カテゴリー「一回転」の2件の記事

2014年2月 2日 (日)

金一回転

 このブログに作品を掲載するにあたって、了解を取り付けたことは一度もありません。
 貶すために紹介した作品は一つもないので、作者も笑って許してくれるだろうという読みです。
 先日、JASRAC(日本音楽著作権協会)京都支部の担当者からレクチャーを受ける機会がありましたが、著作権の有効期間は死後50年なので、古典音楽は店舗でCDをかけたりしても無問題とのこと。風の音とかも問題がないらしいです。

 さて、金及び、と金の一回転です。これは探したわけではなく、知っている作品だけ。
 知らない人もいるかと思いますので、掲げる意味はあるかと。
 Tumebaseで検索しようとしても、これはかなり面倒、というか手順を限定しないといけないので、勘でやると関係ないのが大量にヒットしたり、全くヒットしなかったりします。銀一回転はこの方法で探しましたが、効率が悪かったです。


高木秀次氏作「詰棋界」1953年1月
Photo

85金、同金、84金、同金、83角成、同玉、74銀、同金、73角成、同玉、
63飛成、同玉、75桂、同金、64金、52玉、44と、61玉、51香成、同玉、
42歩成、同玉、53金、31玉、42銀、21玉、22桂成、同玉、33と、21玉、
31銀成、同玉、42金、21玉、32金
まで35手詰

 これは意識的に狙った作品だと思います。うまくできていますね。



岡村孝雄氏作「詰パラ」1998年12月
Photo_2

47金、58と、46金、66玉、56金、67玉、57金
まで7手詰

 攻方金の最短手数作です。


中村雅哉氏作「詰パラ」2011年3月
Photo_3

26金、同と、43馬、15玉、27桂、同と、37角、同と、26金、同桂、
27桂、同と、17香、同と、16金、同と、35飛成、同香、25金、同香、
33馬、14玉、24馬
まで23手詰

 脱線しますが、元に戻ってと金が一回転。
 当時、中村さんに尋ねたところ、一回転を狙ったものではないとのことでした。

 もっとありそうですが・・・。

2014年1月30日 (木)

銀一回転

 今回は銀一回転作の紹介を。

 解答欄魔さん、これはしっかり意識して探しましたよ。(^^)

 ただし飛角の回転物をつくったあとは興味が薄れ、調べきれていませんので総まくりとは言いません。
 なぜ調べたかというと『撫子』にもちらっと書きましたが、玉方角不成一回転をつくっていたときハタと行き詰まったので、参考にするために銀の作例を探したのでした。凡才も人知れず努力してるなあ。
 データを死蔵するのもアレなので、惜しみなく愛は与ふ。(笑)
 完全一回転以上の作品のみ、発表順です。

伊藤看寿『将棋図巧』第55番1755年
055

57龍、同銀生、68銀、同銀生、77金、同銀生、66金、同銀成、57金、同成銀
68銀、同成銀、57金、76玉、65角、75玉、66金、84玉、73馬、93玉、
92角成、同玉、82馬
まで23手詰

 一回転どころか、さらに半回転。
 玉方86成香をと金にすると詰みません。



九代宗桂『将棋舞玉』第65番1786年
065


54飛左、同銀、45金、
同銀、56歩、同銀、65金、同銀、54飛、同銀
67桂、同香成、88馬、同桂成、56歩、64玉、73銀生、同玉、74と、72玉、
73香、82玉、83と、91玉、81角成、同玉、72香成、91玉、82と
まで29手詰

 ものすごく頑張ってつくりましたという感じで、共感を覚えます。



北原義治氏作「詰パラ」1956年1月
19561

27金、同歩生、18龍、同玉、29角生、同玉、39馬、18玉、38龍、28歩生、
29馬、17玉、18歩、26玉、35銀、15玉、26銀、24玉、15銀、13玉、
24銀、12玉、23銀直成、21玉、22成銀、同玉、27龍、32玉、43金、41玉、
74馬、同歩、42金、同玉、54桂、同歩、47龍、51玉、52歩、62玉、
73金打、71玉、41龍、61香、72歩、81玉、61龍、92玉、83金上、同銀、
84桂、同銀、81龍、同玉、83香、91玉、82金
まで57手詰

 希少価値のある攻方銀。おそらく一号局でしょう。



村木俊裕氏作「詰パラ」1957年4月
19574

31龍、同銀、42金、
同銀、33香、同銀、31金、同玉、22金、同銀
42金
まで11手詰



山中龍雄氏作「将棋世界」1971年12月
197112

21金、32玉、42金、
同銀、31金、同銀、22飛、同銀、42金、21玉、
33桂生、
同銀、31と、22玉、32と
まで15手詰



岡田敏氏作「近代将棋」1980年1月
19801

37金、同と、同銀、同銀生、35馬、47玉、48歩、同銀生、57金、同銀生
46金、同銀、48金
まで13手詰



伊藤正氏作「詰パラ」1981年2月
19812

24銀、14玉、33銀生、15玉、44銀生、26玉、35銀
まで7手詰

 攻方銀一回転の最短手数作です。



中村雅哉氏作「将棋世界」1981年9月
19819

58銀、同銀生、47金打、同銀生、56金右、同銀成、67飛、同成銀、13角、47玉、
46角成
まで11手詰

 発表図は34角の配置で余詰がありました。これは修正図です。



杉山正氏作「将棋マガジン」1982年5月
19825

56金、同銀、45金、
同銀、54金、同銀、56歩、64玉、65金、同銀
63銀成
まで11手詰



椎谷彰氏作「将棋ジャーナル」1982年5月
19825_2

21と、
同銀、32歩成、同銀、23香、同銀、33角成、31玉、32香、21玉、
22香、11玉、12香、
同銀、21香成、同玉、31香成、同玉、32馬
まで19手詰



OT松田氏作「近代将棋」1982年8月
19828

22歩成、
同銀、31桂成、同銀、42桂成、同銀、33歩、同銀、22飛、同銀
43飛成、31玉、41龍
まで13手詰

 初手12飛成以下の余詰があります。持駒なしにして玉方22歩を置けば
とりあえず完全ですが。



添川公司氏作「将棋ジャーナル」1983年2月
19832

13角成、
同銀、24金、同銀、33金、同銀、22金、同銀、24金
まで9手詰

 玉方銀の最短手数作です。



植田尚宏作「近代将棋」1984年2月
70854166

13桂成、同銀、25香、24金、同香、同銀、33金、同銀、25飛、24金合、
13金、同玉、14銀、同金、22馬、同銀、14歩、同玉、24金
まで19手詰


 ↑この図はhiroさんに教えていただきました。


原島利郎氏作「将棋世界」1999年9月
19999

22金、同銀、33歩、
同銀、42角成、同銀、31飛、同銀、22金、同銀
33歩、同銀、31金
まで13手詰

 最後の33同銀は希望限定ですが、22同銀の時点で一回転以上してます。



高坂研氏作「詰パラ」2005年8月
20058

74金、同銀、51馬、62銀合、64角、63玉、53角成、同銀、64香、同銀
73金、同銀、62金、同銀、64金
まで15手詰

 
同玉は、75金、同玉、57角、86玉、97金、95玉、77馬、86合、96香、同銀、86馬、94玉、93金まで同手数駒余り。
 傑作!



真島隆志氏作「2008解答選手権」2008年5月
20085

63飛、33銀合、34銀、同玉、44金、同銀、35歩、同銀、14飛、24銀
23角、35玉、33飛成、同銀、45角成、同玉、46金打
まで17手詰

 これは修正図です。近年の流れは、合駒の銀を回転させる、ですね。



波崎黒生氏作「詰パラ」2010年1月
20101_2

61飛成、63銀合、76桂、74玉、63龍、同玉、64銀、62玉、73銀生、52玉、
92龍、41玉、51馬、同玉、61と、41玉、51と、同玉、62銀生、42玉、
53銀生、33玉、24と、43玉、32角成、同金、同龍、同玉、33歩、43玉、
34金、54玉、64銀成
まで33手詰

 合駒の銀を奪い、攻方の銀にして一回転。



 以上17局の内訳は攻方3局、玉方14局。どうやら玉方のほうがつくり易いようですね。
 この中には看寿賞受賞作(高坂氏作)が含まれています。
 看寿賞を狙う方々は、攻方か玉方の銀二回転に挑戦してみて下さい。(^^)

特別付録


波崎黒生氏作「ボディガード」
「詰パラ」1996年10月

199610

29香、28銀合、37金、同龍、16角、36玉、37銀、同銀生、27角、47玉、
48歩、同銀生、57金、同銀生、48歩、同銀生、67飛、57桂打、46飛、37玉、
57飛、同桂生、36飛、47玉、39桂、同銀生、46飛、37玉、49飛、26玉、
63角成、28香合、同香、同銀成、46飛、37玉、39香、同成銀、36馬、38玉、
47馬、27玉、26飛、同玉、37馬
まで45手詰

 一回転を狙った作品ではないと思いますが、途中脱線しながら元に戻って、一回転。

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酒井桂史『琇玉篇』解題

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