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2016年4月19日 (火)

藤井朗好作集

 藤井朗は1943年4月、20歳の若さで亡くなりました。神奈川県の人。岡田秋葭と同じ命日です。
 「將棋月報」5月号に訃報記事が出ており、「非凡なる詰棋力を有した同氏が、これからと云ふ時になくなった事は實に残念」と惜しんでいます。
 初登場は「將棋世界」1939年12月号。月報には「自作詰圖集」として1940年10月号と11月号に10局ずつ、一挙20局発表してデビュー。同じ11月号には「詰圖揺籃集に就いて」、1941年2月から4月にかけて「各稿に就いて」という題名で月報掲載作に横槍を入れています。2月号では前月の「將棋龍光」が主な対象で、30局中10局の不具合を指摘しています。
 1942年4月号には「圖研會」メンバーとして紹介されています。

Photo_3

 発表作は31局。完全作は26局。7手~47手まで、短篇が中心です。

1940/01 將棋世界

0425

24桂、同金、34角、同歩、23飛成、同玉、32角、22玉、21角成、23玉、
32馬、12玉、23銀、同金、21馬
まで15手詰

 21飛が邪魔駒なので、金を取ったりせず退路封じに逆用。45香と置いて、角打を限定しているあたり巧いものです。



1940/10 將棋月報

3089

31角、同玉、42銀、22玉、31角、12玉、23銀、同金、22金、同金、
同角成、同玉、23金
まで13手詰

 23銀、同金と質駒をつくっておいて22金が手筋。この当時はまだ新鮮だったのではないでしょうか。



1940/11 將棋月報

3146_2

83銀、93玉、82銀生、92玉、93金、同桂、81銀生、83玉、72銀右生、82玉、
71銀生、83玉、82銀成、同玉、72角成
まで15手詰

 驚くような手はありませんが、コンパクトな棋形の中で銀をやりくりしてまとまりの良い作品です。



1941/09 將棋月報

3370_2

72歩成、92玉、82と、同玉、73と、93玉、91飛、92桂合、同飛成、同玉、
83銀、93玉、85桂、同銀、94歩、同銀、92銀成、同玉、62飛成、93玉、
82龍
まで21手詰

73同玉は、63飛打、82玉、93銀、91玉、92歩、81玉、83飛成以下。

 初手71飛や72となど誘手の多い作品。
 桂合を得て上部を塞ぐ
手順は鮮やか。



1942/01 將棋月報

3465

23歩、同金、11角、同玉、12歩、同玉、21銀生、22玉、32金、11玉、
22角、同金、12歩、同金、同銀成、同玉、22金打
まで17手詰

 本局も狭いところでやりくりする作品。
 33を空けておいて11角と打つのが皮肉な手順。初手23歩は、同金と取らせて32への金の利きを外す意味です。
 最後が打歩になるのは意外でした。


 私家版『詰将棋第二部集』用に一局取ってあります。

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