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2014年7月29日 (火)

北川邦男好作選4

第27番「将棋世界」1961年3月

027

34金、同馬、16桂、同馬、35金、14玉、25銀、同馬、34龍、同馬、
26桂
まで11手詰

 翻弄物が好きになるきっかけとなった作品です。(笑)
 16桂は、14玉で逃れ。このために、まず質駒をつくっておきます。
 35金と打った後は、今度は26銀を消して34馬の形にすれば良いというわけで、玉方馬の動きが印象に残ります。狙いは26への馬の利き外しです。

 翻弄物はいくつかつくりましたが、気に入っているのはコレです。

「詰将棋パラダイス」2005年5月

Para0105kaneko36

38香、同馬、46金、同と、48桂、同馬、39香、同馬、47銀打、同と、
38香、同馬、48桂、同と、37香、同玉、73角、36玉、46角成
まで19手詰


第28番「近代将棋」1961年3月

028

38銀、58玉、67龍、59玉、56龍、57金合、67歩、69玉、87馬引、58玉、
59馬、同玉、57龍、同香成、69金
まで15手詰

 39玉は、47銀、49玉、38龍、59玉、67歩、69玉、68馬まで。
 29玉は、38龍、19玉、55馬まで。
 59玉は、67歩、69玉、68馬まで。

 3手目、67龍はダンゴ状態になるので一見冴えない手ですが、56龍のソッポ行きに57金合が出現して景色が変わります。これは疑似中合。
 同香は67歩以下。
 
57銀合は、67歩、69玉、87馬引、79玉、78馬まで。
 
58金合も67歩以下、同じ手順で詰みます。
 
58飛合は、67歩、69玉、58龍、同香成、89飛、79合、87馬引まで2手早い。
 要するにここは最長手順探しですが、68と47に利く駒を合駒しなければならないというわけで金合が正解。うまく割り切れたものですね。


第33番「詰将棋パラダイス」1961年4月

033

67龍、47桂成、18歩、26玉、48角、37桂合、38桂、同成桂、37角、同成桂、
38桂、同成桂、27馬
まで13手詰

 これもソッポ行きです。
 どうやって打歩を打開するかという局面ですが、
57龍や47龍は同飛成で近づいてくるので続きません。
 ところが67龍なら、同飛成に18歩、26玉、48角と打てます。同飛成のところ、同桂でも同じです。48角と打たせないためには?
 
37合なら18歩、26玉に48角とは打てませんが、17角で詰み。
 
47歩合は、18歩、26玉、48角で取れば27馬、37合なら38桂まで。
 
銀合は、作意と同様の手順でも詰みますが、同龍、同飛成、18銀、26玉、48角で簡単。
 結局どうやっても48角と打たれるのですが、龍に取られても良く、しかも37に利かせるために安上がりの桂の移動合となります。
 
59角も可。ここはちょっと残念ですが、一枚置いて限定してもなあという気持ちでしょうか。
 
37歩合は、38桂以下、27歩と打てるので同手数駒余りになります。
 玉方28歩は玉の退路を限定すると同時に初手39角以下の余詰防止駒になっており、また35とも初手26角の余詰防止とともに詰上りの退路をなくしているなど、全く無駄のない配置です。

 本局の47成桂の動きが楽しいので、後日つくってみました。

「詰将棋パラダイス」2002年7月

Para01051842

32銀成、同玉、14角、23桂合、24桂、同龍、23角成、同龍、24桂、同龍、
44桂、31玉、32銀、22玉、14桂、同龍、31銀生、同玉、33龍
まで19手詰


第34番「詰将棋パラダイス」1961年5月

034

49角、38角合、17歩、26玉、27歩、同角成、同銀、17玉、28角、同玉、
38龍、17玉、18銀、同金、27龍
まで15手詰

 
17歩は、26玉、15銀、同玉、33角、24歩合、同角成、同と、16香、26玉で打歩詰。
 
26玉は、27銀、17玉、18歩、同金、同銀、同玉、38龍、28合、29金、17玉、28龍まで。作意38角合はこの手順中の38龍をなくすための犠打です。
 
38歩合は、27銀、17玉、18歩、同金、同銀、38龍以下。
 
38銀合は、同角、26玉、27銀打まで。
 この図を今回並べていて、あれっ? となりました。
 38角がなければ、17歩、26玉、27歩で打歩詰。38角があるので27歩が打歩にならない。取歩駒発生ではないでしょうか。

 有名な相馬慎一氏作を見てみましょう。

「詰将棋パラダイス」1992年2月

Para91950913

37角、26角合、46角、14玉、15歩、同角、25銀
まで7手詰

 2手目角合するのは、角筋を消しておいて同飛、14玉、25銀、15玉を打歩詰にするため。26桂合ではそこで27桂と打たれて詰みます。
 つまり、相馬氏作は取ると打歩詰になるようにできています。
 これに対して、北川作は取ると龍引きができなくなって詰みませんが、打歩詰にはなりません。27歩と打てば打歩詰ですが。
 取られた際の意味付けの点で純正とは言い難い点があるものの、取歩駒が発生したことには違いないと思いますが、如何?


第38番「詰将棋パラダイス」1961年7月

038

77馬、69玉、58銀、同玉、67銀、同桂生、59歩、同桂成、67馬、69玉、
68馬、同玉、67龍
まで13手詰

 本局は変わった味わいのある作品。
 
69歩は、59玉で逃れ。
 
59歩や59銀は、49玉で逃れ。67銀は一見筋が悪そうで、打ちにくい。これは質駒をつくる意味です。
 
69玉でも49玉でも、59馬、同玉、57龍、49玉、58龍まで。
 
67同桂成は、59歩、49玉、67馬、59玉、57龍、69玉、68馬まで同手数駒余り。
 収束も鮮やかなものです。

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