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2017年2月16日 (木)

加藤文卓の「圖巧解説」その14

月報1927年5月号

圖巧解説
二峯生述

第三十番

0030

23飛成、同玉、13角成、
34玉、35金、同馬、44金、同馬、33龍、同玉、
23金、42玉、31馬、同玉、41成香、同玉、32金打也(17手詰)


變化

34玉の所13同玉ならば
33龍、14玉、24金、15玉、13龍也


44同馬の所同玉ならば
22馬、54玉、55金也

○本局は駒數少なく變化も簡單であるが35金、44金、33龍、31馬等妙手に富める好局である又此圖に於て31角22飛の二駒は共に成駒であつても差支はないのであるが42龍53馬の二駒は生(ナマ)であつてはいかぬのである若し53馬が角ならば前記35金の所に33金、44玉、43金、55玉、53龍と指しても詰となる


第三十一番

0031

此局も流石に妙作であるが變化が可成複雜して居るやうに思ふ

83香成、同玉、84飛、72玉、63桂成、同角、73飛、81玉、71銀成、同金、
92金、同玉、74馬、同角、94飛、81玉、92飛成、同玉、84桂、81玉、
71飛成、同玉、72金也(23手詰)


變化
72玉の所
(一)93玉ならば85桂、92玉、94飛、81玉、71歩成、同金、92金、72玉、63桂成、同玉、64飛、52玉、63飛成、同玉、53銀成、72玉、73飛、61玉、71飛成、同玉、62金にても詰む
63飛成の所53飛と指しても容易に詰む
81玉の所()83玉ならば
93飛成、72玉、63桂成、同角、73桂成、81玉、71銀成、同金、92金にても詰む
83玉の所93歩間ならば
同桂成、同飛、同馬、81玉、71歩成、同金、92馬、72玉、73金也

(二)92玉ならば74馬、83歩、94飛、82玉、71銀生、同金、92金、72玉、63桂成、同角、73飛、61玉、63飛成
此時62金ならば同龍、同玉、63金にて詰となり又62へ間駒を打てば43角にて容易に詰む
83歩の所に種々手あれど何れも容易に詰む

63同角の所同玉ならば
64飛、52玉、53飛、42玉、44飛、32玉、41飛成、22玉、66馬也
52玉の所72玉ならば
73飛、81玉、71銀成、同金、同飛成、同玉、62金、81玉、73桂の詰あり

81玉の所62玉ならば
63飛成、同玉、64飛、()52玉、54飛、43玉、53馬、()33玉、25桂、23玉、32角、同玉、34飛、23玉、33飛成、14玉、13桂成、15玉、16歩、同玉、36龍也
52玉の所
一 72玉ならば54角、83玉、95桂、92玉、94飛也
二 53玉ならば45桂、43玉、34角、32玉、65馬、22玉、33桂成、同玉、43角成、23玉、32馬、12玉、56馬也
33桂成の所55馬、31玉(此時13玉ならば63飛成也)、32歩、41玉、61飛成、同金、42金、同玉、33馬、41玉、53桂生の詰あり
33玉の所32玉ならば
43角、()23玉、15桂、12玉、13歩、同玉、31馬、22金間(此所22歩間ならば23桂成、仝玉、32角成也)、仝馬、同玉、23金、11玉、14飛也
23玉の所22玉ならば
14桂、23玉(此所12玉ならば21角成、同玉、24飛也)、34角成、32玉、43馬寄、31玉、22桂成、同玉、33馬上、13玉、14歩、12玉、21馬、同玉、24飛也

74同角の所83銀間ならば
94飛、81玉、63馬、72間、同飛成、同金、73桂、71玉、91飛成也

前記73銀間及81玉の所に種々變化あれど容易なれば略す


第三十二番


0032

26銀、同飛、27桂打、同飛成、同桂、26玉、17金、同玉、18歩、同玉、
28金、19玉、59飛、同と、18金、同玉、19金、27玉、28金、26玉、
37馬、25玉、34銀左、24玉、15馬、同玉、14銀成、同玉、23銀打、24玉、
25金、13玉、14金也(33手詰)


變化
26同飛の所同玉ならば
27金、15玉、26金打、()同飛、同金、同玉、27飛、15玉、37馬、26歩、同馬、24玉、34銀成、13玉、35馬、24歩、同馬、22玉、33馬の詰あり
26同飛の所24玉ならば
34銀成、13玉、25桂、同銀、23金、14玉、24金也

27同飛の所
一 25玉ならば34銀引生、24玉、33銀生、()同玉、55馬、24玉、34金、13玉、24金打、同飛、同金、同玉、34飛、25玉、35飛、24玉、34飛にて詰あり
33同玉の所13玉ならば
24金、同飛、同銀、同玉、34飛の手順にてよし

二 24玉ならば34銀成、13玉、24金、同飛、同成銀、同玉、34飛、25玉、35飛、24玉、34飛の詰あり

59同との所39銀間ならば
38金、73歩間、同馬、同龍、39飛にて詰となる

○前記15銀の所原書には23銀、24玉、25金、13玉、14金と記されてあるがそれでは手數が二手延びる丈けだから改めたのである

◆三月號に掲載した拙稿圖巧解説の終りに
「此二十八番と二十九番は玉の位置を相對的にしたばかりでなく駒數及持駒を同じにしてある所に作者の趣向が窺はれるやうに思ふ」と書く筈のをうつかり脱落しました(二蜂(ママ)生より)

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