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2016年5月 5日 (木)

戦前の詰将棋会合

 「將棋月報」1937年5月号に次のような案内を見つけました。

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帝都に於ける
詰將棋會を開くに就いての參(ママ)否を問ふ
                     吉田正直

・・・東京及びその近鄕に居住せられておられる本誌讀者の皆様と指將棋は勿論特に詰將棋に對する御感想其他將棋全般に渉る事に就いて親しく、一堂に會する座談會を開いてはどうかとのお話があり小生も同感の事故賛成致しました。
 座談會の内容は前述の如く當日出席の方々の即席一握詰將棋等種々考慮致して居ります。以上の次第に付き日時、會合場所其他具体的の事は御賛成の方々と良く御相談致し度く存じます故御賛成の御方は左記宛迄御知らせ下さい

東京市麻布區・・・ 吉田正直

 附記 此の記事は西村氏が書かれるはずの處同氏多忙の爲小生が代筆しました故皆様も不悪御承知下さい
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 1頁を使っての広報です。
 吉田正直は作図も解答もしていました。
 さてその結果はどうなったでしょうか。

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 在京の月報讀者が集まつて一夕座談會をやらうといふ聲は何處からともなく起つて遂に五月一日大森の大岡山將棋クラブで其第一回を開催致しました。
 本社としても相當の抱負もあり期待することも多かつたので阿部主幹はわざわざ上京參會致した次第でありますが何せよ不馴のことではあり不行届の点のみで御出席の皆様には失禮のみで相濟まない次第、茲に御詫びを言上致します、折角希望した座談會は雜談に終り、其他里見氏の詰將棋に對する講演、宮本氏の大成會棋士の横顔、宮石四段の御高説等々悉く聴くを得ず、いつの間にか散會の時間になり、實に不手際な催しに終つて仕舞ひました。
 然し在京讀者が一堂に會し得た点は成功であり、本誌としても此上なき喜びであります、そこで次回にはモツト有意義に秩序ある會合とすべく申合せて第一回を終りました。
 横濵からわざわざ御出席の宮石四段、特に本會の爲に御配慮下さいました櫻井蘇月氏、宮本弓彦、里見義周の兩氏の勞を多謝します、尚櫻井氏より寄贈の賞品は一等淺沼氏、二等宮石、佐山、武井の三君に贈りました、更に出席者一同へ將棋龍光一冊宛を贈呈しました。
 將棋龍光は今田氏苦心の結昌(ママ)で不備の点を補正し、一日製本出來ました、定價送料共四十五錢です、今田氏宛に御注文下さい
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 月報1941年5月号の「編輯後記」より。すべて原文のまま。
 淺沼氏というのは、月報の解答者欄にときどき名前を見る淺沼一郎という人でしょうか。

 四年越しの実現です。これによると、思うような内容にはならなかったようですが、何人くらい集まったのでしょうか。
 『将棋龍光』がもらえるなら行きたかったなあ。(笑)

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