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2017年1月 3日 (火)

加藤文卓の「圖巧解説」その7

月報1926年7月号

圖巧解説
二峯生

第十一番

0011

此局は駒の活動可なり複雜して居りますが一駒を捨てゝは一駒を寄せつゝ玉を遂に九筋に追撃して窮地に陥らしむる手順巧妙なる好局と思ひます

63香成、同桂、61銀、同玉、73桂、同成銀、62銀、72玉、73銀成、同玉、
74歩、同玉、85銀、73玉、64龍、同と、同角、72玉、73角成、同玉、
74歩、72玉、64桂、71玉、81歩成、同玉、72角、71玉、82桂成、同玉、
73歩成、同玉、63金、82玉、74桂、92玉、83角成、同玉、84歩、92玉、
82桂成、同玉、72桂成、92玉、83歩成、同玉、73金、92玉、82成桂迄(49手詰)


變化
61玉の所73玉ならば
74歩、同玉、85銀にて容易なり

73同成銀の所72玉ならば
61銀、73玉、74歩、同玉、85銀、73玉、64角也

○此圖に於ける玉方52歩は一見不要駒の如く見えるが之を缺く時は次の早詰を生ずる即ち
63香成、同桂、64桂打、同と、同桂、同成銀、62金、同玉、53銀、61玉、62銀打、72玉、73銀成、同玉、64龍、72玉、73銀也
62同玉の所73玉ならば
74歩、同成銀、64銀、同成銀、同龍、62玉、53銀、61玉、62銀打也


第十二番

0012

本局は駒數少なきに妙手に富める好局でありますが何れの詰手順を以て本詰となりますが至當かに就いては議論の餘地がある事と思ひます此所には假に原書記載の手順を本詰と看做して掲載する事と致しました

23飛、32玉、13飛生、21玉、23飛生、22銀、13桂、11玉、12歩、同玉、
24桂、11玉、21桂成、同玉、33桂、11玉、12桂成、同玉、13馬、同銀、
21飛成也(21手詰)


變化
21玉の所23歩間ならば6
同飛成、42玉、54桂、52玉、64桂、61玉、63龍也

22銀の所22桂間ならば
13桂、32玉、53飛成、14桂、34飛、22玉、21桂成、同玉、23龍、22間、13桂也

11玉の所33同香ならば
22飛成、同玉、23銀、21玉、32桂也、同龍、同銀成、11玉、21飛、12玉、23馬也

○此變化はの部の手順は本文より6手長く之を以て本詰と看做す方がより至當かと思はれる。但此所に遺憾に思はれる事は此手順に於ては32同銀成以下種々の詰手順のある事である

○此圖に於て玉方34歩を缺く時は餘詰を生ずる其手順は稍稍複雜して居るが之を略記すれば
23飛打、32玉、24飛成、43玉、55桂、53玉、63桂也、同玉、41馬、52角間、同馬、同玉、54龍、53歩間、63角、42玉、41飛、32玉、43龍、22玉、31飛成、同玉、34香也

變化
43玉の所42玉ならば
44龍、52玉、41馬、61玉、51飛、72玉、64龍也

52角間の所
(一)52へ金銀の間ならば全く同様の手順にても詰む
(二)52へ桂香歩の間ならば75桂と指して容易に詰む

53歩間の所53金間ならば
51飛、同玉、53龍也

---
 作意は21手ですが、27手の長手数
変化があります。
 4×4のコンパクトな構図に桂の打ち換えが入って、現代風ですが、6手変長は痛い。第75番は8手変長、無双第1番は16手の大変長ですが、いくら妙手説の時代といっても、それなりの許容範囲はあったと思うのですが。

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