香、
76歩、66玉、12成香、56玉、55角成、47玉、48歩、同玉、37馬、39玉、
28馬、48玉、37馬、39玉、29金、同玉、28馬也(47手詰)


此図に對する小生の研究は未だ不完全なのでありますが兎に角之を誌上に發表して汎く讀者諸君の御高見を御窺ひしたいと思ひます
先づ原書記載の詰手順に就いて變化を解説しませう

變化
98玉の所
(一)22角間ならば同角成、98玉、99金、97玉、67飛、同と、98銀、86玉、77角
75玉、23香成、25歩間、同龍、同成桂、76歩、同玉、32馬也
75玉の所同とならば同銀、75玉、66馬也
(二)22歩間ならば同角成、98玉、99歩、97玉、98金、86玉、77馬也

25角間の所25歩間ならば
同龍、同成桂、76歩、66玉、12成香、56玉、55馬、47玉、48歩、同玉、37馬以下本文に合す

○本局は前記の如く打歩詰を避くる巧妙なる傑作でありますが、25角、同龍、同成桂、93角の所に餘詰があるやうに思はれます
即ち25同成桂に對し93角と指さずに76銀と指す時は次の詰手順があるやうです
25角、同龍、同成桂、76銀、66玉、12成香、76玉、43角、86玉、87金、75玉、76金也
66玉の所56玉ならば65角、46玉、55角成也


第五拾番

0050

45角、同桂、37飛、同桂生、49角、同桂成、17龍、38玉、37龍也(9手詰)


同桂の所
(一)同とならば37飛、26玉、17龍、15玉、16龍、24玉、15角、13玉、33龍、23銀間、24角、12玉、14龍、同銀、13角成、21玉、22馬也
(二)26玉ならば15角、同玉、16龍、24玉、23飛也
(三)38玉ならば29龍、同玉、49飛、39飛間、18角打、38玉、27角引、28玉、17銀打也
(四)36間ならば、37飛、26玉、17龍、15玉、16龍、24玉、14龍、同玉、17飛、15間、32角也

37同桂生の所
(一)37同桂成ならば49角、38間、17龍也
(二)26玉ならば17龍、15玉、33角、24間、16龍也

---
 玉方桂の三段跳。
 これを発展させて四段跳にしたのが『将棋大綱』第7番です。


 さて、どこがおかしかったか分かりましたか?
 特におかしなところはなかった?
 これは加藤文卓の解説ではありません。私の解説です。
 というのも、月報のこの号は国会図書館にないため(発行されたことは確実)省略しても良かったのですが、ブログ五千の読者(笑)の期待に応えるべく仕方なく加藤らしく見せて書いたというわけです。

2017年3月 4日 (土)

加藤文卓の「圖巧解説」その18

月報1927年9月号

圖巧解説
二峯生

第四拾六番

0046

27銀、同桂成、26金、同成桂、25銀、同成桂、15飛、同成桂、49馬、26玉、
27馬、35玉、34金、同玉、33飛、同銀、同角成、35玉、44銀、同金、
同馬、24玉、33馬、14玉、15馬、同玉、16金、14玉、26桂、同香、
36馬、同と、25金、23玉、15桂、22玉、32と左、11玉、23桂生、同銀、
21と寄、12玉、22と迄(43手詰)


變化
26同成桂の所17玉ならば
27金、18玉、17飛にて容易

25同成桂の所17玉ならば
26馬、同玉、27飛、15玉、24角成、同香、16銀也

15同成桂の所同銀ならば
49馬、26玉、27馬、35玉、34金、同玉、33角成、35玉、34飛也

○本局は27桂成、以下其成桂を26、25、15と動かし玉の退路を遮りて49馬と寄る所に妙味津々たる作でありますが變化は皆平易であります
---

 この図を見て思いだすのは次のような作品です。

則内誠一郎作(詰パラ2009/08)

Para06104207

45馬、26玉、29香、28桂成、35馬、15玉、27桂、同成桂、16歩、同玉、
17歩、15玉、26角、同成桂、16歩、同成桂、25馬
まで17手詰



深和敬斗作(詰パラ2011/12)

201112fukawa

37金、同桂成、47銀、同成桂、46金、同成桂、45銀、同成桂、37金
まで9手詰



 図巧には守備駒を動かして元の位置に戻す作品がいくつかあります。
 
守備駒は最短4手で戻せますが、6手以上かける作品を挙げると(元に戻ったあと、行き過ぎる作品を含む)
 第18番(と金)
 第35番(と金、4手+4手)
 第46番(本局)
 第55番(銀一回転)
 第71番(成桂)
 第76番(龍)
 第77番(金)
 第78番(と金)
 第80番(龍一回転)
 第95番(馬)
があります。括弧内は動く守備駒。

図巧第71番

0071

67龍、68香、59金、同成桂、58銀、同成桂、59金、同成桂、47角、58香、
同龍、同成桂、同馬、78玉、56角、87玉、76馬、同玉、86飛、75玉、
67桂、64玉、84飛、63玉、55桂、52玉、34角、51玉、41歩成、同玉、
44飛、51玉、42飛成、同玉、43桂成、41玉、42香、51玉、52成桂
まで39手詰



図巧第80番

0080

64角成、同龍、66銀、同龍、46銀、同龍、44銀、同龍、同飛成、同玉、
54飛、43玉、32銀生、同玉、52飛成、42金、54角、31玉、41と、同金、
43桂、21玉、41龍、12玉、21龍、同玉、31桂成、同玉、32金
まで29手詰

51桂成以下余詰。



図巧第95番

0095

62歩、同玉、53金、61玉、64龍、同馬、73桂、同馬、62歩、同馬、
71金、同玉、82角成、61玉、73桂、同馬、51銀成、同馬、71馬、同玉、
63桂、61玉、51桂成、同玉、84角、73香、同角成、同歩、63桂、61玉、
62歩、72玉、71桂成、同玉、61歩成、同玉、63香、51玉、62香成
まで39手詰




第四拾七番

0047

此局に對する原書記載の解答は正解とは云ひ難い作者の意は次の手順ではあるまいかと思はれます

95飛、87玉、86金、同玉、85飛、77玉、76金打、同馬、同金、同龍、
87金、同龍、78歩、同龍、69桂、同龍、87飛、同玉、76馬、78玉、
23角、68玉、67角成、59玉、49馬、68玉、67馬引也(27手詰)


變化
87玉の所95同玉ならば
85金、同玉、67馬76歩間、83飛、84銀間、77桂、74玉、84飛成、同玉、85銀、75玉、74金、86玉、96金、87玉、86金打也
76歩間の所
(一)74玉ならば86桂、63玉、73飛、同玉、74金の手順あり
(二)75玉ならば73飛、74間、85金、64玉、74金、54玉、45金也
(三)84玉ならば94飛、73玉、74金にて容易也
(四)76銀間ならば83飛84香間、86金同玉、84飛成、85間、77金の手順あり
84香間の所84銀間ならば76桂、74玉、84飛成、同玉、85銀にて容易なり
86同玉の所74玉ならば73金、64玉、63金寄、54玉、53金寄、44玉、34金、55玉、56馬、64玉、63飛成也
(五)76飛間ならば83飛84香間、86金、同玉、84飛成、85金間、77金、96玉、86金打、同金、同金、同飛、同龍、同龍、85飛の詰あり
84香間の所84銀間ならば77桂74玉、84飛成、同玉、76桂、同馬、85銀以下容易なり
74玉の所96玉ならば95金、同玉、85金、96玉、86金打、同飛、同金、同玉、84飛成也
(六)76金間ならば83飛、84銀間、77桂、74玉、84飛成、同玉、76桂以下容易なり

86同玉の所77玉ならば
76金打同馬、同金引、同龍、97飛同桂成、76金、87玉、77飛、98玉、97飛、同玉、99香、98銀成、53角、87玉、69馬、78間、86角成也
76同馬の所同龍ならば
同金引、同馬、97飛、同桂成、76金以下全く前記に合す但前記97飛の所は87飛、同馬、同金、同玉、76角にても可なり
97同桂の所86玉ならば76馬、97玉、53角にて容易なり

76同馬の所同龍ならば
(原書には此手順を解答として記載しあり)
同金、同馬、87飛、同馬、78歩、同銀不成、69桂、同銀、87飛、同玉、76角、96玉、69馬、86玉、96馬、同玉、87銀、95玉、85金也
右は原書記載の儘を記したのであるが終りの方が甚だ面白くない即ち前記
76角の所76馬、78玉、23角、68玉、67角成、59玉、49馬、68玉、67馬引にて詰み持駒金一枚餘る
又96馬の所は85金、77玉、86銀にて却つて二手早く詰

78同龍の所
(一)同銀不成ならば、69桂、同銀、87飛、同玉、76馬、78玉、23角にて詰あり
(二)同桂成ならば87飛、66玉、44角、75玉、53角成にて詰あり

87同玉の所78玉ならば
67馬、87玉、76馬、78玉、23角の手順となり本文に記載しものより二手延びるが前記67馬の所23角と指しても次の詰があつて面白くない、矢張り87同玉を本文とすべきであらう即ち前記67馬の所
23角、56歩間、67馬、87玉、76馬、78玉、56角成の詰手順がある

○本局は駒の活動複雜にして妙味津々、第九番、第二十三番等と共に圖巧特有の力強さを感ぜしむる好局であります而して67龍を76、87、69と移動せしめ玉の退路を斷つ手段は前局の成桂の移動と對照して殊に面白く思はれます


第四十八番

0048

28金、同金、同銀、同玉、17銀、29玉、28金、19玉、29金打、同飛成、
同金、同玉、39飛、18玉、27角、同歩成、19飛、同玉、28銀打、同と、
39龍、同と、73角、18玉、28角成也(25手詰)


變化
28同金の所同馬ならば
同銀同金、18銀、同金、同歩、同玉、28金、同玉、38龍、17玉、27金、同歩、同龍也
同金の所同玉ならば
73角、17玉、18歩、同玉、38龍にても容易に詰む

同玉の所同馬ならば
18銀、同馬、同歩、同玉、28金以下前記に合す

29玉の所
(一)17玉ならば18金、同馬、同歩、同玉、38龍、28金間、27銀、同歩、同角、17玉、16金也
(二)17同馬ならば39金、同飛、同龍、同玉、33飛、29玉、38飛成、19玉、29金にても詰む
(三)19玉ならば28銀18玉、27角、同歩成、同銀にて容易に詰む
18玉の所28同馬ならば同銀、18玉、17金にても容易なり

19玉の所28同馬ならば
38銀39玉、49銀37歩間、28銀、同玉、18飛以下容易に詰む
39玉の所19玉ならば
28銀、同玉、37龍にて容易也
37歩間の所29玉ならば
38龍、同馬、同角にて詰む

28同との所18玉ならば
29角、同玉、39龍也

2017年3月 1日 (水)

加藤文卓の「圖巧解説」その17

月報1927年8月号

圖巧解説
二峯生

第四拾壹番

0041

78桂、同馬、67銀、55玉、64馬、45玉、44銀成、同玉、43金、同歩、
33飛成、45玉、57桂、同歩成、56銀、同と、57桂、同と、36龍、44玉、
45歩、同馬、33龍迄(23手詰)


變化
78同馬の所55玉ならば
64馬、45玉、46銀にて容易なり

55玉の所
(一)67同銀ならば同歩、同馬、78桂、同馬、58桂、55玉、64馬、45玉、46銀也
(二)67同馬ならば同歩、同銀成、44角にても容易に詰み又44角の所78桂、同成銀、58桂にても詰む

43同歩の所45玉ならば
44金、同玉、33飛成、45玉、36龍、44玉、45歩、43玉、33龍也

56同との所
(一)同玉ならば36龍にて詰み
(二)同馬ならば36龍、44玉、45歩、同馬、33龍也

○本局も巧妙なる手段を以て打歩詰を避ける名作でありまして殊に最初の78桂打の如きは妙味津々たる妙手と思ひます

○但此圖に於ける玉方85とは如何なる意味に於て置かれて居るのであらう或は不用の駒ではあるまいかと思はれます即ち此となき場合詰方77馬と指しても75玉、87桂、74玉、75歩、83玉、74銀、92玉、84桂、81玉にて詰はないやうです諸君の御研究を御願ひします
---

 57桂、同歩成、44銀成も可。
 玉方85とが不要駒であるとの指摘は炯眼です。


第四拾貳番

0042

25銀、同桂、28桂、45玉、46歩、同と、55金、35玉、36歩、同と、
46角、26玉、27歩、同と、35角、同飛、同龍、同香、15角成、同玉、
16飛、24玉、13飛成、34玉、44金、同玉、43龍也(27手詰)


變化
25同桂の所45玉ならば
55金、35玉、27桂也

46同との所35玉ならば
36歩、44玉、55金也

26玉の所46同玉ならば
56金、35玉、36龍、44玉、45金なり

○本局も打歩詰を避ける爲め55とを27へ導く手段巧妙を極めて居ります


第四拾參番

0043

77歩、同と、65銀、同玉、74銀、56玉、45龍、同玉、18角、55玉、
27飛、45玉、37飛、55玉、36飛、45玉、46飛、55玉、45飛、56玉、
65銀、同香、46飛、55玉、36飛、45玉、37飛、55玉、27飛、45玉、
28飛、55玉、48飛、56玉、45角、同玉、46歩、55玉、45歩、56玉、
46飛、55玉、49飛、56玉、47銀、45玉、36金、同金、同銀、同玉、
46飛、35玉、26金、34玉、36飛、43玉、32飛成、44玉、35金、53玉、
54歩、63玉、64歩、73玉、74歩、83玉、82龍、同玉、63歩成、93玉、
82角成、同玉、73歩成、92玉、83銀、93玉、82銀生、92玉、93歩、同金、
81銀生、同玉、72と右、92玉、82と迄(85手詰)


變化
77同との所同玉ならば
86龍78玉、69銀、同玉、78銀、59玉、89龍也
78玉の所68玉ならば
77銀、59玉、89龍也

55玉の所
(一)36香間ならば同角、同金、同金、同玉、38香、45玉、46金也
(二)56玉ならば57歩、55玉、48飛也

45玉の所
(一)46歩間ならば同角、45玉、37飛、56玉、57銀也
(二)37香間ならば同角、45玉、17飛、36銀間、同角、同金、同金、同玉、46金の手順あり
(三)56玉ならば57歩、45玉、29飛、36香、同角、同金、同玉、46金也

55玉の所36香間ならば
同角、55玉、39飛、56玉、57香也

45玉の所46歩間ならば
同角、45玉、37飛、56玉、57銀

56玉の所46歩間ならば
同角、56玉、57銀也

55玉の所56玉ならば
57歩、55玉、45歩、46間、同角、45玉、82角成、48と、46銀也
以下の變化は容易なれば略す

○前記92玉の所原書には93玉、82銀打と指してあるが其れでは二手早く詰故改めたのであります
○本局は大作であります、18角と遠角の妙手を打ち以下二枚角を利用して飛を45に進め65銀と捨てゝ打歩詰を避くる遠謀唯々敬服の外ありません


第四拾四番

0044

48馬、27玉、26金、同龍、同馬、同玉、38桂、同飛成、35角、同龍、
36飛、27玉、38金、36玉、37金也(15手詰)


變化
27玉の所37銀間ならば
17金、36玉、28桂、同銀、26金、同龍、63角、46玉、45角成也

26同龍の所28玉ならば
37角、29玉、28金、19玉、38金也

同玉の所28玉ならば
73角、29玉、28飛、19玉、38飛にても詰む

38同飛の所27玉ならば
28金、同玉、73角、38玉、37角成、29玉、27飛也

27玉の所36同龍ならば
17金にて詰なり

○原書の解答には前記の變化を本文として記載してあるが其れでは二手短くなる故改めたのである
○本局は私の研究不充分の爲か圖面の44桂及24歩の意義が明瞭でない何卒讀者諸君の御教示を切望します
○但59とを缺く時は次の餘詰を生じます即ち48馬、27玉、19桂、同香成、38角、同飛成、37金、18玉、17金、29玉、28馬也
19同香成の所28玉ならば
37角、29玉、39馬、同玉、49金、同玉、59飛、38玉、48金也
---

 27玉は変化同手数です。
 加藤が書いている通り44桂及び24歩は不要駒のようです。


第四拾五番

0045

75龍、87玉、76銀、97玉、86龍、同香、89桂、同香成、98歩、86玉、
88飛、同成香、87歩、同成香、75銀、85玉、94角成、同金、86歩、同成香、
74銀、95玉、94金、同玉、83銀生、同玉、84金、92玉、82銀成、同玉、
81と、同玉、72桂成、92玉、83角、91玉、82成桂、同玉、73香成、91玉、92角成、同玉、83金、91玉、82金迄(45手詰)


變化
87玉の所75同玉ならば
76銀、74玉、67銀、77歩、同飛、同金、同香、75歩間、66桂、73玉、63金、84玉、83角成也

86同香の所同玉ならば
87歩、97玉、89桂にて直ちに詰む

81同玉の所92玉ならば
82と、同玉、73香成、91玉、82角、92玉、93金、81玉、72桂成にても詰む

○本局も86龍、89桂、88飛等を犠牲として歩詰を避くる手段流石に巧妙であります

2017年2月25日 (土)

加藤文卓の「圖巧解説」その16

月報1927年7月号

圖巧解説
二峯生

第三十八番

0038

23角、55玉、46銀、同銀、35龍、同銀、56歩、44玉、34角成、53玉、
52馬、44玉、45香、同と、64飛成、33玉、34龍、22玉、23龍、同玉、
34馬、22玉、14桂、21玉、11歩成、同玉、33馬、12玉、22馬迄(29手詰)


變化
46同銀の所
(一)同角成ならば56歩、同馬、35龍、45間、46銀、同馬、同龍、44玉、34角成、53玉、44角、同と、52馬、54玉、63飛成也
(二)同角不成ならば35龍、同角、56歩、44玉、34角成、53玉、52馬、44玉、33銀、同玉、34馬、22玉、14桂、21玉、22香にても詰む

45同との所33玉ならば
34馬、22玉、14桂、21玉、11歩成、同玉、33馬にてよし

○此圖に於て玉方61歩を缺く時は前記34龍の所34馬、42玉、62龍の詰を生ずる

○亦詰方55歩を缺く時は最初46歩、55玉、56歩、同玉、38角、47間、54龍、同香、65飛成の手段を生ず55歩ある時は46歩に對し56玉と逃る故此詰無し
---

 23角、55玉と進むと24龍が打歩詰を招致する邪魔駒になっています。行きがけの駄賃とばかり35龍と銀をぱくつくと同角成と34、45地点に利きが及ぶ馬ができて詰みません。
 そこで46銀と割り込んでみれば同角成なら56歩が打て、同角生なら35龍に同角成と成れないので詰むというわけです。
 これを首猛夫氏は「打診銀出」と呼びました。当時、詰パラで読んだことを覚えています。
 首氏のブログはまだ残っているので、その一文はここで読めます。最初は広告しか出ないかも知れません。そのときは、もう一度表示して下さい。


第三十九番

0039_2

66銀、56玉、57銀、47玉、48銀、38玉、39銀、同と、同龍、47玉、
48龍、56玉、57龍、65玉、66龍、74玉、75龍、83玉、82馬、同玉、
81桂成、同玉、82歩、同玉、73角生、81玉、82歩、72玉、64角生、62玉、
73角生、61玉、62歩、72玉、55角生、62玉、73角生、61玉、62歩、72玉、
46角生、62玉、73角生、61玉、62歩、72玉、37角生、62玉、73角生、61玉、
62歩、72玉、28角生、62玉、73角生、61玉、62歩、72玉、19角成、62玉、
73馬、61玉、64龍、同金、53桂、同香、52桂成迄(67手詰)


本局は駒の配列も面白く殊に其詰手順は巧妙を極めて居りますが原図の儘では餘詰があるやうです假に玉方21桂を加へて見ました

變化
47玉の所67玉ならば68銀、56玉、76龍、47玉、67龍、38玉、58龍也

38玉の所58玉ならば
59銀甲67玉、68銀以下前記の變化に合す
甲67玉の所
(一)49玉ならば27馬、38間、68銀、58玉、59龍、47玉、57龍也
(二)47玉ならば77龍、56玉、66龍、47玉、57龍、38玉、48龍也

39同との所47玉ならば
48銀、58玉、59銀以下變化に合す

81玉の所83玉ならば
84歩、72玉、91角成、62玉、73龍、61玉、62飛也

61玉の所63玉ならば
64歩、72玉、51角成、82玉、73龍、81玉、82香也

64金の所
(一)63金打ならば同龍、同金、52金也
(二)63に金以外の間駒を打てば51馬にて詰む

○此圖に於て玉方21桂を缺く時は次の餘詰があるやうに思ふ即ち前記73角不成の所
73龍、61玉、52桂成、同金、同銀、同玉、62金、42玉、33龍、41玉、51金、同玉、73角成、62歩、53龍、41玉、45香、32玉、42香成、22玉、55馬、12玉、45馬也

變化
52同金の所同香ならば62歩、51玉、33角成也

42玉の所41玉ならば
51金、同玉、33角成、42間、53龍、61玉、62歩、72玉、79香、82玉、73龍、81玉、71龍

附記
桑原君仲著將棋玉圖第六十五番は此圖巧第三十九番の趣向を模倣したるものと思ひます

參考圖將棋玉圖六十五番

27gyokuzu0065

詰手順

17飛、21玉、22歩、同玉、44馬、同歩、13銀成、21玉、22成銀、同玉、
13角生、21玉、22歩、12玉、57角生、22玉、13角生、21玉、22歩、12玉、
68角生、22玉、13角生、21玉、22歩、12玉、79角生、22玉、13角生、21玉、
22歩、12玉、24桂、同歩、同角成、22玉、33歩成、同歩、13飛成、21玉、
22歩、32玉、33龍、41玉、42歩、51玉、31龍、62玉、72金、同玉、
83歩成、62玉、71龍、同玉、82と左、62玉、72と寄、51玉、43桂、同金、
52歩、同玉、64桂、同歩、63桂成、同玉、73と左、52玉、62と迄(69手詰)


---

 21桂を置いた図は加藤文卓の補正図です。63金打なら2手変長になります。


第四十番

0040

45金、56玉、66金、45玉、46歩、同角成、57桂、同馬、55金、46玉、
47歩、同馬、45金、同玉、65飛、同馬、46歩、同玉、55銀、同馬、
47香也(21手詰)


45玉の所
(一)45同香ならば55銀、56玉、66飛、55玉、65金、44玉、54金此時同玉ならば57香にて容易に詰み亦54金に對し33玉ならば43金にて詰
(二)45同玉ならば65飛、56玉、66金、46玉、47香也

45玉の所66同香ならば
55金、46玉、66飛、同角、47香

46同角成の所同角不成ならば
56金、54玉、65金、45玉、57桂、同角成、55金、46玉、66飛、同馬、47香にても詰む

65同馬の所55歩間ならば
同飛、46玉、35馬の詰あり

○本局は46歩、同角成、57桂、同馬と指して打歩詰を避くる所に妙味津々たる作であります
而して圖面の44香が歩であるならば次の餘詰を生じます即ち
45金、56玉、46金、同玉、55銀、同玉、65飛、54玉、57香、55間、63角也

55同玉の所56玉ならば
66飛、同香、同金、45玉、46歩、同角、54銀也

2017年2月21日 (火)

加藤文卓の「圖巧解説」その15

月報1927年6月号

圖巧解説
二峯生述

第三十三番

0033

85飛、94玉、83飛生、95玉、85馬、同桂、93飛生、同香、96歩、94玉、
61角成、84玉、83馬、75玉、65と迄(15手詰)


變化
95玉の所85歩間ならば
同馬、同桂、95歩、同玉、93飛生以下本文に合し此方手數二手延びる故之を以て本文としたいやうに思はれるが之れは後に記す理由により矢張原書に從つて95玉と逃げる方が至當かと思ふ

93同香の所94間ならば
96歩、84玉、73飛成也

94玉の所84玉ならば
76桂、75玉、65角成也

○原書には此變化の部の手順を本文として記してあるが其れでは手數が二手短くなるから前記の如く改めて見たのである

95玉の所85歩間としては何故面白くないかといふに斯く指しては次の餘詰を生ずるからである即ち
83飛生、85歩間、同飛成、同桂、61角成、84玉、83馬、95玉、73馬、84飛間、96歩、94玉、84馬、同玉、76桂、93玉、73飛の手順あり
84飛間の所84金にても殆んど同手順にて可なり
其故此所に85歩間と指すは不可のやうに思ふ


第三十四番

0034

26銀、同金、同金、同玉、38桂、25玉、27龍、14玉、23銀生、同香、
15歩、同飛、25龍、同飛、26桂、24玉、14金(17手詰)


變化
26同金の所
(一)14玉ならば15銀、25玉、37桂、34玉、33角成也
(二)24玉ならば35銀14玉、15金、同玉、16金、同玉、28桂、25玉、27龍、14玉、15歩、同玉、16龍にても詰
14玉の所35同飛ならば同銀、同玉、36飛、24玉、54龍也

26同玉の所24玉ならば
35金、同飛、同金、14玉、26桂、15玉、25飛也

23同香の所同玉ならば
33角成、14玉、25龍、同玉、26金、14玉、15歩、同飛、同金にても詰む

○此變化の部は本文に記した手順より二手多いが終りに手駒を餘す事になって面白くないから之は變化とするを至當と思ふ且つ此のの部には前記33角成の所を13角成と指しても詰がある即ち
13角成、同玉、14歩、同玉、32角、23間、14金、15玉、26龍也


第三十五番

0035

95金、同と、96角、同と、97桂、同と、96飛成、同と、75金、95玉、
84角、94玉、93角成、同玉、84金、92玉、82香成也(17手詰)


變化
95同との所74玉ならば
94飛成、73玉、82角、72玉、71金也

96同との所同玉ならば
86金、97玉、95飛成也

95玉の所
(一)75同玉ならば93角、74玉、84角成也
(二)94玉ならば84銀成、95玉、85成銀、同銀、73角也

○此圖に於て玉方91歩を缺く時は次の餘詰を生ずる即ち
95金、同と、96角、同と、97桂、同と、86金、74玉、94飛成、73玉、95角、72玉、92龍也


第三十六番

0036

25金、同角、36銀、同角、25金、同角、36飛、同銀成、47桂、同成銀、
26金、44玉、33角成也(13手詰)


變化
25同角の所同金ならば
同飛、同玉、26金、14玉、13金也

36同角の所同銀ならば
同飛、同角、26金、44玉、33角成也

25同角の所同金ならば
同飛、34玉、23飛成、同玉、33角成也

本局は手數少なきも手順甚だ巧妙であります殊に敵駒を一つも取らぬ所に作者の趣向も窺はれます

---

 26飛と45銀が邪魔駒で、玉方の駒を取らずに原形のまま消すという狙いですが、
25同飛、同金、17角、26歩合、47桂、同と、26角引、46玉、35角、同金、同角、同玉、36金、24玉、25金打、23玉、13金までの余詰があります。
 この余詰は;『詰将棋 トライアスロン』でも触れられています。


第三十七番

0037

84角、同馬、85金、同馬、同飛生、同玉、63角、75玉、74角成、66玉、
67歩、同と、78桂、同と、67歩、76玉、88桂、同と、77歩、86玉、
96馬、75玉、74と迄(23手詰)


變化
84同馬の所同金ならば
85金66玉、78桂、同と、67歩、76玉、88桂、同と、77歩、85玉、84飛成也
66玉の所85同金ならば
同飛成、同玉、95金、75玉、84角也

85同馬の所
(一)66玉ならば78桂、同と、67歩、76玉、88桂、同と、77歩、85玉、84飛成、同金、同と、同玉、74と、85玉、96金也
(二)85同玉ならば84飛成、同金、同と、75玉、74と、66玉、78桂、76玉、85角也

85同玉の所66玉ならば
78桂、同と、67歩、76玉、88桂、同と、77歩、85玉、63角にて詰あり

○本局は打歩詰を避ける爲め84角、同馬、85金と捨てる手段實に巧妙を極めて居ります又67歩の所直ちに78桂なら76玉と寄られて矢張打歩詰となります

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