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2014年7月31日 (木)

北川邦男好作選6

第57番「近代将棋」1966年7月

057

52飛、22歩合、同飛、同玉、23歩、12玉、52飛、42飛合、同飛、同角、
32飛、23玉、42飛成、34玉、23馬、同玉、12角、14玉、15歩、24玉、
22龍
まで21手詰

 塚田賞受賞作です。
 不利合駒(先打)の魅力に目覚めた作品。(笑)
 『近代将棋図式精選』には、打歩詰関係の不利合駒(先打)は本局の他、山田修司氏作(飛先飛香)、北原義治氏作(玉方香先香歩)、田島暁雄氏作(玉方飛先飛香)・(玉方銀先銀歩+玉方金先金歩)、近藤孝氏作(玉方飛先飛香)と、これだけあります。このうち、短手数でスッキリしていたのがこの作品でした。
 
32飛は、23玉で逃れ。22飛、同玉、24飛は、23歩合、同飛成、11玉で打歩詰。
 
11玉は、31飛、21銀合、同飛、同玉、32銀、11玉、22歩成、同玉、31馬、12玉、21馬まで17手。
 
42香合は、同飛、同角、22歩成、同玉、24香、11玉(23歩合は同香成、11玉、12歩と打てる)、12歩、同玉、23馬、21玉、22馬まで2手早い。
 収束は打歩打開の流れにはなりませんが、これはこれでまとまっていると思います。

 もう一局。
「詰研会報」1978年5月『渓流』拾遺篇第47番

047

16香、同玉、28桂、15玉、51馬、24飛合、同馬、同歩、17飛、16歩合、
同飛、25玉、15飛、同玉、16歩、25玉、24飛、同玉、23桂成、25玉、
26歩、同玉、36馬
まで23手詰

 飛歩不利交換が入って、こちらの方が打歩物らしいつくり方ではあります。

 この主題でつくりたい! というわけで、悪戦苦闘してできたのが次の図です。原図は1987年にはできていましたが、最終的に序奏を2手加えました。
「詰将棋パラダイス」1989年3月

Para86902657

36飛、同玉、37銀打、同桂成、63角、26玉、35銀、同玉、45角成、26玉、
53角、44飛合、同角、同歩、29飛、28香合、同飛、同成桂、27香、16玉、
17歩、同玉、35馬、16玉、26馬
まで25手詰


第59番「近代将棋」1966年8月

059


22桂成、同歩、21銀、同玉、32香成、同玉、31桂成、23玉、45馬、14玉、
34飛、24角合、同飛、13玉、12馬、同玉、14飛、13角合、21角、23玉、
32角成、12玉、13飛、同玉、24角、12玉、21馬、23玉、33角成、同玉、
32馬
まで31手詰

 北川氏の最長手数作。
 
14飛は13桂合で逃れ。
 
同玉は、32飛、23玉、24銀打から12飛成。
 
12玉は、45馬、23桂合、同馬、同歩、24桂、同歩、22飛以下。
 
31同玉は、51飛、32玉、41飛成、33玉、44龍、23玉、45馬、32玉、24桂、31玉、33龍、41玉、63馬以下25手。
 
13玉は、24銀、14玉、33銀生、13玉、24銀成、12玉、32龍以下。
 
13桂合は、21角、23玉、24飛以下。ホ13銀合は、21角、23玉、32角成、12玉、13飛、同玉、14銀、12玉、21馬まで27手。
 筋がつかみにくい作品。
 24角合、13角合あたりが主張といえば主張でしょうが、鮮やかな収束から駒を極力増やさないようにして逆算したのかもしれません。


第60番「詰将棋パラダイス」1967年1月

060

22角成、同玉、32飛、13玉、35角成、24角合、14歩、同玉、12飛生、13角、
24馬、同歩、15歩、23玉、32飛成
まで15手詰

 
32飛は、13玉、35角、14玉で打歩詰。手順中、35角が35馬なら、14玉に、12飛生、13合、24馬で詰みます。
 
24桂合は、14歩、同玉、12飛成、13合、24馬、同歩、26桂まで。
 この収束は皆さんご存じの通り。

若島正氏作「近代将棋」1986年3月

070

55飛生、14玉、23龍、同玉、53飛生、14玉、15歩、同玉、48馬、37歩合、
同馬、25玉、26歩、14玉、36馬、25角合、15歩、同玉、13飛生、14角、
25馬、同歩、16歩、24玉、33飛成
まで25手詰


第65番「将棋世界」1967年7月

065

23飛生、34玉、53飛成、24玉、15角、14玉、23角生、15玉、16歩、24玉、
14角成、同玉、23龍
まで13手詰

 第一回詰将棋コンクール首位作。
 53飛を龍にするために不成で動いて、龍に成って戻る。「成るため不成」です。
 
23飛成は、15玉、13龍、14歩合で打歩詰。
 
15角は、14玉、23角生、15玉、16歩、24玉、14角成、34玉で逃れ。このために53飛を龍に変えておきます。
 
14玉は、15歩、同玉、13飛生、14銀合、16歩、24玉、23角成、同銀、同飛成まで11手。
 
15玉は、16歩、14玉、13飛以下。

 この意味付けは初出なのかどうか分かりませんが、残念ながら余詰がありました。
 
23と、14玉、13と、同桂、15歩、24玉、23飛生、34玉(15玉は24角、同龍、16歩、14玉、24飛成、同玉、34飛まで)、23角成、15玉、33角、24桂合、同馬、同龍、16歩、14玉、26桂、同歩、24角成、同玉、23飛、35玉、26飛成、34玉、35歩、同と、23龍上、45玉、43龍右まで。
 これは、私の頼りない記憶では安武さんと田利さんの指摘ではなかったかと。そして修正図もホームページに掲げられていて保存していましたが、その後パソコンがクラッシュして思い出せません。下記の図とは違っていたかもしれませんが、一応直しました。

0651

 ところで、この主題も大変魅力的に思えましたので、後日つくりました。
「近代将棋」1986年4月修正図

86990092

42飛、34玉、43飛成、35玉、32龍、44玉、42龍、34玉、43角生、44玉、
21角成、34玉、43龍、35玉、32龍、33馬、同龍、34桂合、24龍、同龍、
36歩、44玉、53角、33玉、32馬
まで25手詰

 もう一局。
「詰将棋パラダイス」1989年1月

Para86902500_2

43金、同玉、42と、54玉、53金、同玉、33飛生、44玉、43飛生、34玉、
13飛成、44玉、43角成、55玉、33馬、54玉、55馬、同玉、56歩、54玉、
43龍
まで21手詰

 33飛の位置が悪いので、馬の動ける余地をつくるために不成で位置を変更するという意味付けです。

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