プチ懸賞最優秀作発表
プチ懸賞最優秀作の発表です。
17名の方々から応募いただきました。
私が上位と見た3案について、図と解答者を紹介します。
この解答は、ガシさん、へっぽこプログラマさんからいただきました。
2手目65角合は、56香、45玉、65飛、同香、54角、35玉、46銀まで。
48玉が銀だと、初手75飛、54玉、56香、55飛合、同香、45玉、46銀、56玉、57銀上、67玉、68飛で詰んでしまいます。48玉配置なら56玉に57玉とぶつけられないので逃れるというわけです。
何より駒をふやさずに課題をクリアしたところが見事。「駒をふやさない」という条件が付いていたら文句なしですが、元々単玉だったものを双玉にする積極的な理由が弱いかなと思います。双玉でないと不詰が解消できないのなら納得ですが。
くぼさん、馬屋原さん、三輪勝昭さん、桃燈さん、sorimさん、さわやか風太郎さん、ほっとさん、奥鳥羽生さんからいただきました。(到着順)
この図は、53銀にヒモを付けて、65角合なら37馬、54玉、56香、同角、55馬、63玉、64馬まで。
45桂が作意手順の中で消えるのも良く、これに決まりかなと思っていました。
こんなに同じ解答が多いと、さてどうするか。
抽選してUさんに当たったりした日には、直近の看寿賞受賞者である上に新婚さんでもあり、世の中の幸福を一手に貪っているような人に対して屋上屋を架すことになります。何より世間が黙っていません。
その点、寮でカナブン相手に寂しく暮らしているKさんは大いに同情の余地がありそうですが、やはり直近の看寿賞受賞者で当てるわけにはいかない。(笑)
などと、情実路線で行こうかと思っていたら…
ミーナさんの解答。この図は一人だけ。
45桂とどう違うかというと、53銀がヒモ付きでないこと、桂が玉に接していないので、夏の夜の暑苦しさがないこと。(笑)
65角合には、37馬、54玉、56香、同角、55馬(ここまでは同じ)、53玉、73飛成、52玉、43桂成、41玉、42成桂まで。作意の途中で桂が消えるのは同じです。
43地点を補強するという意味なら45香でも良いのですが(馬屋原さん、ミーナさんのコメントにあった別案)、香が二枚並んでいると凝り形に見えます。
このほか、有吉弘敏さん、匿名希望さん、解答欄魔さん、gemmaroさん、柏木さん、岸本裕真さんからも応募をいただきました。
攻方41銀追加(これは49手の難解な余詰あり)。
48銀→48金(余詰)。
27歩削除・38桂追加・玉方49と(または58と)追加。
71香→72桂、玉方83桂追加。
27歩→38桂、57銀→67銀、玉方83歩追加。
27歩→18桂。71香削除。玉方83歩、玉方87角追加。
玉方22桂、攻方23銀追加。34歩→攻方35歩。
玉方41金追加、攻方84桂追加。
攻方27歩削除、攻方18桂、35桂追加。
どの案がどなたの作かは省略しますが、いずれも上記作に譲ると思います。最後の案は、ミーナさんの作によく似ていますが、27歩を18桂に変える必要はなかったですね。
なお、三輪さんから
「この作品は最後の65歩合が非限定なのが凄い気になりますね。
僕なら詰方24香でも置いて、角合に26馬、24玉、15馬、35玉、24角を作意にしますね。
納得の行く配置にするのは難しそうですけど、65合が非限定では不完全作だと思う作家なもんで」
というコメントをいただきました。
確かに、最後の歩合は飛角銀桂香、金以外何でもいいですね。
というわけで、最優秀はミーナさん。もう、好みの問題ですので悪しからず。
ミーナさんには、「詰棋通信」102号(1965/09)~105号(1965/12)を差し上げます。『続七手詰傑作集』として1966年3月に単行本として全日本詰将棋連盟から発行されたものですが、こちらは綴じられていないのでレア感が漂っています。(笑)
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以上、応募していただいた皆さん、ありがとうございました。
なお、当ブログは、予定では昨年末に終了するつもりでしたが、加藤文卓の「圖巧解説」のコピーの提供を受けたり、好作集にリクエストをもらったりして、なかなか終わることができませんでした。書きたいことは書いたので8月末日をもって更新終了します。
ご愛読ありがとうございました。(^o^)/~~