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2014年8月 8日 (金)

打歩詰大賞2

2014年8月13日記
佳作の首猛夫氏作が漏れていました。

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 今回は結果発表号を持っていませんので、思うところを書きます。

発表「詰棋めいと」1997年6月

第2回優秀賞
相馬康幸氏作「近代将棋」1996年9月

326

99香、87玉、89香、77玉、79香、67玉、69香、57玉、48金、同玉、
39龍、57玉、58歩、同玉、59歩、69玉、58歩、同玉、49龍、67玉、
68歩、同玉、69歩、79玉、68歩、同玉、59龍、77玉、78歩、同玉、
79歩、89玉、78歩、同玉、69龍、87玉、88歩、同玉、89歩、99玉、
88歩、同玉、79龍、97玉、98歩、同玉、99龍、87玉、89飛、77玉、
88龍、67玉、59桂、57玉、77龍、48玉、47龍、39玉、67桂、28玉、
88飛、19玉、18飛、同玉、38龍、17玉、37龍、18玉、28金、19玉、
39龍
まで71手詰


 初手に対して合駒できるのは角か金ですが、いずれも89桂で簡単に詰むので躱す一手。

 57玉となったところまで、ほとんど変化はありません。ここから歩捨て、歩打、玉で香取り、歩突き、玉で歩を取り龍寄り、の繰返し手順に入ります。飛龍連結なので合駒はできません。この簡明さが相馬流の特徴ですね。
 47玉は、48歩、58玉、59龍まで。
 59龍は、57玉で打歩詰。
 肩の凝る変化もなく、収束まで綺麗に捌けて気持ちの良い作品ですね。


第2回佳作
黒龍江氏作「馬賊戦記パートⅡ」「詰将棋パラダイス」1996年4月

3132

46と、26玉、36馬、16玉、61馬、17玉、62馬、16玉、52馬、17玉、
53馬、16玉、43馬、17玉、44馬、16玉、34馬、17玉、35馬引、16玉、
25馬上、27玉、45馬、17玉、35馬右、16玉、34馬左、27玉、45馬寄、イ26玉、
44馬右、25玉、35と、16玉、43馬、26玉、36と、27玉、46と、26玉、
53馬、16玉、34馬、27玉、63馬、26玉、35馬、16玉、52馬、27玉、
45馬、26玉、62馬、16玉、34馬、27玉、72馬、26玉、35馬、16玉、
61馬、27玉、45馬、26玉、44馬、37玉、47と、27玉、45馬、26玉、
36馬、17玉、62馬、16玉、52馬、17玉、53馬、16玉、43馬、17玉、
44馬、16玉、34馬、17玉、35馬引、16玉、25馬上、27玉、45馬、17玉、
35馬右、16玉、34馬左、27玉、45馬寄、26玉、44馬上、27玉、45馬右、16玉、
17歩、25玉、34馬寄、26玉、35馬引
まで105手詰

 これも般若一族の作品。
 ほとんど双馬と玉だけが動いていて、一体何が起きているのでしょうか。

61


 最初の61馬の局面。

20_2

 馬鋸が近づいてきた20手目。打歩局面です。ここから二枚の馬が動いて、近づいた馬はまた61へ。


261

 61馬の局面です。36馬が35馬に変わっただけ。


66

 66手目の局面。ここまで玉は、16、17、25、26、27の場所しか動いていませんでした。ここで初めて37へ。
 27玉は、72馬、16玉、17歩、25玉、36馬、24玉、35と、23玉、34と、32玉、43馬、42玉、42香成以下。
 37同玉は、49飛、58玉、94馬、67金合、48金、68玉、77銀、同金、58金、78玉、77馬、同玉、67金、86玉、76馬、97玉、98歩、同玉、99歩、88玉、79金以下。
 88玉は、89金、97玉、98歩、86玉、76金まで。
 このの変化で、61馬まで戻らなければならなかった意味が分かります。すなわち52馬で止まっていると、94馬が85馬となり、98歩が打歩詰になるのです。また、44馬の形でないと、77銀とはできません。結局同玉とは取れず、再び馬鋸。


86

 86手目、16玉の局面。20手目との違いは、なんと46とが47とになっただけ。
 37地点への移動ができなくなったために、17歩を打つ順が回ってきて詰みに至ります。
 実に面白いからくりで、楽しめました。


第2回佳作
大橋健司氏作「詰将棋パラダイス」1996年5月

3133

41角成、22玉、31馬、23玉、34銀、同銀、41馬、22玉、33角生、13玉、
31馬、23玉、22馬、14玉、32馬、13玉、22角生、24玉、33銀生、15玉、
24銀生、同玉、42馬、23玉、33角成、13玉、14歩、同玉、24馬
まで29手詰

 生角と持駒から不成物の雰囲気が漂っています。
34銀が同銀を余儀なくさせて32への銀の利きを外す一手。
32歩合は、33角成、13玉、31馬、14玉、32馬、13玉、22馬上、24玉、25歩、同銀、33馬右、13玉、14歩、同銀、22馬寄まで23手。
32桂合は、33角成、13玉、31馬、14玉、32馬、23金合、26桂以下。
32飛金銀合は取って33角成以下。香合は、33角成以下。
32馬と寄れるのが34銀の効果です。
ここで邪魔駒消去が入るとは。二枚の馬を連結させるためには42銀は邪魔なのでした。
 簡潔な初形から良く粘る手順。いつもの大橋氏の作品とはちょっと違ったあっさり系でした。


第2回佳作
市島啓樹氏作「近代将棋」1996年6月

3131

33飛、25玉、34角、35玉、12角生、25玉、36銀、同と、34角生、15玉、
13飛生、同香、16歩、24玉、43角成、23玉、24飛、同玉、34馬
まで19手詰

 初手33飛は13歩を狙った限定打。
 45玉は、67角、56合、34飛成、54玉、44龍まで。
 3手目34角も限定打で、43角と離してしまうと、15玉、13飛、同香で16歩が打歩詰。64飛の利きを遮断するため近打します。
 12角成は、24玉で逃れ。
 43角成は、45玉で逃れ、そこで36の退路を塞いでおきます。
 16玉は、13飛、15合、同飛、同玉、14飛まで。角の移動場所が12でなければならない理由はこの変化です。
 13飛成は、14歩合で打歩詰。
 12角不成~36銀~34角不成の味がまことに良く、13飛不成からの収束も完璧。塚田賞も受賞した傑作です。


第2回佳作
首猛夫氏作「詰将棋パラダイス」1996年10月

Para96000857

56飛成、46香打、45龍、同玉、55と、36玉、37香、26玉、53角、44歩合、
同角成、35角合、同馬、16玉、25角、同金、17歩、15玉、25馬、同玉、
26歩、同玉、16金
まで23手詰

 46歩合は、45龍、同玉、55と、36玉、37香、26玉、53角に対して44歩合が二歩で打てない。46香打は、二歩禁回避の玉方香先香歩なのです。そこで35角合の一手となりますが、同角不成、16玉、17歩、25玉、14角以下21手。
 35角合は上記のとおり同角不成で早いので、角が成るか成らないか、打診をするのが作意です。
 同角不成は、16玉で逃れ。ここは成るしかありません。
 角成と決まったら、打歩誘致のために引きつける角合。
 14銀成、同玉、13と、15玉、25馬以下、迂回手順のような余詰があります。
 修正図があるのでしょうか。

 
二歩禁回避の玉方香先香歩・・・余談ですが、「爪牙」(「打歩詰大賞5」参照)同様に、この狙いも衝突していました。拙作は「詰将棋パラダイス」2010年7月、39手詰です。作例はあまり無いと思っていたのですが。

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コメント

市島作は近将発表ということでしょうか。

解答欄魔さま

ご指摘ありがとうございます。
よくやるんですよ。スミマセン。

ブログは直せるからいいです。本は…(涙)。

解答欄魔さま

本は、それも味があります。
乱丁とか、落丁とかも大好き。笑
文学関係の限定本で、同じページが続けて有るのを持っておりまして、宝物です。

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