田中鵬看著『詰将棋集』 その3
本書の収録作が150局であることは既に述べました。
内訳は次の通りです。
手数 | 局数 | 完全作 | 実戦型※ |
3手詰 | 10 | 10 | 6 |
5手詰 | 20 | 19 | 10 |
7手詰 | 20 | 16 | 11 |
9手詰 | 20 | 20 | 14 |
11手詰 | 20 | 17 | 12 |
13手詰 | 20 | 17 | 11 |
15手詰 | 20 | 18 | 15 |
17手詰 | 4 | 2 | 3 |
19手詰 | 4 | 2 | 3 |
21手詰 | 4 | 3 | 1 |
23手詰 | 4 | 2 | 3 |
25手詰 | 4 | 1 | 2 |
合計 | 150 | 127 | 91 |
※実戦型には端の桂または香がある作品も含む。
これらの作品には、入玉図や中段玉もあるので、新聞用というわけでもなさそうです。
これとは別に、長篇5局の解説があります。
序文、まえがきを読んで、本書の内容を最も正確に言い当てていると思ったのは、もちろん作者です。実戦型の作品が多いことからも推測がつくと思いますが、詰将棋マニア用の作品集ではありません。従って、マニア向きの内容を期待されている人には、手応えのない作品ばかりということになりますので、その辺りお含みおきのほどを。
本書の中は、こんな感じです。これを見てもマニア向けでないことがわかります。
解くのに苦労する作品はほとんどないと思いますので、作意手順は書きません。
さすがに3手、5手は易しすぎるので、7手詰から。抜粋して紹介します。
この図の「近代将棋」発表図は左右反転形で、玉方93歩でなく攻方94歩で、余詰がありました。
『詰将棋集』には将棋雑誌に掲載された作品が、他に2局ありました。塚田賞作品(「近代将棋」1962年5月9手詰)は収録されていません。
第39番 この図は紹介済みですが。
第43番
第48番
第50番
9手詰
第52番
第57番
第58番
第59番
第60番
第66番
第67番
第68番 『詰将棋工学母艦』第122番として収録されています。
つづく
« 田中鵬看著『詰将棋集』 その2 | トップページ | 田中鵬看著『詰将棋集』 その4 »
「田中鵬看著『詰将棋集』」カテゴリの記事
- 田中鵬看著『詰将棋集』 その10(2015.01.17)
- 田中鵬看著『詰将棋集』 その9(2015.01.16)
- 田中鵬看著『詰将棋集』 その8(2015.01.15)
- 田中鵬看著『詰将棋集』 その7(2015.01.14)
- 田中鵬看著『詰将棋集』 その6(2015.01.13)
コメント