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2017年8月24日 (木)

「詰棋界」 その57

 通巻第21号のつづきです。全体のページ構成はこちら


第一回 握り詰入賞発表

一位 猪瀬達郎氏作

0946  

16香、15金合、同香、同玉、16金、14玉、54飛、44角合、同飛、同金、
32角、23角合、同角成、同歩、12龍、13角合、同龍、同玉、24角、同歩、
31角、23玉、22角成、14玉、32馬、23金合、15歩、13玉、22銀生、同金、
14馬
まで31手詰

▽五回も合駒の綾を含ませたのは巧妙で駒の配置にも無駄なく、25桂などは都合よくできたもの
=詰鬼人=


二位 北原義治氏
三位 渡部正裕氏
四位 中本勲氏
五位 呉江流氏

※出題は通巻19号(1954年3月)。二位以下の図は省略。呉江流は堤浩二。

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Aクラス 第四巻第二号
S・T生

D 北原義治氏作

Tumekikai0912_2

19歩、同玉、46角、同角生、29飛、18玉、19歩、同角生、27銀、17玉、
19飛、27玉、29飛、28角合、同飛、17玉、53角、44歩合、同角生、同飛、
35角、26角合、同角、同歩、18飛、同玉、19歩、同玉、28角、18玉、
19歩、27玉、38金
まで33手詰

▽手順・変化ともに申し分ない傑作、詰上りも悪くない。二度の不成、二度の角合などは面白い。
=沢島将吉=

▽不成、合駒と軽手好手の連続にて気持のよい作品。
=坂巻義郎=

▲巧妙である。まったくこの一語につきる作品である。初心の方も盤上に並べてそのおもしろさを味わっていただきたい。



Bクラス 第四巻第二号
椿春男

 うっとうしい夏でいやになる。これもビキニのせいというから、余計に腹が立つ。おまけに不詰を出すとは……いやはやなにお(ママ)かいわん
 なにはともあれ宿題をかたず(ママ)けることにしよう。

⑫ 村木徳氏作

Tumekikai0920_2

32飛、51玉、41金、同玉、52銀、同龍、31飛成、同玉、32金打、同龍、
同金、同玉、22飛、41玉、31金、同玉、42銀、同馬、21飛成、同玉、
22銀成
まで21手詰

▽桜井敏美「金銀龍、連続二回捨てるのは趣向としても面白い」

▽植田尚宏「連続捨て駒は見事ですが手は限定されていて易しい感じ」

▲ずい分と気前よく捨てるものだ、「金も食いねえ、銀も食いねエ」と石松流の作品。持駒が多いのが難点であるが、それだけに重量感はある。


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秋葭作品集

※27局掲載されている。すべて「将棋月報」の作。
 終わりに「岡田氏の作品はこれで全部ではないと思う。戦前の世界にも掲載になっているはずである」と記している。
 通巻23号に「続秋葭作品集」として10局追加されているが、「北海道在住の棋友棋村迷人氏が投稿下さったもので、これは土屋健先生蔵書の写しだそうです」とある。
 岡田秋葭の発表作は私の知る限り38局なので、ほとんどの作を集めたことになる。

唯一漏れた作。
旧パラ 1951年9月号

Kyupara1837

62桂成、同金、27馬、36桂、33飛成、同歩、52角生、72玉、61角生、82玉、
83金、71玉、63桂、81玉、73桂、同金、71桂成、同玉、26馬、81玉、
36馬、同飛成、82歩、71玉、63桂、61玉、51と、62玉、52と、63玉、
53と
まで31手詰

※本局は詰将棋学校の大学に出題されたもの。
Photo_2

土屋健
本作品は岡田君が最后の作で、図研会課題の予定であつたが、不完全であつた為と作者が死去されて修正不可能となり発表できなかつたものだが、戦災を免れた書籍の間に挟まつたまゝ偶然発見された。捨てるに忍びず且つは戦前の天才少年を紹介する意味で、僭越とは考へたが生前の関係から選者が修正するのが至当と思い手を加へ発表した次第である。…作意手順には全く触れず、単に早詰手順を消したのみである。(11月結果稿より)

※原図も示すべきだった。


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