カテゴリー「『将棋龍光』全作品」の11件の記事

2014年4月 7日 (月)

『将棋龍光』その11

 大塚写本の巻末には訂正表が掲載されています。
 以下、原文のまま引用します。
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 この表は、竜光の作品№に対し訂正記事の載っている月報誌の年月号を○印で示したもので、○印の号の月報を見れば判るようにしたものである。(大塚播州作成)
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 下記の表は大塚さん作成の表に、私が初出欄と1941年1月の欄(「将棋龍光詰様」30局集、第30番まで掲載)を加えたものです。太字の番号は曲詰を示しています。
 例えば第1番は初出が1940年2月の月報、1941年1月で訂正され、さらに2月号、9月号と訂正、1942年3月号をもって最終図となり、これを大塚写本では掲載しています。
 第8番は初出図のままで1941年1月の月報、『龍光』に掲載され、その後の訂正もなかったことを示しています。

初出 1941.01 1941.02 1941.09 1941.10 1941.11 1942.03 1942.06
第1番 1940.02
第2番 初出
第3番 1940.06
第4番 初出
第5番 初出
第6番 初出
第7番 1937.06
第8番 1933.02
第9番 1933.03
第10番 1933.07
第11番 初出
第12番 1939.03
第13番 1939.07
第14番 初出
第15番 1932.10
第16番 1934.01
第17番 初出
第18番 初出
第19番 1932.06
第20番 1934.10
第21番 1935.07
第22番 1937.02
第23番 1933.04
第24番 1936.04
第25番 初出
第26番 1933.12
第27番 初出
第28番 初出
第29番 初出
第30番 1932.11
第31番 刊本
第32番 刊本
第33番 刊本
第34番 刊本
第35番 刊本
第36番 刊本
第37番 刊本
第38番 刊本
第39番 刊本
第40番 刊本
第41番 刊本
第42番 刊本
第43番 刊本
第44番 刊本
第45番 1939.10
第46番 刊本
第47番 刊本
第48番 刊本
第49番 刊本
第50番 刊本

※ 第50番は、月報1926年3月の大幅改訂図、新作として扱う。

 大塚写本では、1941年1月図を「月報図」として、刊本、最終図と比較してあり、1941年2月図や1940年以前の初出図には触れてありませんが、
記述内容から推測するに、1941年2月訂正があった図は、それが刊本に掲載されたのだろうと思われます。従って、『龍光』刊本は1941年2月と9月の間に位置することになります。
 「『将棋月報』で辿る戦前の詰棋界」によれば、1941年1月の「将棋龍光詰様」30局集の末尾には、1月15日発行予定であること(奥付では5月1日)、送料とも50銭であること(実際は46銭)が予告されていたとのことです。また、2月号で読者より8局の余詰指摘がなされていたとも。
 同じ2月号に、30局中17局の訂正(内、図面の訂正は13局、下記備考参照)が掲載されていたわけですが、余詰指摘と無関係に作者が直したものかどうかは分かりません。
 いずれにしても、発行日が訂正によりずれこんだことは間違いないと思います。

 大塚写本の解答に付されたコメントに基づき、備考を記します。
○ 第16番の最終訂正は1941年10月ですが、「意味わからず不可解につき、訂正せず」とのことで、大塚写本に掲載されているのは刊本図です。
○ 第17番は、初出図のまま。1941年2月の訂正は1月の変化手順に関するもの。
○ 第19番も、初出図のまま。1941年2月の訂正は上記に同じく、1月の変化手順に関するもの。
○ 第20番も、1941年2月訂正は1月の変化手順に関するもの。
○ 
第30番も、1941年2月訂正は1月の変化手順に関するもの。

 これを読むと、刊本には変化手順の記載ありと思えますが、作者自身の解説はあったのでしょうか。
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 『龍光』以後に発表された新作は2局あるようです。

月報1941年12月
3434

87角、44玉、45銀打、55玉、56銀打、66玉、67銀打、77玉、78銀、66玉、
67銀右、55玉、56銀右、44玉、45銀右、33玉、34銀、44玉、45銀左、55玉、
56銀左、66玉、67銀左、77玉、79飛、同成桂、78歩、同成桂、同銀、66玉、
67銀右、55玉、56銀右、44玉、45銀右、33玉、25桂、同香、34銀、44玉、
45銀左、55玉、56銀左、66玉、67銀左、77玉、71龍、同金、78銀、66玉、
67銀右、55玉、56銀右、44玉、45銀右、33玉、34歩、22玉、32角成、同玉、
33歩成、同玉、34銀、44玉、45銀左、55玉、56銀左、66玉、67銀左、77玉、
78香
まで71手詰

 
32角成、同玉、21龍、同玉、11歩成、31玉、33香、32歩合、23桂、22玉、12香成、33玉、34銀、44玉、45香、54玉、43銀生まで。

 銀知恵の輪です。
 この図は、その前月11月に発表されたものの修正図ですが余詰。
 どうやっても直せません。


詰パラ1969年9月
Para66704060

94と、同玉、93と、同玉、95香、94歩、92と、同玉、94香、93歩、
91と、同玉、93香生、92歩、81歩成、同玉、92香成、71玉、82成香、61玉、
62歩、51玉、53香生、41玉、52香成、31玉、42飛成、21玉、13桂、11玉、
31龍、12玉、21龍、13玉、14歩、同玉、15歩、同玉、25龍、同成銀、
同と、16玉、26と、17玉、28銀打、同と、同銀、18玉、19銀、同玉、
18金、29玉、28飛、39玉、49馬、同玉、48飛、59玉、49金、69玉、
68飛、79玉、78金、89玉、98角、99玉、69飛、98玉、99歩、97玉、
67飛、96玉、88桂、95玉、97飛
まで75手詰

 
68飛、64歩合、62歩以下作意と同じ。

 周辺めぐり。
 これは本当に今田政一作なのでしょうか。パラの現物を持っていないので確認しようがないのですが。
 
は迂回手順のようなものですが、玉方64歩を置けばこの手はなくなります。また、玉方44とは不要駒です。


 今田政一は、かつて酒井桂史と並び称されたこともあったようですが、こんにちでは、酒井の声望ますます高く、昭和の看寿と呼ばれることもある一方で、近年、今田政一を昭和の宗看と呼んだ例を寡聞にして知りません。「詰棋めいと」でも酒井桂史、里見義周の特集はあっても今田政一のそれはなかったようです。
 その理由は、やはり完全率の低さに起因するところが大きいのではないかと思います。
 『龍光』でいうと、完全率は26%に過ぎません。実に4局中3局は不完全ということになります。
 不完全作は、構想や趣向自体が破綻しているものより、序奏の段階で潰れている作品が目に付きます。
 内容的にはさすがに酒井桂史には及ばないと思いますが、やや古風ながら独自の世界を築こうとする意思が見えるのではないでしょうか。
 完全かどうかを別にして個々の作品を見ていくと、第1番、43番の夏木立趣向、第10番の単騎成銀追い、第16番、24番の打歩物、第28番の歩知恵の輪、第42番の玉方二桂三段跳び、47番の歩頭への三金連続打ち捨てなどはユニークで、作者の構想力をよく示していると思います。

----- おわり -----

2014年4月 6日 (日)

『将棋龍光』その10

 除外した曲詰を掲載しておきます。
 紹介する予定はありませんでしたが、
全部知りたい人もいるかもしれない、と思い直しました。

 知識がないので解説無し、最低限の記載です。
 すべて大塚写本の掲載図(最終図)です。

第7番 市松 初出1937年6月 最終1942年3月 余詰
007

92銀成、同歩、94金、同玉、83銀、93玉、92と、84玉、85香、同と、
94金、73玉、63歩成、同歩、74歩、62玉、61と、同金、54桂、同歩、
73角成、53玉、63馬、42玉、34桂、33玉、13飛成、同馬、45桂、23玉、
13歩成、同玉、14歩、23玉、12角
まで35手詰

詰上り
007_2


第11番 大菱 初出1941年1月 完全
011

85銀、93玉、84銀、同桂、94香、同玉、85馬、同玉、75と、同玉、
15龍、同と、86銀、66玉、77馬、57玉、68銀、同と、59香、同と、
68金、46玉、37金、45玉、34龍、同玉、35金、43玉、44金、42玉、
32歩成、同玉、33金、41玉、51歩成、同金、同香成、同玉、42金打
まで39手詰

詰上り
011_2


第12番 引違い 初出1939年3月 最終1941年10月 余詰
012

44馬、24玉、35銀、13玉、14歩、同玉、17香、同金、15香、同玉、
26金、14玉、25金、同玉、28香、同金、34馬、36玉、47銀、同と、
37歩、同と、45馬、同玉、46金、54玉、66桂、53玉、44銀、63玉、
64歩、73玉、82飛成
まで33手詰

詰上り
012_2


第15番 市松 初出1932年10月 余詰
015

74金、同と、同銀成、同玉、75飛、84玉、85歩、83玉、72飛成、同玉、
73銀打、83玉、95桂、同と、84歩、74玉、75歩、63玉、53香成、同香、
64歩、52玉、43と、同桂、同馬、同玉、44香、32玉、22歩成、同歩、
31と、23玉、15桂、同金、13と、同玉、24金
まで37手詰

詰上り
015_2


第17番 三角形 初出1941年1月 1941年2月は手順訂正のみ 完全
017

74角、同銀、86香、同と、74飛成、同玉、75銀、65玉、54龍、同玉、
43角成、45玉、34馬、同玉、44金、35玉、47桂、同と、25金、同玉、
26香、35玉、27桂
まで23手詰

詰上り
017_2


第21番 市松 初出1935年7月 余詰
021

57と、同桂成、同銀、67玉、58金、78玉、79香、同と、68金、87玉、
88歩、76玉、75と、同玉、95龍、同と、66銀打、84玉、75銀打、93玉、
82角成、同馬、84金、92玉、82と、同歩、93歩、81玉、73桂、71玉、
62角
まで31手詰

詰上り
021_2


第27番 市松 初出1941年1月 余詰 完全
027

68銀右、同と、78歩、同と右、76と引、同金、67金、同と、76と、同玉、
87金、同玉、98金、76玉、87金打、75玉、65と、同飛、76歩、84玉、
94と、73玉、74銀、82玉、92角成、71玉、83桂、61玉、52歩成
まで29手詰

詰上り
027_2


第31番 坤卦象詰 初出刊本(以後、記載のない図は初出刊本が最終図) 完全
031

67桂、65玉、43馬、同歩、77桂、64玉、65歩、同銀、73銀生、同金、
54金、同銀、同と、同玉、65銀、44玉、33飛成、同歩、53角、45玉、
35角成
まで21手詰

 大塚写本では25手となっているが21手。

詰上り
031_2


第32番 巽卦象詰 完全
032

35銀、同香、45龍、同銀、33銀、54玉、53桂成、同歩、55歩、64玉、
73馬右、同歩、65歩、同金、同馬、同玉、75金
まで17手詰

詰上り
032_2


第33番 離卦象詰 完全
033

65歩、同金、75馬、同金、73銀生、55玉、75龍、同銀、65金、45玉、
44金、同玉、33銀生、45玉、57桂
まで15手詰

 刊本中、第36番とともに最短手数作。

詰上り
033_2


第34番 兌卦象詰 余詰
034

51香成、同銀、53桂、52玉、51角成、同玉、73角成、同歩、42銀成、同玉、
41飛成、53玉、54銀、44玉、43龍、同金、35銀、55玉、56香、同玉、
65銀、55玉、47桂
まで23手詰

詰上り
034_2


第35番 震卦象詰 最終1942年3月 余詰
035

62歩、同玉、42龍、同金、73銀、53玉、44金、同玉、33銀、55玉、
47桂、同と、45金、65玉、43馬、同金、77桂
まで17手詰

詰上り
035_2


第36番 坎卦象詰 余詰
036

63銀生、同歩、44と、同飛、同銀成、同玉、43銀成、55玉、54飛、同玉、
53飛、65玉、75金、同と、55飛成
まで15手詰

詰上り
036_2


第37番 艮卦象詰 完全
037

43龍、同歩、63銀左生、65玉、77桂、64玉、75金、同銀、65香、55玉、
46角、同龍、45金打、同龍、同金、同玉、35飛
まで17手詰

詰上り
037_2


第38番 乾卦象詰 最終1941年10月 余詰
038

54と、同玉、52飛生、同金、53桂右成、同金、55歩、44玉、45歩、同金、
同金、同玉、35金、56玉、47馬、同と、45銀、66玉、77金、65玉、
74銀生、同玉、84馬、65玉、75馬
まで25手詰

詰上り
038_2


第44番 市松 余詰
044

34金、同玉、44と、23玉、24銀生、同玉、25銀、15玉、16歩、26玉、
36金、同歩、27香、37玉、28銀、同と、29桂、同と、38歩、46玉、
45と、57玉、58歩、66玉、65馬、同歩、76金、同桂、67歩、77玉、
78歩、87玉、97飛、同玉、98香、87玉、96角
まで37手詰

詰上り
044_2


第46番 市松 最終1942年6月 余詰
046

28歩、16玉、25銀、15玉、14と引、同香、同と、25玉、15と、36玉、
45銀、同玉、55飛、36玉、37香、同金、同歩、47玉、48歩、58玉、
59金、67玉、66と、78玉、68金打、87玉、79桂、97玉、75馬、同歩、
86角
まで31手詰

詰上り
046_2

----- つづく -----

2014年4月 5日 (土)

『将棋龍光』その9

第47番 1942年6月
047

86飛、98玉、88飛、同玉、77銀、79玉、69金、同玉、59金、同玉、
49金、同玉、39金、同玉、28銀、29玉、39飛、28玉、17角、27玉、
36角、同銀、28歩、16玉、36飛、26角合、同角、25玉、35飛、26玉、
17角、16玉、27銀
まで33手詰

 
86同玉は、87歩、95玉、86金、84玉、64飛、73玉、74金、82玉、62飛成以下。
 
87同玉は、43角成、86玉、76馬、95玉、93飛、94合、86金、84玉、75馬まで。
 
87同金は、76金、同玉、75金、66玉、65金打、57玉、35角、46合、55飛、56合、66銀まで。
 
86同歩は、85飛、同玉、75金、94玉、84金打以下。
 
96飛、89玉、99金、同金、88金、同玉、87金、同玉、97飛打、88玉、77銀、79玉、99飛、89合、同飛、同玉、88金、79玉、99飛まで。
 69同歩成は、35角、68と、59飛、同歩成、88銀打、89玉、99金まで。
 
同飛、15玉、16銀、14玉、36角、25歩、同銀、同香、同角、23玉、43角成、24歩合、同飛、同玉、25香、15玉、16歩以下。

 第46番は市松です。

 刊本図は玉方22桂あり。

 第45番と対を成す作品で、歩頭への三金連続打捨てが主題です。
 序奏と収束で潰れていましたが、核心部は無傷なので直しがいがあるというものです。

 補正図です。
047_2


第48番 1941年10月
048

66金、同香、57龍、65玉、55龍、76玉、77金、同成桂、75龍、67玉、
77龍、56玉、57龍、65玉、55龍、76玉、68桂、同香成、75龍、67玉、
59桂、同と、77龍、56玉、57龍、65玉、66歩、同桂、55龍、76玉、
75龍、67玉、23馬、34歩合、77龍、56玉、57龍、65玉、55龍、76玉、
32馬、54桂合、同馬、同馬、75龍、67玉、77龍、56玉、48桂、46玉、
66龍、35玉、27桂、26玉、36龍、同馬、16飛、同玉、17金
まで59手詰

 
77龍、56玉、57龍、65玉、66歩、同桂、55龍、76玉、75龍、77龍、56玉、23馬、34歩合、57龍、65玉、55龍、74玉、73と、同金、同銀成、同玉、53龍、63歩合、64角、83玉、53龍、94玉、86桂、同香、95歩、85玉、76金、同玉、74龍、67玉、77龍、56玉、57龍、65玉、55龍、74玉(76玉は32馬以下)、75龍、63玉、73龍、52玉、53角成以下。

 龍の三回転。これは第19番とのペアでしょう。
 角を軸に回転するのはよく見かけますが、四隅に起点があるのは珍しいような。
 これはなぜか、不思議に直りません。
 刊本図は玉方97と無し。これも余詰あり。


第49番 1941年9月
049

46飛、67玉、66飛、78玉、68飛、89玉、88飛、同成香、79馬、同桂成、
99金、同玉、88銀、89玉、99飛、78玉、79飛、67玉、77飛、56玉、
57飛、45玉、55飛、34玉、35飛、23玉、33飛成、12玉、13龍、同玉、
25桂、23玉、33角成、12玉、24桂、同桂、13香、21玉、43馬、32金直、
33桂生、31玉、41桂成、同玉、52金、31玉、42銀、21玉、32馬、同玉、
33金、21玉、31銀成、同玉、42金左、21玉、32金
まで57手詰

 88金、同成香、68飛、89玉、88飛、99玉、78飛、44桂、88銀、89玉、79飛、98玉、93飛、88玉、89香まで。

 飛追いです。
 来た道と一路ずれたところを追うのが面白い。
 収束もくどくなく、好みです。

 刊本図です。余詰。
49

 潰れているのは88金の部分だけなので、直すのは簡単じゃなかった。(←日本語おかしい)
049_2


第50番
050

97龍、85玉、86龍、74玉、73と、同桂、75龍、63玉、43龍、同香、
53歩成、同歩、73龍、54玉、53龍、45玉、46と、同と、55龍、36玉、
46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、29玉、39龍、18玉、19龍、27玉、
28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、55龍、63玉、53龍、74玉、
73龍、85玉、75龍、96玉、97歩、同玉、77龍、96玉、97龍、85玉、
86龍、74玉、75龍、63玉、73龍、54玉、53龍、45玉、55龍、36玉、
46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、29玉、39龍、18玉、19龍、27玉、
28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、55龍、63玉、53龍、74玉、
73龍、85玉、77桂、同成桂引、75龍、96玉、97歩、同玉、77龍、96玉、
97龍、85玉、86龍、74玉、75龍、63玉、73龍、54玉、53龍、45玉、
55龍、36玉、46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、29玉、39龍、18玉、
19龍、27玉、28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、55龍、63玉、
53龍、74玉、73龍、85玉、77桂、同成桂、75龍、96玉、97歩、同玉、
77龍、96玉、97龍、85玉、86龍、74玉、75龍、63玉、73龍、54玉、
53龍、45玉、55龍、36玉、46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、29玉、
39龍、18玉、19龍、27玉、28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、
55龍、63玉、53龍、74玉、73龍、85玉、75龍、96玉、97歩、同玉、
95龍、88玉、97龍、89玉、78銀、同玉、77龍、69玉、79龍、58玉、
59龍、47玉、57龍、38玉、37龍、29玉、39龍、18玉、19龍、27玉、
28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、55龍、63玉、53龍、72玉、
73龍、61玉、71金、51玉、53龍、52飛、63桂、41玉、52龍、同玉、
42飛、63玉、43飛成、74玉、73龍、85玉、75龍、96玉、97香、同玉、
77龍、96玉、97龍、85玉、86龍、74玉、75龍、63玉、73龍、54玉、
53龍、45玉、55龍、36玉、46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、29玉、
39龍、18玉、19龍、27玉、28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、
44龍、63玉、33龍、54玉、44龍、63玉、53龍、74玉、73龍、85玉、
75龍、96玉、97歩、同玉、77龍、96玉、97龍、85玉、86歩、74玉、
77龍、63玉、73龍、54玉、53龍、45玉、55龍、36玉、46龍、27玉、
16龍、38玉、36龍、48玉、37龍、58玉、67龍、48玉、57龍、38玉、
37龍、29玉、39龍、18玉、19龍、27玉、28龍、36玉、37龍、45玉、
46龍、54玉、
44龍、63玉、53龍、74玉、73龍
まで307手詰

 
43龍、42桂合、52龍、同玉、53飛、41玉、51飛成、32玉、42角成、23玉、33馬、12玉、22馬、同玉、34桂、23玉、21龍、33玉、22龍、43玉、42龍、54玉、44龍、63玉、64龍、52玉、53香、43玉、44龍、32玉、42龍、23玉、22桂成まで241手
 
53龍、45玉、44龍、36玉、46龍、27玉、16龍、38玉、36龍、48玉、37龍、58玉、67龍、48玉、57龍、38玉、37龍、29玉、39龍、18玉、19龍、27玉、28龍、36玉、37龍、45玉、46龍、54玉、55歩、63玉、43龍、74玉、73龍、85玉、75龍、96玉、97歩、同玉、77龍、96玉、97龍、85玉、86龍、74玉、75龍、63玉、73龍、52玉、53龍、41玉、42龍まで305手
 
55龍、43玉、53龍、32玉、44桂、21玉、11歩成、同玉、13龍、12飛、同龍、同玉、13金、同玉、14飛、23玉、24金まで319手

 「『将棋龍光』その2」に今田政一の初入選作(201手詰、完全作)を貼っていますが、本局はそれを元に改作した図と思われます。
 『図巧』第100番から持駒変換部分を取り去ったような手順ですが、8、9段目を追う破調が入っていること、飛合を取ってまた追いかける点などは、湯村さんの書いておられる通り、評価できると思います。
 残念ながら本局は不完全でした。

----- つづく -----

2014年4月 4日 (金)

『将棋龍光』その8

 『龍光』の初形玉位置は次の通りです。
2_2
 きれいな対称形になっています。
 第23番は初出図では完全作だったのに、なぜ冴えない駒取りを入れたのか疑問でしたが、配置を調べて合点がいきました。87玉でなく、96玉でなければならなかったからです。
-----

第41番 1941年9月
041

82と、同玉、71飛成、同玉、61飛成、同玉、62銀、52玉、53銀打、43玉、
44銀打、34玉、35銀打、45玉、36金、同玉、26馬、45玉、46銀、同桂、
35馬、54玉、55銀、同と、44馬、63玉、64銀、同桂、53馬、72玉、
73銀、同玉、85桂、82玉、73桂成、同玉、74香、82玉、71馬、92玉、
93馬まで41手詰

 
72飛、同玉、71飛成、63玉(同玉は62銀、72玉、73銀打、63玉、64銀打、52玉、53銀成以下)、64銀、同玉、62龍、55玉、47桂、同と、64銀、44玉、42龍、43合、53銀生、35玉、26金、24玉、25銀、13玉、14歩以下。
 
73銀、同玉、74銀、64玉、65銀、55玉、56銀、44玉、42飛成、34玉、35銀、同玉、26金、24玉、15金、13玉、14歩以下。

 刊本図は攻方49歩無し。
56角、同玉、47金、45玉、46歩で余詰。

 銀、馬の連携による捨て絞り趣向です。

 補正しました。
041_2


第42番 1942年7月
042

33香成、同桂、53歩成、同玉、64と、同桂、54歩、同桂、44銀、同玉、
34と、55玉、46金、同桂、56歩、同桂、66銀、同玉、76角、57玉、
68銀、同桂成、58歩、同桂成、66龍、同玉、16龍、56金合、同龍、同玉、
46金、66玉、56金打、77玉、87金
まで35手詰

 同玉は、34と、42玉、53歩成、同玉、64と、同玉、62龍、63合、76桂、55玉、46金まで。

 初手34香の邪魔駒消去からはじまり、玉方二桂の
鮮やかな三段跳ね出し趣向。完全作です。
 収束も簡潔にまとめて、これはイイ!
 『四百人一局集』掲載作品。

 以下は刊本図。7手目54歩のところ、62飛成や44銀などの余詰があります。
042


第43番 1941年10月
043_2

71角成、同玉、81角成、62玉、73桂成、同龍、64香、同龍、72馬、53玉、
55香、同龍、63馬、44玉、46香、同龍、54馬、35玉、37香、同龍、
45馬、26玉、17金、同龍、36馬、15玉、24銀、同玉、25馬、13玉、
12と、同玉、23銀、同玉、34馬、22玉、23金、11玉、21桂成、同玉、
31歩成、同金、32銀成、同金、同金、同玉、43銀成、21玉、32金、11玉、
33馬、12玉、22馬
まで53手詰

 
45香、同龍(35玉は53馬まで)、同馬、53玉、63銀成まで。
 さかのぼって、46香、45歩合なら同銀、35玉、36銀左、46玉、47銀、35玉、36馬、44玉、34銀成、53玉、63馬、42玉、43成銀まで。

 刊本図は玉方74歩あり。その図だと9手目63香で早詰になります。

 夏木立趣向です。
 これは肝心の趣向部分で余詰。

 補正図です。
043


第45番 刊本
045

74金、同桂、84歩、同玉、94飛成、75玉、85龍、同桂、64銀、同玉、
53銀、同玉、42銀、同玉、31銀、同玉、22と、同玉、23金、31玉、
21角成、42玉、32馬、51玉、43桂、同香、41金まで
27手詰

 
82と、同玉、93銀、72玉、71飛、同玉、82銀打、72玉、71飛、83玉、74金まで。
 
76金、84玉、93銀、83玉、72銀成、同龍、同と、同玉、93銀、同玉、91飛、92飛合、同飛成、同玉、84桂、83玉、92銀、73玉、64銀、同玉、65金、53玉、54飛、42玉、44飛、53玉、54金まで。
 
84銀、同玉、93銀、83玉、72銀成、84玉(72同龍は)、93銀、75玉、76金、64玉、65金、53玉、54金、42玉、34桂、51玉、41角成、同玉、43香、42香合、同香成、同馬、同桂成、同玉、43銀、51玉、62と、同龍、42角、61玉、72金、同龍、同成銀、同玉、82飛、71玉、73香以下。
 
66銀、同桂、76角成、64玉、73銀、55玉、47桂、44玉、35銀、53玉、43金、同香、54銀、42玉、43銀成、51玉、62銀、同龍、42金まで。
 
65金、53玉、54金、42玉、43銀、51玉、41角成、同玉、32銀打、51玉、42銀、同馬、同銀、同玉、43香以下。
 
54金、42玉、43銀以下。
 
34桂、51玉、42銀、同馬、同桂成、同玉、31角、同玉、22と以下。

 第44番は市松です。

 四銀連続打ち捨て。
 大塚写本では94金になっていますが(金が5枚ある)、成銀です。

 これは趣向が完全に破綻しています。
 ここまで潰れていては直せません。


 初出図
1939年10月は次の通り。こちらも余詰作です。
45


----- つづく -----

2014年4月 3日 (木)

『将棋龍光』その7

第28番 1941年1月
28

78角、55玉、88角、65玉、66歩、55玉、54成桂、同銀、56歩、45玉、
34銀生、同香、55歩、同玉、65歩、同玉、61龍、同金、66歩、55玉、
56歩、45玉、37桂、同と、55歩、同玉、65歩、77桂合、同角、65玉、
66歩、55玉、56歩、45玉、57桂、同銀生、46歩、同成香、同香、同銀成、
55歩、同玉、65歩、同玉、66香、76玉、96龍、77玉、67金、88玉、
99龍、同玉、89金
まで53手詰

 
77角、65玉、66歩、55玉、56歩、45玉、34銀生、同香、44龍、同玉、65歩、45玉、46香、同成香、同歩、25成桂、同と、45金まで。
 
56歩、45玉、44龍、同玉、46香、同成香、65歩、45玉、46歩、35玉、31龍、24玉、33角成、35玉、34馬まで。
 
88金、同玉、99龍、同玉、89金まで。

 第27番は市松です。

 初出図1941年1月、刊本図と同じ。訂正無し。
 『三百人一局集』掲載作品。
 歩知恵の輪。完全なら秀作だと思いますが、三箇所も潰れているようでは・・・。

 持駒に角がある状態では難しいので、置駒にして
は直せました。はこのままの手順を生かすことは不可能で、冴えませんが収束5手を変えて51手詰。
28_2


第29番 1941年2月
29

76金、同玉、65角、77玉、68角、66玉、77角、75玉、66角、64玉、
75角、73玉、
64角、63玉、54角、同玉、63銀、同玉、73角成、52玉、
62飛成、同龍、63銀、41玉、51桂成、32玉、24桂、21玉、12桂成、同玉、
13歩成、同玉、15香、22玉、23金、21玉、12香成
まで37手詰

 
64銀、72玉、54角、同と、73銀成、同銀、83金、81玉、73金、82銀合、同香成、同龍、同金、同玉、62飛成、72金合、93銀以下。
 
83金、63玉、54角、52玉、51桂成、同玉、52銀、同玉、62飛成、同龍、63銀、同龍、同角成、同玉、73金、52玉、53角成、41玉、61飛、51桂合、同飛成、同玉、62馬、41玉、33桂、32玉、24桂以下。
 84玉で不詰。

 刊本図と同一。初出図1941年1月は攻方96桂あり。
 二枚角追いですが不詰と余詰。不詰を防ぐには初出図の96桂が必要でした。
 趣向自体はあまり面白いと思えません。


第30番 1941年2月
30

67桂、同成香、37角、46桂合、同角、56玉、35角、55玉、44角、54玉、
56飛、同銀、46桂、同馬、55歩、同馬、64銀成、同馬、53と、同馬、
46桂、64玉、53角成、同玉、31角、42桂合、同角成、62玉、63歩、同玉、
55桂、同桂、64馬、同玉、34龍、53玉、54龍、62玉、51龍、63玉、
64歩、同玉、54龍、75玉、84龍
まで45手詰

 同とは、37角、46桂合、同角、56玉、35角、55玉、44角、54玉、66桂、同と、55歩、63玉、62銀成、64玉、53角生、55玉、66銀、同銀、56歩、54玉、44角成、64玉、53馬まで。
 66桂に対処するために同成香と取る意味だということが分かります。変化で角不成とはしゃれていますね。

 大塚写本に、「本局は処女作」とあります。処女作でこの作品とは素晴らしい。
 完全作です。初出図1932年11月は玉方48と(不要駒)があります。
 打歩物です。
 55歩を打ててからも一筋縄ではいきません。力のこもった作品だと思います。


第39番 1942年3月
39

63と、同金、53飛成、同玉、62飛成、64玉、66香、同馬、55銀、同馬、
53龍、同玉、42角成、44玉、33馬、35玉、24馬、44玉、35銀、43玉、
55桂、52玉、43桂成、同玉、33馬、52玉、43角、53玉、44銀、64玉、
55銀、53玉、44馬、42玉、33歩成、51玉、52角成、同玉、43馬、41玉、
42と
まで41手詰

 
65香、同馬、53飛成、同玉、52飛成、44玉、33角成、35玉、24馬、44玉、35銀まで。
 
63龍、同香、66香、同馬、73角成、53玉、42銀、43玉、33歩成、同馬、同銀成、同玉、24角、44玉、55馬、53玉、44銀、52玉、51金まで。
 
63龍、同香、73角成以下。
 
43角、53玉、63桂成、同玉、54金以下。

 第31番から38番は、八卦詰というのか、詰上りKen_3 とかDa_ とかの形になる作品が続いています。

 大塚写本に「改訂図の解無し、大塚播州の案を示す」とあります。
 余詰箇所多すぎ。

 刊本図は以下の通り。
39_2

63と、同金、53飛成、同玉、62飛成、64玉、66香、同馬、55銀、同馬、
53龍、同玉、42角成、44玉、33馬、53玉、44銀、64玉、55銀、65玉、
66銀、56玉、65銀、67玉、77馬、58玉、47角、48玉、38金
まで29手詰

 この図も2手目65香、6手目63龍で余詰。


第40番 1941年11月
40

21銀生、13玉、14香、同玉、25龍、同玉、35金、14玉、26桂、13玉、
24金、同歩、12銀成、同玉、34馬、21玉、12馬、32玉、23角成、43玉、
44歩、同玉、34馬、54玉、55歩、同玉、45馬、65玉、66歩、同玉、
56馬、76玉、77歩、同玉、67馬、87玉、88歩、同玉、78馬、98玉、
99歩、同玉、89馬
まで43手詰

 
14歩、22玉、34桂、23玉、22桂成、14玉、23角成まで。
 
45馬、33玉、23馬引、43玉、44歩、52玉、51と以下。44歩に54玉なら45馬、65玉、56馬、76玉、67馬、87玉、78馬、76玉、77歩、65玉、66馬上、54玉、45馬引まで。
 以下、歩を叩く手に同玉なら横に付かず玉頭に回り込んで簡単に詰む。

 歩を打ち捨てての馬追いです。これも捨て絞りでしょうか。至るところで余詰。

 刊本図は以下の通り。
 大塚写本では、玉方龍の位置が書いてないので、26龍は27龍かもしれません。
40_2

13歩成、同玉、11飛、12香合、24銀、同龍、12飛成、同玉、14香、同龍、
21銀生、13玉、25桂打、同龍、同桂、14玉、13飛、25玉、23飛成、同歩、
35金、14玉、26桂、13玉、24金、同歩、12銀成、同玉、34馬、21玉、
12馬、32玉、23角成、43玉、44歩、同玉、B34馬、54玉、55歩、同玉、
45馬、65玉、66歩、同玉、56馬、76玉、77歩、同玉、67馬、87玉、
88歩、同玉、78馬、98玉、99歩、同玉、89馬
まで57手詰

 13飛では23玉で不詰。
24飛なら詰むが、作意にはならない。
 その他、歩を叩く手順では最終図と同じ欠陥があります。

----- つづく -----

2014年4月 2日 (水)

『将棋龍光』その6

第22番 1937年2月
22

38角、27歩合、同角、同玉、29香、16玉、15金、同香、25銀、17玉、

28金、26玉、38金、27歩合、同金、25玉、26金、24玉、35金、14玉、
34飛成、13玉、43龍、14玉、54龍、13玉、63龍、14玉、74龍、13玉、
83龍、14玉、94龍、13玉、83龍、14玉、74龍、13玉、63龍、14玉、
54龍、13玉、43龍、14玉、34龍、13玉、
25桂、同香、14歩、22玉、
25香、23歩合、13歩成、同玉、14香、22玉、12香成、同金、23龍、同金、
同香成、同玉、24銀、22玉、23歩、11玉、22金、同飛、同歩成、同玉、
23飛、11玉、12歩、同玉、13銀成、11玉、22飛成
まで77手詰

 
24金、同香、14歩、同玉、26桂、13玉、14歩、22玉、24香、23金合、34桂、32玉、42と、同金、同桂成、同玉、44龍、32玉、43金、22玉、33金まで。
 
23香成、同香、24金、同香、14歩、同玉、26桂、13玉、14歩、22玉、24香、23金合、34桂、32玉、42と、同金、同桂成、同玉、51角成、同玉、53香、42玉、52香成、同玉、54龍、53金合、43金、62玉、53龍以下。

 第21番は市松です。

 本局は龍鋸。94桂を取るためという分かりやすい
意味付けです。
 今回は収束で躓きました。
 なお、71歩は不要駒だと思われますが、61歩は
62角成とする余詰防止駒なので必要です。
 初出図、刊本図とも同じ。


第23番 1941年2月
23

87金、同玉、88金、96玉、97金、同玉、64角、87玉、88歩、同玉、
97角、同玉、89桂、86玉、84飛、同歩、77馬、75玉、67桂、64玉、
55馬、53玉、45桂、42玉、33馬、31玉、23桂、21玉、11馬、32玉、
33馬、21玉、22歩、同飛、43馬、32飛、同馬、同玉、31飛、22玉、
11飛成、32玉、31龍、43玉、33龍、54玉、53龍、65玉、55龍、76玉、
75龍、87玉、77龍、96玉、97龍
まで55手詰

 46飛、56歩合、87金、同玉、88金、96玉、97金、同玉、64角、86金合、同角、同玉、77金、96玉、88桂、97玉、89桂、88玉、87金、同玉、77馬、96玉、56飛まで。
 46飛は、66歩合、同飛、76歩合、同飛、同玉、77馬、65玉で逃れ。

 桂と馬のコンビで追い、龍で戻ってくる趣向作。折り返すところは非常にうまくできていると思いますが、初手から余詰です。
 駒取りを入れるくらいなら、3手目からはじめるべきでした。

 刊本図と同じ。

 初出図1933年4月は完全でした。
23


第24番 1936年4月
24

37香、同飛成、同銀、同玉、47飛、36玉、45銀、25玉、37桂、同飛生、
36銀、同飛成、37桂、同龍、45飛、34玉、43飛成、25玉、45龍、同銀、
47角、34玉、44角成、23玉、14角、13玉、12と、14玉、15歩、25玉、
35金、26玉、36金、同玉、35馬
まで35手詰

 37同飛成は、26歩、同龍、17桂、同歩成、26角成、同玉、36飛、25玉、26飛打まで。

 打歩物。完全作です。初出図、刊本図のまま。
 45飛から47角へと至る手順はお手本のような鮮やかさですね。これも不利逃避というのでしょうか。
 秀作。


第25番 1941年10月
25

65銀、同桂、75金、66玉、65金、56玉、55金、66玉、58桂、同歩成、
65金、56玉、58飛、同龍、57歩、同龍、55金、46玉、45金、56玉、
55金、46玉、58桂、同龍、45金、36玉、35金、26玉、37銀、同金、
27歩、同金、36金、16玉、17香、同金、同歩、27玉、28金、同龍、
37金
まで41手詰

 34金、45銀合、35金、26玉、17銀、同金、37角、27玉、45角、38玉、39香、49玉、38銀まで。
 37角、同金、27歩、同金、36金、16玉、17香、同金、同歩、27玉、37金、28玉、38金、29玉、39金、19玉、18金まで。

 尻金追いです。
 途中で57歩、同龍とするのは、55金、66玉に78桂で詰ませるため。58桂、同龍と捨てるのは、45金、56玉のとき46金と引くためです。このあたり、うまいです。
 初出図1941年1月、刊本図は玉方73桂が75成桂。

 これは直しました。ついでに、96歩は不要駒なので外しました。
25_2


第26番 1933年12月
26

47と、38玉、37と、同玉、49桂、同香成、47金、38玉、37金、同玉、
47飛、38玉、37飛、48玉、38飛、同香生、57角、37玉、48角、同成香、
55馬、同金、26銀、36玉、37歩、46玉、43飛成、同金、57銀
まで29手詰

 47飛は、38玉、37飛、同玉で逃れ。
 38同香成は、57角、37玉、55馬、同金、26銀、36玉、37歩、同成香、25銀上まで。
 55馬、同金、26銀、36玉、25銀引、45玉、55金、同玉、75飛成、65歩合、56歩、44玉、35角、54玉、46桂、63玉、53金まで。

 打歩物です。
 38歩が打歩にならないように、どんどん捌きます。途中38同香生が好守。
 玉方86との意味ですが、これは余詰順55馬で、同金、26銀、36玉、25銀引、45玉、55金、同玉、46金、65玉、77桂とする手順を防いだものですが、読み抜けがありました。
 初出図、刊本図のままで、訂正無し。

 この図は75飛成とする余詰順を防げばいいので、玉方85とを追加すれば完全になります。と金が2枚並んでいる姿はどうかと思うので、85と追加、86と→87とでしょうか。

----- つづく -----

2014年4月 1日 (火)

『将棋龍光』その5

第13番 1939年7月
13

75銀、63玉、54金上、同桂、同馬、73玉、55馬、63玉、45馬、73玉、
46馬、63玉、36馬、73玉、37馬、63玉、27馬、73玉、28馬、63玉、
18角、同と、同馬、73玉、28馬、63玉、27馬、73玉、37馬、63玉、
36馬、73玉、46馬、63玉、45馬、73玉、55馬、63玉、54馬、73玉、
65桂、同飛生、83香成、同歩、74歩、82玉、92銀成、同玉、93香、81玉、
82歩、同玉、73歩成、同玉、85桂、82玉、92香成、同玉、93歩成、81玉、
73桂生
まで61手詰

 
28同飛は、65桂、63玉、53金まで。
 
18同飛は、64歩、52玉、42歩成、同玉、43金、41玉、53桂まで。
 
64歩、73玉、65桂、同飛生、83香成、同玉、65馬、94玉、93飛、同玉、92馬、94玉、86桂、85玉、74馬、76玉、77香まで。
 
83同歩は、74歩、82玉、63歩成、55飛、73歩成以下。
 
同玉は65馬以下、同玉以下と同様。

 第11番は大菱、第12番は引違いです。

 さて、本局は馬鋸。一歩を得て戻る一往復型。
 初出図、刊本図とも同じで、訂正無し。

 しかし肝心なところで余詰。
 簡単に直せるかと思いましたが、
の余詰筋は18同飛の変化とも絡んでいて、ここで64歩と打つ手が必要なのでどうにも直せません。さらに同玉が余詰順同玉変化とほとんど同じで、違いは64に歩があるかどうかと、持駒の歩が一枚多いか少ないかだけ。これは難題です。

 次の補正図は苦肉の策ですが、飛車に取られる位置での馬鋸の展開という面白味が消えるので今一つ。

13


第14番 1941年2月
14

33銀生、同金、53銀生、同玉、65桂、同成桂、56香、同成桂、54銀、44玉、
53銀打、55玉、64銀生、66玉、56龍、同玉、65銀、66玉、75銀、77玉、
67金、同玉、76銀、77玉、86銀、同玉、75銀、77玉、78歩、同と、
87金、同龍、同角成、同玉、86飛、77玉、89桂、同と、78歩、67玉、
66飛
まで41手詰

 二銀斜め追い。完全作です。

 刊本図と同じ。
 初出図1941年1月は玉方71歩無し。これだと
52玉、53銀打、61玉、62銀成、同玉、63銀成に71玉で詰みません。


第16番 1941年1月
16

27飛、15玉、25飛、同玉、24と、同玉、23桂成、同玉、33と、同玉、
42銀生、44玉、33銀生、同玉、45桂、44玉、55龍、43玉、44歩、32玉、
52龍、23玉、33桂成、同玉、25桂、44玉、55龍、43玉、44歩、32玉、
52龍、21玉、12龍、同玉、13角成、21玉、31馬、11玉、12歩、同玉、
13桂成、11玉、22成桂
まで43手詰

 第15番は市松です。

 打歩物としてはあまり見かけないタイプの作品です。
 しかし、23玉で不詰。
 さらに43歩成、同銀、25桂、44玉、45歩、34玉、26桂、25玉、22龍以下の余詰も。

 刊本図です。

 初出図
は1934年1月です。
16

16金、同玉、38角、27桂、同角、25玉、16角、同香、27飛、15玉、
25飛、同玉、24と、同玉、23桂成、同玉、33と、同玉、42銀生、44玉、
33銀生、同玉、45桂、44玉、55龍、43玉、44歩、32玉、52龍、23玉、
33桂成、同玉、
25桂、44玉、55龍、43玉、44歩、32玉、52龍、21玉、
12龍、同玉、13角成、21玉、31馬、11玉、12歩、同玉、13桂成、11玉、
22馬
まで51手詰

 この図には不詰はありませんが、
55龍、43歩成の余詰があります。


第18番 1941年2月
18

56金、同玉、66飛、同玉、58桂、56玉、67銀、45玉、56銀、同玉、
67角、65玉、76角、56玉、65角、45玉、54角、56玉、92馬、65歩合、
同角、45玉、54角、同飛、46歩、55玉、65馬
まで27手詰

 
同飛は、37桂、54玉、64馬まで。
 
65玉は、76銀、56玉、83角成、45玉、72馬、56玉、92馬、65合、67銀まで。
 
同飛は、72角成、54歩合、同馬、同玉、64馬、45玉、46歩以下。

 第17番は△(三角形)のあぶりだし曲詰です。

 打歩物。完全作です。
 まず香の利きを通すために銀を捌き、次いで65歩を消去して92馬を実現し、歩を入手する狙い。角を繰り返し押し売りするのが巧みな手順です。『無双』や『図巧』で何度も見かけた手法なので新味はありませんが、楽しいものは楽しい。(^^;

 刊本図と同じ。初出図1941年1月は攻方87香あり(不要)。


第19番 1941年2月
19

64と、同玉、62龍、同銀、74馬、55玉、56馬、44玉、34馬、53玉、
52馬、64玉、74馬、55玉、56馬、44玉、55銀、同香、34馬、53玉、
52馬、64玉、65歩、同玉、74馬、同玉、84飛成、63玉、54龍、73玉、
83と、同玉、94龍、73玉、84龍、63玉、65香、53玉、54龍、42玉、
52金、33玉、34龍、22玉、24龍、23歩合、34桂、11玉、12歩成、同玉、
13香、21玉、11香成、同玉、13龍、21玉、22龍
まで57手詰

 
44玉は、53銀、同銀、34馬、55玉、56銀、同角成、同馬、64玉、84飛成、74歩合、65歩、63玉、52角以下。
 
64龍、43玉、34龍、53玉、54龍の迂回手順あり。

 回転馬追いです。迂回手順はありますが、問題にはならないでしょう。
 苦心の配置だと思います。
 刊本図と同じ。初出図1932年6月は、51金がと金になっています。


第20番 1941年2月
20

45金、同金、同龍、同桂、35角、56玉、67金、同玉、69飛、56玉、
67角、66玉、85角、56玉、67角、66玉、94角、56玉、67角、66玉、
58角、56玉、67角、66玉、85角、56玉、66飛、同銀、68桂、55玉、
56歩、54玉、63銀生、53玉、62銀生、同香、63と寄、同香、同と、54玉、
55香、同銀、同歩、同玉、64銀、54玉、66桂、同金、53と、64玉、
63角成、75玉、84銀生、86玉、96馬
まで55手詰

 
58角は57歩合で逃れ。

 角による連取りです。初手は大目に見て完全作。
 35角が残るのは残念ですが。
 刊本図と同じ。

 大塚写本には「月報の図は玉方75金→銀の図」とありますが、これは1941年1月図を指しています。ここが銀だとすると、どこかの銀が無い(あるいは金かと金に変わる?)ことになりますが、ちょっと見当がつきません。

初出図1934年10月です。
20  

48龍、同と、47金、同と右、35角、56玉、67金、同玉、69飛、56玉、
67角、66玉、85角、56玉、67角、66玉、94角、56玉、67角、66玉、
58角、56玉、67角、66玉、85角、56玉、66飛、同銀、68桂、55玉、
56歩、54玉、63銀生、53玉、62銀生、同香、63と寄、同香、同と、54玉、
55香、同銀、同歩、同玉、64銀、54玉、66桂、同金、53と、64玉、
63角成、75玉、84銀生、86玉、96馬
まで55手詰

 序奏が最終図とは違いますが、完全作です。

----- つづく -----

2014年3月31日 (月)

『将棋龍光』その4

 『龍光』刊本の後記と奥付を書いておきます。

 後記

 本集の作品については改めて自讃を致しません。御覧下さればすぐに分かることです。
若し足らぬ箇所がありましたらどしどし教へて下さい。どこまでもいゝものにしたい念願です。
 本書のために態態(わざわざ)序文を書いて頂いた松井雪山氏に深く謝意を表します。

※ 引用者注 ↑なぜ2行目が字下げしていないかというと、大塚写本でそうなっているため。

(奥付)

昭和十六年一月五日 印刷 〔定価金四十銭〕
昭和十六年五月一日 発行 送料 六銭

      著作者 今田政一

発行兼 長野県松本市小柳町八十五番地
印刷者 阿部吉蔵

印刷所 長野県松本市小柳町八十五番地
      浅川出版所

発行所 長野県松本市小柳町八十五番地
      将棋月報社
-----

第5番 1942年3月
5


53歩成、同銀、54金、同銀、64歩、同成桂、53と、同歩、41馬、同金、
72銀、52玉、63金、同銀、61銀生、51玉、52銀成、同銀、61香成、同銀、
62桂成、同銀、41角成、同玉、42金、同金、同歩成、同玉、43金、31玉、
81飛成、22玉、21龍、同玉、32銀、11玉、12歩、同玉、23桂成、11玉、
21銀成、同玉、32金、11玉、22金
まで45手詰

 
72銀、同銀、53歩成、同銀、同と、同歩、72龍、同玉、82桂成、同玉、93香成、94歩、82玉、93銀、71玉、82銀打、62玉、73香成以下。
 72銀、同銀、64歩も成立。
 72銀、同銀、53とも成立。

 順々に退路を塞いでいくのが狙いでしょうか。
 第3番では25馬(角)にたたられ通しでしたが、本局では72銀にたたられました。

 刊本図です。
5_2

 初出図1941年1月です。
5_3

 刊本図、初出図とも余詰成立。


第6番 1942年3月
6

12銀成、同玉、13香、同玉、22銀、24玉、33銀生、35玉、44銀生、46玉、
55銀、57玉、66銀、68玉、77銀、79玉、88銀、68玉、79銀、同桂成、
59銀、57玉、48銀、46玉、37銀、35玉、26銀、24玉、15銀、13玉、
14銀、同玉、15歩、同玉、33角成、24銀、26金、14玉、25銀、13玉、
24銀、同歩、25桂、同歩、24銀、12玉、23銀成、21玉、22馬
まで49手詰

 59金、57玉、48銀でも詰む。

 銀斜め追いの往復です。
 収束で銀の打ち場所に若干乱れがあるのは許容範囲として、59銀が59金でも詰むのは余詰ですね。
 刊本図が最終図です。

 初出図1941年1月にも同じ余詰があります。
6_2


第8番 1933年2月
8

43歩成、同歩、44金、同歩、23桂成、同玉、32銀生、24玉、23銀成、同玉、
41角成、24玉、23馬、同玉、73飛成、24玉、23龍、同玉、34金、22玉、
23歩、31玉、43金、36飛、32歩、41玉、53桂、同龍、31歩成、同飛、
同香成、同玉、33飛、41玉、32飛成
まで35手詰

 同桂は、44金、同玉、43桂成、同歩、45歩、53玉、65桂、63玉(同龍は52角成)、73桂成、同角、52銀右生、同龍、同銀生、同玉、53飛以下。
 24玉は、23桂成、同玉、33と、24玉、34と、15玉、56金引、75と、16歩、26玉、36角成、16玉、26飛、17玉、29桂以下。
 32銀成、同玉、23桂成も可。
 25飛、12玉、24桂、23玉、32銀生、22玉、12桂成、同玉、21銀生まで。

 第7番は曲詰(五段目までの市松)なので、パスします。
 市松模様が好きだったのか、『龍光』には6局もあります。

 さて、本局は徹底した邪魔駒消去。手順前後くらいなら良かったのですが、これも余詰でした。
 これは初出図
、刊本図のままで、訂正無し。


第9番 1941年2月
9

83龍、同玉、71香成、73玉、72馬、64玉、54馬、75玉、78香、同馬、
66金、同玉、76馬、57玉、58馬、46玉、37銀、35玉、36馬、44玉、
54馬、33玉、22銀生、42玉、32馬、同銀、52飛、43玉、54飛成、42玉、
52龍
まで31手詰

 79香も可。
 26飛、45玉、36馬、44玉、54馬、33玉、22銀生、42玉、46飛、52玉、61銀まで。
 53飛、43香合、22銀生、32玉、43馬、同桂、33香以下。

 攻方馬の一回転。
 余詰順の26飛を防ぐのは簡単ですが、収束も潰れているので作意のままで補正するのは難しいと思います。

 刊本図が最終図です。月報1941年1月の図は14と無し。

 初出図1933年3月は完全作でした。
9

92金、同玉、81龍、同玉、71歩成、92玉、82歩成、93玉、83と、同玉、
73と、同玉、72角成、64玉、54馬、75玉、78香、同馬、66金、同玉、
76馬、57玉、58馬、46玉、57銀、35玉、36馬、44玉、54馬、33玉、
22銀生、42玉、32馬、同銀、52飛、43玉、54飛成、42玉、52龍
まで39手詰


第10番 1941年1月
10

23角成、15玉、25金、同桂、14馬、同玉、13飛成、同玉、23香成、同玉、
56馬、14玉、23馬、同玉、24飛、33玉、22銀生、32玉、42金寄、同歩、
33歩、41玉、31銀成、51玉、41成銀、61玉、51成銀、71玉、61成銀、81玉、
71成銀、91玉、81成銀、同玉、72歩成、同玉、75香、61玉、21飛成、51桂、
71香成、同玉、51龍、72玉、62龍、83玉、73龍、94玉、93桂成、同歩、
86桂、95玉、75龍、96玉、85銀、95玉、84銀、96玉、95龍
まで59手詰

 47馬、15玉、14馬、同玉、23角成、15玉、14馬、同玉、13飛成、同玉、23香成、同玉、24金、12玉、23銀、11玉、12歩以下。
 25金、同玉、35飛成、16玉、17香、同玉、39馬、16玉、17歩以下。

 1941年1月図。刊本図と同じで、訂正無し。

 序盤、細かいやりとりのあと、成銀の単騎追いです。収束までうまく出来ているのに、序奏で転倒というパターン。何しとんねんと言いたい。(▼▼メ)

 これは修正三原則で怒りの補正済み。
10

 後日談。(^^;
 初出図1933年7月を確認したら、完全作。補正図によく似てます。
 最初から見ておけば良かった。
10

----- つづく -----

2014年3月30日 (日)

『将棋龍光』その3

第2番 1942年3月
002

51角成、同玉、61桂成、同玉、71歩成、同玉、81角成、同玉、84香、83香合、
同香生、同金、92香成、71玉、74香、73香
、同香生、同金、82成香、61玉、
64香、63香
、同香生、同金、72成香、51玉、54香、53桂、同香生、同金、
62成香、41玉、33桂、31玉、21桂成、同金、23桂、41玉、42香
まで39手詰

 
72龍、51玉、33桂、31玉、21桂成、41玉、43香、51玉、42香成まで。

 横型の夏木立趣向です。
 残念ながら余詰。
 攻方14桂は不要駒で、無くても詰みます。その場合でも余詰があります。
 手順を変えるしかなさそうですが、修正三原則にならないのでこのままにしておきます。



 以下に、大塚写本に基づいて初出図1941年1月(刊本図も同じ)を掲げます。

2_2

51角成、同玉、61桂成、同玉、71歩成、同玉、81角成、同玉、84香、83香合、
同香生、同金、92香成、71玉、74香、73香合、同香生、同金、82成香、61玉、
64香、63香合、同香生、同金、72成香、51玉、54香、53香合、同香生、同金、
62成香、41玉、43香、同金、52成香、31玉、23桂、同香、11龍、32玉、
22金、33玉、31龍
まで43手詰

 この図でも、
72龍、51玉、43桂、41玉、31桂成、51玉、41成桂、同玉、43香、51玉、42香成までの余詰があります。


第3番 1942年3月
3

42歩成、同銀、63銀、同飛、同歩成、同玉、72銀生、同香、64歩、52玉、
56飛、同馬、63歩成、同玉、66飛、同馬、36馬、52玉、25馬、63玉、
64歩、73玉、72桂成、同玉、36馬、71玉、73香、同金、81馬、同玉、
92香成、同玉、82金、93玉、94歩、同玉、85と、93玉、94香
まで39手詰

 
63歩成、同玉、72銀生、同香、64歩、52玉、42歩成、同銀、25馬、34銀合、同馬、同馬、63銀、同飛、同歩成、同玉、64飛、73玉、63飛打まで。
 
25馬、34銀合、63銀、同飛、同歩成、同玉、64飛、52玉、34馬、同馬、63銀まで。
 
25馬以下。
 
64飛、52玉、25馬以下。

 狙いは、56の焦点への捨駒+66飛で守備馬を動かすところにあると思いますが、各所で25馬と覗く筋があって潰れています。

 刊本図は以下の通り。作意不変。
3_2

 この図も25角と覗く筋で助かりません。

 さらに、初出図
1940年6月は以下の通り。
3_3

 初手42歩成でも63歩成でも良く、また初手42歩成が作意とすると2手目63銀でも、25角でも詰みます。
 この図は1941年2月、9月、11月、1942年3月と四度改定されたようですが、直せなかったようですね。


第4番 1942年3月
4

33歩成、同龍、42桂成、同歩、53香成、34玉、33馬、同玉、43成香、同歩、
35香、同と、22銀、34玉、33飛、24玉、25歩、同と、35飛成、同と、
42馬、34玉、33馬、25玉、15馬、34玉、33銀成
まで27手詰

 
同馬、同玉、42銀生、34玉、33飛、25玉、16銀、14玉、15香、同と、同銀、25玉、23飛成、24香合、16銀、35玉、33龍、34金合、同龍、同玉、35歩、同玉、45金まで。
 
42馬、同歩、33馬、同玉、42銀生、34玉、33飛、25玉、16銀、14玉、15香以下。
 
42銀成、34玉、33馬、同玉、35香、34と、43飛、24玉、25歩、同玉、23飛成以下。
 
33馬、同玉、35香以下。
 
53馬、34玉、33馬、同玉、35香以下。
 
同銀成、34玉、33馬、同玉、35香以下。
 
同馬、同龍、同銀成、34玉、33飛、25玉、16銀以下。

 これも各所で潰れています。見せたいところは、25歩、同と、35飛成と取れる駒を動かして空成りする部分だと思いますので、ゴテゴテと序奏を付けずに短篇でまとめるべきだったでしょう。

 刊本図は以下の通り。
4_2

33歩成、同龍、42銀成、同歩、53香成、34玉、33馬、同玉、43成香、同歩、
35香、同と、22銀、34玉、33飛、24玉、25歩、同と、35飛成、同と、
42馬、34玉、33馬、25玉、15馬、34玉、33銀成
まで27手詰

 
53香成、34玉、33馬、同玉、42銀生以下の余詰。

 さらに、初出図1941年1月は以下の通り。
4_3

 作意は刊本図と同じだとすると、やはり53香成、34玉、33馬、同玉、42銀生でも22銀生でも詰みます。

 このあとにも出てきますが、どうも序盤早々に潰れる図が多いのでもったいないです。

----- つづく -----

2014年3月29日 (土)

『将棋龍光』その2

 あまりにも『将棋龍光』(以下、『龍光』と略)についての情報が乏しいため何かないかと探していたら、「詰棋めいと」の抜き刷り版「『将棋月報』で辿る戦前の詰棋界」という本が手元にありました。湯村光造さんからいただいたものです。当時の状況が少し分かりました。

Photo_3

Geppo_2

 作品紹介に移ります。50局中37局が不完全と書きましたが、内訳は余詰35局、不詰2局です。また17局はあぶりだし曲詰ですが除外します。
 初出誌は刊本以外は月報のみです。

第1番 1942年3月
1

17香、同と、25金、同玉、24飛、同歩、26角成、34玉、46桂、同歩、
24銀成、43玉、55桂、同金、33成銀、52玉、64桂、同成銀、42成銀、61玉、
73桂、同歩、62歩、71玉、72歩、同角成、61歩成、同玉、72銀成、同玉、
83角、63玉、64と、同玉、53銀、54玉、44馬、63玉、72角成、同玉、
62銀成
まで41手詰

14飛、同玉、15歩、同玉、25金、同玉、26角成、34玉、25馬、44玉、56桂、53玉、54と、同玉、43馬、同玉、44金、52玉、64桂打、同成銀、同桂、62玉、54桂、63玉、74銀成までの余詰。

 作意は、18角の利きを通して打歩詰を回避するために、桂を打ち捨ててこじ開けていくというものです。
 大塚さんの写本(以下、「大塚写本」と称)によれば、訂正は1941年2月、9月、1942年3月の3回行われたとのことです。これがその最後の訂正ということでしょう。

 下に初出図を掲げます。反転しています。
1

75銀、76玉、
67金、同桂成、同銀、75玉、77龍、同と、97馬、74玉、
66桂、同歩、84金、63玉、55桂、同金、73金、52玉、44桂、同成銀、
62金、41玉、33桂、同歩、42歩、31玉、32歩、同角成、41歩成、同玉、
32と、同玉、23角、43玉、44と、同玉、53銀、54玉、64馬、43玉、
32角成、同玉、42銀成
まで43手詰

 
67銀、同桂成、同金、75玉、77龍、同と、97馬、74玉、84金、63玉、73金、52玉、62金、41玉、32と、同玉、23香成、41玉、33桂、同成銀、42歩、31玉、32歩、同成銀、41歩成、同玉、32成香、同玉、24桂、33玉、34と以下。
 
73金、52玉、62金以下。

 次に「将棋月報」1941年1月
1

 手順は最終図と同じ。この図にも余詰がありますが、玉方51歩を加えれば完全作でした。最終図は、駒取りを避けて24桂を外したために飛車の利きが一筋まで通ってしまったのがアダになりました。

刊本図です。余詰作。
1_2

 最終図を生かすとなると、玉方14歩を攻方にして、玉方11歩と置けば完全にはなりますが。

 ところで、本局は「夏木立型」と上田さんが書き込んでいます。
 「夏木立型」って何やろ。

 「夏木立」オリジナルは『将棋図巧』第10番です。

Photo

31馬、同玉、32歩、42玉、52と、同銀、43歩、同銀、53銀、32玉、
43金、同玉、44銀打、54玉、45金、同成桂、同龍、同玉、37桂、同龍、
36金、54玉、46桂、同龍、45金、63玉、55桂、同龍、54金、72玉、
64桂、同龍、63金、
同龍、73馬、61玉、71銀成、同玉、82と、61玉、
72と、同龍、同馬、同玉、82飛、63玉、62飛成、54玉、64龍、45玉、
55龍、36玉、46龍、同玉、47金、45玉、46金、54玉、55金、63玉、
64金、72玉、73歩、71玉、62銀生、同玉、53銀成、61玉、72歩成、同玉、
63金、71玉、62成銀
まで73手詰

 18手経過した局面がこちら。
Photo

 ここから桂捨て、同龍、金上がり、玉移動の四手一組の趣向がはじまります。
 このように、守備駒を伴いながら玉を追っていく趣向と理解していたのですが、『龍光』第1番も夏木立型に分類されるのですね。


 このブログでも、夏木立型の作品は既に紹介しています。
 『酒井桂史作品集』第82番です。
 『龍光』第1番は、酒井作の横型を斜めにしたような作品ですね。

 なお、横型の夏木立趣向はおそらく次の作品が嚆矢かと思われます。

久留島喜内作『将棋妙案』第100番
100_2

88金、99玉、89金、同玉、79金、同玉、78金、同玉、77龍、69玉、
58銀、同玉、57馬、49玉、38銀、同玉、68龍、37玉、48龍、26玉、
28龍、16玉、15と、同玉、48馬、14玉、47馬、13玉、12成香、同玉、
56馬、11玉、17龍、21玉、12龍、31玉、41香成、同玉、23馬、51玉、
62歩成、同銀、63桂、同銀、33馬、61玉、72歩成、同銀、73桂、同銀、
43馬、71玉、82歩成、同銀、53馬、81玉、63馬、91玉、92歩、同玉、
84桂、93玉、82龍、同玉、72馬、93玉、94銀、84玉、83馬
まで69手詰

----- つづく -----

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