« 打歩詰大賞8 | トップページ | ○先○△ »

2014年8月23日 (土)

四桂打捨て!

 送り仮名に悩む。
 正しい送り仮名は何かと悩む。

 たぶん、こういう表記が正しいのではないだろうか。

 四桂を打ち捨てる。
 四桂打捨てで詰ませる。
 四桂打捨愛好会。

国税徴収法
第54条(差押調書)
徴収職員は、滞納者の財産を差し押さえたときは、差押調書を作成し、その財産が次に掲げる財産であるときは、その謄本を滞納者に交付しなければならない。
一 動産(第七十条(船舶又は航空機の差押え)又は第七十一条(自動車、建設機械又は小型船舶の差押え)の規定の適用を受ける財産及び無記名債権を除く。以下同じ。)又は有価証券

 というようなことは、実はどうでも良いのだが。 <序奏が長いんだよ。

 四桂打捨作品を適当に集めてみました。

片岡貞夫氏作「稲穂」「風ぐるま」1953年8月

Photo

62歩成、41玉、52歩成、31玉、42歩成、21玉、32歩成、12玉、22歩成、13玉、
14銀、24玉、23と、34玉、33と引、44玉、43と引、54玉、53と引、64玉、
63と引、74玉、86桂、同と、64と、同玉、84龍、74桂、54と、同玉、
74龍、64桂、66桂、同歩、44と、同玉、64龍、54桂、56桂、同歩、
34と、同玉、54龍、44桂、46桂、同歩、24と、同玉、44龍、34銀、
36桂、同歩、25歩、同飛、同銀、同玉、35飛、同銀、14龍
まで59手詰

 桂を捨てて玉方飛の利きを通しておくと、打歩詰にならないというしくみです。五桂打捨て。




黒川一郎氏作「不知火」「風ぐるま」1954年7月修正図

Photo_3

35金、46玉、45金打、56玉、67銀、65玉、55金打、75玉、76銀、66玉、
65金、56玉、55金右、46玉、47歩、同成桂、45金左、56玉、57歩、同成桂、
55金左、66玉、67歩、同成桂、同銀、75玉、76銀、66玉、65金、56玉、
55金右、46玉、38桂、同成桂左、45金右、36玉、37歩、同成桂、35金、46玉、
47歩、同成桂、45金左、56玉、57歩、同成桂、55金左、66玉、67歩、同成桂、
同銀、75玉、76銀、66玉、65金、56玉、55金右、46玉、38桂、同成桂、
45金右、36玉、37歩、同成桂、35金、46玉、47歩、同成桂、45金左、56玉、
57歩、同成桂、55金左、66玉、67歩、同成桂、同銀、75玉、76銀、66玉、
65金、56玉、55金右、46玉、38桂、同桂成、45金右、36玉、37歩、同成桂、
35金、46玉、47歩、同成桂、45金左、56玉、57歩、同成桂、55金左、66玉、
67歩、同成桂、同銀、75玉、76銀、66玉、65金、56玉、55金右、46玉、
38桂、同馬、47歩、同馬、45金左、56玉、57歩、同馬、55金左、66玉、
67歩、同馬、同銀、75玉、76銀、86玉、85馬、97玉、86角
まで129手詰

 右辺で桂を捨てて、成桂を金知恵の輪と歩打ちで動かして左辺で取っては、また右辺で・・・を繰り返します。名作。




黒川一郎氏作「詰棋界」1956年1月

Photo_2

23桂、同金、21金、12玉、24桂、同金、11金、22玉、34桂、同金、
14桂、同歩、21金、32玉、31金、22玉、13銀、11玉、21金、同玉、
23飛成、11玉、12銀成
まで23手詰

 無理のない形で、四桂打捨て。金をどかせて、14桂に同歩を余儀なくさせるのが狙い。




黒川一郎氏作「振子」「詰将棋パラダイス」1977年6月

Photo_4

51飛成、46玉、58桂、同馬、56金、47玉、42龍、56玉、48桂、同馬、
46金、57玉、53龍、46玉、58桂、同馬、56金、47玉、44龍、56玉、
48桂、同馬、46金、57玉、55龍
まで25手詰

 この様式美。肩の力が抜けてますね。



山中龍雄氏作「近代将棋」1966年9月


Photo_5


22銀直生、同飛、同銀生、同角、25桂、12玉、13飛、同角、同桂成、同玉、
25桂、同歩、33飛成、23飛合、22角、12玉、24桂、同飛、13龍、21玉、
11龍、32玉、31龍、23玉、35桂、同歩、56角、34桂合、33龍、12玉、
34角、23桂合、同角成、同飛、24桂、同飛、13龍、21玉、11龍、32玉、
31龍、23玉、15桂、同歩、33角成、13玉、24馬、同玉、34飛、13玉、
33飛成、14玉、11龍
まで53手詰

 最初こそ打捨てではありませんが、その後は五桂打捨て。最終、23合なら二手長になりますが。





長谷川哲久氏作「詰将棋パラダイス」1974年3月

Photo_6

57銀、同銀生、68桂、同銀生、57歩、同銀成、68桂、同成銀、47角、57玉、
49桂、同歩成、69桂、同成銀、58飛
まで15手詰

 68銀がなければ68桂までですが、この銀だけを消去することはできません。銀を取ったりせず、これを成らせて68を埋めておくことが肝要。




本郷昌幸氏作「近代将棋」1977年1月

Photo

63桂、同馬、41歩成、同馬、63桂、同馬、42と、61玉、53桂、同馬、
71歩成、同馬、53桂、同馬、72と
まで15手詰

 8月24日、追加しました。
 元々、この作品を紹介するのが出発点だったのですが、あれこれ集めているうちに忘れてしまったという・・・。
 四桂打捨てはこうあるべきという理想的な作品です。



駒三十九(酒井克彦)氏作「近代将棋」1985年3月

Photo_12

22飛成、同歩、23桂、同歩、44角、33桂合、同角成、22桂合、同馬、同玉、
14桂、12玉、24桂、同歩、32龍、13玉、25桂、同歩、22龍、14玉、
26桂、同歩、25銀、15玉、24龍
まで25手詰

 これも四桂打捨てには違いない。ただただ、うまいとしか言いようがありません。


大和敏雄氏作「詰将棋パラダイス」2004年3月


Photo_7

33角成、22香合、同馬、同馬、12香、21玉、33桂、同馬、11香成、同馬、
33桂、同馬、12飛成、31玉、23桂、同馬、42龍、21玉、33桂、同馬、
12歩成
まで21手詰

 桂捨てに、すべて同馬と応じることで統一感が生まれています。




拙作「詰将棋パラダイス」2006年3月

Photo_8

45桂、同金、25桂、同香、24銀左、34玉、26桂、同香、46桂、同金、
35飛
まで11手詰

 四歩、四香、四銀、四金の打捨ては最短9手詰ですが、四桂は11手かかります。その最短手数をめざした作品。




本田勇氏作「近代将棋」2007年3月

Photo_9

11飛、32玉、44桂、同銀、24桂、同馬、22金、43玉、41飛成、42飛合、
55桂、同銀、35桂、同馬、42龍、同玉、41飛、同玉、23角成、42玉、
32馬
まで21手詰

 本局は二桂ずつ銀と馬に取らせて、元に戻します。




田島秀男氏作「2013解答選手権・チャンピオン戦」2013年3月

Photo_10

68香、同金、58桂、同金左、78桂、同金、69香、同金左、68香、同金右、
58桂、同金、67香、同飛成、78桂、同龍、56龍
まで17手詰

 やっていることは守備駒の利き外しというだけなのですが、実に精妙。看寿賞受賞作です。




山田修司氏作「新四桂詰」「近代将棋」1963年11月

Photo_11

87銀打、同と、同銀、88玉、97角、同玉、96金、87玉、17飛、27桂合、
同飛、37桂合、同飛、47桂合、同飛、57桂合、同飛、同歩成、97馬、76玉、
86金、66玉、78桂、65玉、75金、同金、77桂、64玉、75馬、同玉、
87桂、64玉、76桂、53玉、52金、63玉、64歩、74玉、86桂、83玉、
84歩、82玉、83歩成、同玉、75桂、82玉、83歩、81玉、92香成、同玉、
93歩成、同玉、85桂、92玉、84桂、91玉、82歩成、同玉、74桂、81玉、
93桂生、91玉、83桂生
まで63手詰

 玉方四桂打捨て。史上初の三段中合を実現した傑作として知られています。常に飛車に接して桂を打たなければならない理由は、9段目に転回されて合駒を稼がせないため。四桂目は打捨てというわけではありませんが、固いことは言いっこなしで。



駒三十九(酒井克彦)氏作「近代将棋」1975年6月

Photo_14

36角、15玉、25飛、16玉、17歩、同玉、44角成、26桂合、同馬、28玉、
48馬、27桂合、同飛、18玉、26飛、27桂合、同角、19玉、16飛、17桂合、
同飛、28玉、38馬、17玉、29桂、26玉、37馬、25玉、36角、34玉、
26桂、33玉、25桂、32玉、22歩成、同金、同銀成、同玉、34桂打、23玉、
14金、32玉、42香成、21玉、22桂成、同玉、55馬、同香、34桂、21玉、
54角、43歩合、同角成、同銀、22歩、11玉、12歩、同玉、
13金、11玉、
21歩成、同玉、22金
まで63手詰

 こちらは、掛け値なしの玉方四桂打捨てです。ただし、
25飛や24飛でも良いとか、13桂成でも良いなど、細かい非限定はありますが。



« 打歩詰大賞8 | トップページ | ○先○△ »

詰将棋」カテゴリの記事

コメント

僕は桂と言う駒が特に好き。
今回の記事は今迄の記事の中でも最高に好きです。

桂と言う駒は常識的な捨て方であっても桂快な感じやリズム感がたまらない。

僕も1作創っています。
詰パラ2013・9大学8で余詰があり、修正図を2014・3月号読者サロンに発表しています。
これは1手1手桂捨てを加えて行きましたから、規則性とかリズム感はないです。
その代わり全桂捨てが妙手になっています。
合駒で1枚もらって5桂打ち捨てになりました。

玉方桂打ち捨てはつまるところ桂の捨て合ですね。
4桂連合は数多くありますが、4枚共タダでもらえるのは少ないかも…

桂の捨て合なら詰パラ2014・4大学院7のかめぞうさん作ですね。
1回間をおいて取りますが、5桂捨て合です。

この2作は一手一手の意味の違いからリズム感はないので今回の記事の対象外の気もしますが…

三輪さま

コメントありがとうございます。
もっとあったのですが、好みで絞りました。
自作以外(笑)は、みんな好作、秀作じゃないかなと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四桂打捨て!:

« 打歩詰大賞8 | トップページ | ○先○△ »

サイト内全文検索

酒井桂史『琇玉篇』解題

無料ブログはココログ