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2017年8月21日 (月)

プチ懸賞最優秀作発表

 プチ懸賞最優秀作の発表です。
 17名の方々から応募いただきました。
 私が上位と見た3案について、図と解答者を紹介します。

Photo

 この解答は、ガシさん、へっぽこプログラマさんからいただきました。
 2手目65角合は、56香、45玉、65飛、同香、54角、35玉、46銀まで。
 48玉が銀だと、初手75飛、54玉、56香、55飛合、同香、45玉、46銀、56玉、57銀上、67玉、68飛で詰んでしまいます。48玉配置なら56玉に57玉とぶつけられないので逃れるというわけです。
 何より駒をふやさずに課題をクリアしたところが見事。「駒をふやさない」という条件が付いていたら文句なしですが、元々単玉だったものを双玉にする積極的な理由が弱いかなと思います。双玉でないと不詰が解消できないのなら納得ですが。


Photo_2

 くぼさん、馬屋原さん、三輪勝昭さん、桃燈さん、sorimさん、さわやか風太郎さん、ほっとさん、奥鳥羽生さんからいただきました。(到着順)
 この図は、53銀にヒモを付けて、65角合なら37馬、54玉、56香、同角、55馬、63玉、64馬まで。
 45桂が作意手順の中で消えるのも良く、これに決まりかなと思っていました。
 こんなに同じ解答が多いと、さてどうするか。
 抽選してUさんに当たったりした日には、直近の看寿賞受賞者である上に新婚さんでもあり、世の中の幸福を一手に貪っているような人に対して屋上屋を架すことになります。何より世間が黙っていません。
 その点、寮でカナブン相手に寂しく暮らしているKさんは大いに同情の余地がありそうですが、やはり直近の看寿賞受賞者で当てるわけにはいかない。(笑)
 などと、情実路線で行こうかと思っていたら…


Photo_3

 ミーナさんの解答。この図は一人だけ。
 45桂とどう違うかというと、53銀がヒモ付きでないこと、桂が玉に接していないので、夏の夜の暑苦しさがないこと。(笑)
 65角合には、37馬、54玉、56香、同角、55馬(ここまでは同じ)、53玉、73飛成、52玉、43桂成、41玉、42成桂まで。作意の途中で桂が消えるのは同じです。
 43地点を補強するという意味なら45香でも良いのですが(馬屋原さん、ミーナさんのコメントにあった別案)、香が二枚並んでいると凝り形に見えます。

 このほか、
有吉弘敏さん、匿名希望さん、解答欄魔さん、gemmaroさん、柏木さん、岸本裕真さんからも応募をいただきました。

攻方41銀追加(これは49手の難解な余詰あり)。
48銀→48金(余詰)。
27歩削除・38桂追加・玉方49と(または58と)追加。
71香→72桂、玉方83桂追加。
27歩→38桂、57銀→67銀、玉方83歩追加。
27歩→18桂。71香削除。玉方
83歩、玉方87角追加。
玉方22桂、攻方23銀追加。34歩→攻方35歩。
玉方41金追加、攻方84桂追加。
攻方27歩削除、攻方18桂、35桂追加。

どの案がどなたの作かは省略しますが、いずれも上記作に譲ると思います。最後の案は、ミーナさんの作によく似ていますが、27歩を18桂に変える必要はなかったですね。
 なお、三輪さんから
「この作品は最後の65歩合が非限定なのが凄い気になりますね。
僕なら詰方24香でも置いて、角合に26馬、24玉、15馬、35玉、24角を作意にしますね。
納得の行く配置にするのは難しそうですけど、65合が非限定では不完全作だと思う作家なもんで」
というコメントをいただきました。
 確かに、最後の歩合は飛角銀桂香、金以外何でもいいですね。

 というわけで、最優秀はミーナさん。もう、好みの問題ですので悪しからず。
 ミーナさんには、「詰棋通信」102号(1965/09)~105号(1965/12)を差し上げます。『続七手詰傑作集』として1966年3月に単行本として全日本詰将棋連盟から発行されたものですが、こちらは綴じられていないのでレア感が漂っています。(笑)
 コメント欄で、住所をお知らせ下さい。

Photo_3  

 以上、応募していただいた皆さん、ありがとうございました。

 なお、
当ブログは、予定では昨年末に終了するつもりでしたが、加藤文卓の「圖巧解説」のコピーの提供を受けたり、好作集にリクエストをもらったりして、なかなか終わることができませんでした。書きたいことは書いたので8月末日をもって更新終了します。
 ご愛読ありがとうございました。(^o^)/~~

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コメント

ちょ、ちょっと、閉鎖?
更新の頻度を落としても文句は言いませんから、辞めないでください。
詰将棋界から引退するわけではなんですよね。
『中編名作選』執筆のため、集中したいというのであれば、うれしいことですが。

38桂・48玉で駒数を増やさない方法があるのは驚きました。
ただ、僕なら詰上り46の利きが重複する、山中氏なら双玉の理由でこの修正図にはしないでしょうね。
45桂と45香の比較は変化は45香が良く迷いますが、配置の印象は桂の方が良く、桂派が多いかと思います。
35桂は僕も考えました。
一つだけ難点があるんですよね。
6手目と12手目の飛→歩の持駒変換の狙いがなくなってしまう。
35桂が消えて原形変換じゃなくなり、これは意味が持駒変換なら良いと言う人がいるかも知れないけど、僕は持駒変換は原形変換であってこそと思っていますので、僕はこの図は採りませんね。
山中氏だとどうなんでしょうか?

僕が作者なら65の合駒を限定出来るように作意を変えますが、良い案が浮かびません。
例えば48金にして玉方23香、詰方17桂で37金、35玉、26金、同香、25馬迄に出来れば良いのですが、36飛~37金の余詰筋が消えません。(合駒を限定出来てないですが)
このくらいの配置の修正案を5時間以上考えましたが、まだ浮かんでいません。
仮に出来たとしても発表するとこがないので、何故考えてるのか不思議ですが。

最後にブログ閉鎖とは残念です。
まさか全くなくなる分けじゃないですよね。
僕は好作集さえもまだ読み切っていません。
多数の人が読み切っていないと思います。
閉鎖と言っても更新しないだけで、気が向いたら更新になる事を願いたいです。

昨年、桂詰でお世話になりました。
いつも楽しく拝見していましたが、
(難しすぎる時もありましたが…。)
ブログ、終わりのようで残念です。
勉強になる記事、ありがとうございました。
まだまだ暑いですし、御自愛ください。

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