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2016年3月28日 (月)

『博文舘太陽詰手』 その17

第二十一(1898年6月20日号)
甲の部

270083_2

41

24桂、同歩、23銀、同玉、24歩、22玉、33金、31玉、42金打、同金、
同金、同玉、
43銀、31玉、64角成、同歩、42金、22玉、32金、13玉、
23歩成、同玉、33桂成、13玉、24成桂、同玉、34銀成、25玉、26歩、同馬、
同銀、同玉、27歩、同玉、63角、28玉、18角成
まで37手詰

23金も可。
64角成も可。
64角成も可。

 出所不明の図。
 佐原さまより玉図第83番の改作とご指摘いただきました。節穴でした。
 64角成、同歩で歩を吊り上げておいて63角と打つ狙いですが、序奏は今一つ。


改作図作意
22銀、同玉、23銀、同玉、24歩、22玉、
33金、31玉、42金打、同金、
同金、同玉、64馬、同歩、43銀、31玉、42金、22玉、32金、13玉、
23歩成、同玉、33桂成、13玉、24成桂、同玉、34銀成、25玉、26歩、同馬、
同龍、同玉、27歩、同玉、63角、28玉、18角成、39玉、38金、同玉、
28飛、49玉、48飛、39玉、28馬
まで45手詰

 上記の不具合に加えて、
23歩成や33銀の余詰もあります。



乙の部

100078 42

48桂、同と、59香、58歩合、同香、同と、48桂、同と、57歩、65玉、
35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉、66歩、55玉、75飛、同馬、
56金
まで21手詰

57飛右は、65玉で逃れ。
57香は、65玉、35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉で66歩が打歩詰。

 左の原図は図巧第78番。
 
57香が57歩なら66歩が打てる、というわけで59香、58歩合で歩を得て48桂で元に戻す。香歩不利交換です。香が出尽くしているのはこのため。香合がきけば58香合で詰みません。構図もゴチャゴチャしておらず品があります。


改作図作意
48桂、同と、
59香、58歩合、同香、同と、48桂、同と、57歩、65玉、
66馬、同玉、67金、65玉、66歩、55玉、75飛、同馬、56金
まで19手詰

57飛右、45玉(65玉は66角成、同玉、67金以下)、44角成、36玉、28桂、25玉、26香、14玉、17飛、15合、同飛、同玉、17飛までの余詰。

 改作図作意は35飛が不要(無駄手)なので19手。いかに看寿が深謀のもとに作図しているかが分かります。

図巧第78番



第二十二(1898年7月5日号)
甲の部

43_2

33角成、同玉、23飛生、44玉、43飛生、35玉、45飛生、26玉、25飛、37玉、
27飛、46玉、47飛、55玉、56歩、同玉、83角、55玉、65角成
まで19手詰

 不成を交えた飛車の回転は『将棋勇略』第98番や九代宗桂の『将棋舞玉』第31番に似ていますが、「太陽」にはどちらの作品集の図も他には出て来ず、構図も違うのでこの図も出所不明です。
 これも佐原さまより『将棋攻格』第21番と同一図との指摘が。
 『将棋攻格』はあとで出てくるので見ていたはずなのですが、節どころではありませんでした。



 せっかく回転しているので、完全一回転にしたい。(笑) 歩も取らずに持駒にしたいですね。角打の非限定もなくすとこんな感じです。

43_3



乙の部

100069 44

78金打、同角成、同金、同馬、89金、同馬、88銀、同馬、77龍、同馬、
68角、同馬、89金
まで13手詰

68玉は、78金、58玉、67角、同龍、同龍、49玉、27角以下、変化長手數。

 左は図巧第69番。
 4手目までは付け足しのような手順ですが、89金と馬の87への利きを外しておいて88銀が退路に捨駒。同馬で88を塞いで、77龍から68角は手筋です。



改作図作意
89金、同馬、88銀、同馬、77龍、同馬、68角、同龍、89金
まで9手詰

68玉は、69銀打、同馬、66龍、58玉、38飛、48合、57角以下、変長。
57角、78玉、89金、同馬、87龍まで余詰。

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コメント

第二十一の甲は玉図の83番の改作で、第二十二の乙は攻格の21番と同一ですね。
攻格は当時流布していなかったと思うのですが、小野名人はどこから入手したのでしょうか。

佐原さま

ご指摘ありがとうございました。
直しました。
玉図も攻格もどこを見ていたんだか。(泣)

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