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2017年2月14日 (火)

加藤文卓の「圖巧解説」その13

月報1927年3月号

圖巧解説
二峯生述

第二十八番

0028

33銀生、同歩、13角、23玉、24飛、同と、22角成、同玉、12飛成、31玉、
21金、41玉、31金、同玉、43桂、41玉、51桂成、同玉、63桂、61玉、
71桂成、同玉、83桂、81玉、91桂成、71玉、81成桂、同玉、83香、71玉、
82香成、61玉、72成香、51玉、62成香、41玉、52成香、31玉、42成香迄(39手詰)


變化
33同歩の所
(一)15玉ならば16飛、25玉、43角、35玉、47桂、45玉、57桂也
(二)23玉ならば12角、33玉、34角成、42玉、41飛也
(三)13玉ならば12飛、23玉、32飛成也
(四)33同玉ならば34飛、43玉、61角、52間、55桂、42玉、32飛成也
43玉の所42玉ならば32飛成、51玉、41と、61玉、83角也

23玉の所13同玉ならば
12飛、23玉、14飛成、22玉、21金也

---
 易しい趣向のせいか、そのことには何も触れていません。桂またぎです。


第二十九番

0029

96馬、73玉、65桂、同飛生、85桂、74玉、93桂生、73玉、84龍、同玉、
73角、同玉、74歩、84玉、76桂也(15手詰)


變化
73玉の所
(一)87香間ならば76桂、73玉、85桂、74玉、56角、65間、86桂也
(二)87桂成ならば同龍、75玉、74馬、同玉、76龍、75間、85角、84玉、96桂、95玉、87桂也

65同飛生のところ
(一)同飛成ならば74歩、同龍、同馬、同玉、85角、65玉、55飛、66玉、86龍也
65玉の所84玉ならば
63角成、87間、85飛にて容易なり
(二)65同香ならば64角、62玉、53角成、73玉、64金

74玉の所84玉ならば
76桂、74玉、93桂也、73玉、84角にて詰む

84同玉の所同歩ならば
74歩、83玉、94角、93玉、72角成也

○原書には前記74玉の所を84玉と記してあるが其れでは變化の部に記したやうな早詰があるから改めたのである
---

 このあとに、「附記」として
「此圖巧第二十九番の燒き直しが昨年四月號の新棋戰と仝年九月號の將棋新誌とに掲載されて月報の聲欄に問題となつたのである
而して兩圖とも盤面の模様を變へる爲二三の凡手を追加して徒らに駒數を増加し原圖の金を鉛と化したものであるから兩雜誌に對して誠に御氣の毒の次第であるが此所に圖面を掲げて簡單に解説を試みやうと思ふ」として以下2題とも余詰であることが指摘されています。

                         
將棋新誌二巻九號所載
2929bod_2
新棋戰二巻四號所載
2429bod


 作意はいずれも

44金、同玉、45金、33玉、34金、同玉、16馬、33玉、25桂、34玉、
13桂生、33玉、24龍、同玉、33角、同玉、34歩、24玉、36桂
まで19手詰

「○斯様な圖面が僅かの間に新誌新棋戰の兩雜誌に現はれた事は遺憾の至りであります
本紙に御寄稿下さる諸君は斯様な事は絶對にないとは信じますが萬が一にも燒き直しなどを自作然と御投稿下さる如き事之れなきやうお願ひ申します」

 「新棋戰」は1923年2月~1928年12月まで発行。発行人は大崎熊雄七段。

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