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2017年7月16日 (日)

「詰棋界」 その54

 第4巻第3号(通巻第20号)のつづきです。全体のページ構成はこちら


目次の頁にある「おわび」と「20号を迎えて」

おわび

編集責任者である私が、病いのためペンを取ることが出来ず、心ならずも「詰棋界」の発行が遅くなってしまった。
まことに申訳けありませんでした。深くお詫び申上げる次第です。
清水孝晏

20号を迎えて

 創刊号4ページという姿で発足した詰棋界も号を重ねて本号で第20号となりました。
 これもひとえに会員諸兄の御協力とご支援があったればこそと、深く感謝いたしております。
 さて盛夏も、すぐそこに来ています。次号は特大号として40頁で発行しますから、作品玉篇をドシドシお寄せ下さい。


名作探訪(2) 柴田昭彦

 前回の酒井(※1)独歩氏の後をうけ不肖小生が筆を執る事になりました。
 戦後は、看寿の享保時代に次ぐ第二期詰将棋隆盛期に当り、アマ作家の活躍は著しいものがあります。特に短篇は玄人の作品に劣らない立派なものが沢山あります。
 しかし短篇は新しい手筋が発見されない限り行き詰まり状態にあるといわれています。又、類似作も多く、詰上りでの論争は後を絶え(ママ)ないようです。(私も風ぐるま誌において類似作の指摘をうけた)前置きはこのくらいにして

荻野修次氏作(※2)

Ogino

 本作は形こそ余り良くありませんが、それぞれの駒の性能を十二分に活用した、いわゆる筋の良い作と思います。攻方の飛二枚に囲まれた玉ですが、馬が上下に効いていますから、うまく攻めないと失敗します。初手23竜(ママ)は絶対、これは同玉の一手。ここで詰棋に手慣れた人なら、すぐに12飛成の手が浮びましょう。以下の23竜、14角は溜息が出る。
 短篇は、だいたい形を主眼とするものと、手順を主眼とするものと二通りありますが、本作は後者の方で小生も形にとらわれぬ作の方を好みます。
 なお、蛇足のようですが、本作品とよく似た左図が、本局と同じ昭和26年の将棋評論新年号に発表されていますが、発表の月日が同じですから、これは確実な偶然の一致でしょう。


市川六段作(※3)

Photo

==荻野氏作意==
23銀、同玉、12飛成、14玉、23竜、25玉、14角、同歩、34竜、同馬、26金まで

---
※1 酒井は誤記。酒中が正しい。本名、小西寛。
※2 旧パラ1951年1月号別冊付録「百人一局集」掲載
※3 DBにこの図はない…

 荻野作は好形作で、これで形が良くないというのだから、現代の順位戦の作などは論外であろう。


新会員です どうぞよろしく

岡山 平田好孝
大阪 小林譲
兵庫 伊賀井清一
兵庫 森田正司
山梨 三枝文男
島根 岡田富行

 25名のうち、見たことのある名前だけ。三枝文男は文夫?

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