« 酒井桂史名作選2 | トップページ | 酒井桂史名作選4 »

2014年1月21日 (火)

酒井桂史名作選3

『作品集』第7番「将棋月報」1925年8月
0083

16金、24玉、15金、13玉、14歩、22玉、13歩成、同玉、24金、同玉、
25歩、同玉、34銀、同玉、54飛、44香合、同飛、同歩、35香、24玉、
25歩、同玉、37桂、36玉、28桂、27玉、36桂、同玉、26飛、同玉、
17馬、36玉、28桂
まで33手詰

 14玉は、26金、24玉、35金、同飛、同桂、27歩合、23桂成、同玉、12角以下。
 21玉は、22歩、11玉、12歩、同角、同と、同玉、24金、18歩合、21角、22玉、32角成、11玉、18香、同桂成、12歩以下。
 11玉は12と、同角、同銀成、同玉、24金、18歩合、23角、22玉、32角成、11玉、12歩以下。
 25金は、同玉、34銀、同玉、54飛、44香合、同飛、同歩、35香、24玉で不詰。
 12銀成は、同角、14金、同飛、同玉で不詰。

 25金の失敗例で、25歩が打てれば同玉、37桂以下詰みます。そこで22歩を消去するのが前段の手順。もっとも、こんなところにある歩はとりあえず消してみるとしたものです。
 35飛と打つと24玉でたちまち打歩詰なので、一顧だにしない人が多いでしょう。そこで54飛と打って、44香と差し違えれば25歩と打てるわけです。紛れが浅く、なんとなく指せる手順なのが弱いですが、不利交換(飛を香に換える)と呼ばれる手筋です。
 こんにちでは珍しくない手筋になりましたが、この時代にはまだ希少価値があったのです。物事は通時的に見るべし。先行作としては、無双第15番の飛歩、図巧第78番の香歩くらいではなかったでしょうか。

『将棋無双』第15番
015

93歩、83玉、86香、84飛合、同馬、82玉、92歩成、同香、93馬、同玉、
95飛、94歩合、同飛、同玉、85金、93玉、84金、82玉、73金、同玉、
83飛、64玉、65歩、54玉、44角成、同香、55歩、同玉、53飛成、54金合、
44龍、同金、56香
まで33手詰
『将棋図巧』第78番
078

48桂、同と、59香、58歩合、同香、同と、48桂、同と、57歩、65玉、
35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉、66歩、55玉、75飛、同馬、
56金
まで21手詰

 

『作品集』第10番
10

 

72金、同玉、77飛、同と、76飛、同成桂右、82角成、62玉、63歩、52玉、
42歩成、53玉、44成桂、42玉、
64馬、同成桂、43成桂、31玉、32銀、22玉、
33角、12玉、21銀生、23玉、32銀生、14玉、15角成、同玉、16香、25玉、
26銀、24玉、15銀、25玉、26金
まで35手詰

 62玉は、53飛成、同馬、63歩、同馬、同銀成、同玉、81角、53玉、64角成、同玉、53銀、同玉、73飛成、52玉、63角成以下。
 同玉は44成桂、52玉(62玉は、63歩から72飛成)、42歩成、同玉、72飛成、52歩合、64角成、同成桂、33銀、41玉、42歩、51玉、73角まで。52歩合のところ、52飛合は33角、31玉、32歩、41玉、61龍、51合(32玉は52龍、23玉、24飛まで)、同角成、同飛、33成桂まで。
 同銀は、63歩、52玉、42歩成、63玉(同銀は72飛成、53玉、44成桂まで)、52角、54玉、45成桂まで。
 同成桂上で不詰。75成桂でも不詰。
 43成桂、31玉、64馬も可。64馬に22玉は31馬、同玉、32銀以下。
 26銀、14玉(24玉は25香、14玉、23銀不成まで)、16香、24玉、15銀、25玉、26金まで。

 縦に並んだ飛車が打歩詰の元。これを連続で捌くのが狙いですが、上記のとおり同成桂上や75成桂と退路を開けられて詰みません。おまけに手順前後が2箇所。なお、桂が出払っているのは4手目、73桂合で不詰になるのを避けたものです。

 拙作にちょっと似たのがあるので、懐かしくなって採り上げた次第。

「京都民報」1986年1月
132

34角、22玉、23銀、13玉、16飛、同金、15飛、同金、14歩、同金、
12銀成
まで11手詰

 飛車の動きが似ているだけ。(笑)
 原図は41金、24香ではなく31歩、24歩で、潰れてました。(>_<) 31歩なら25金でなく25とで完全作だったのですが、金を置きたいところですので。

 余談はともかく、これも直さないと寝覚めが悪いです。

104


72金、同玉、77飛、同と、76飛、同金、82角成、62玉、63歩、53玉、
44と、52玉、42歩成、同玉、64馬、32玉、42馬、同玉、43と、31玉、
32銀、22玉、31角、11玉、21銀成、同玉、23香、31玉、42と
まで29手詰

 成桂を無くし、73桂合を可能にする方向で考えました。6手目と10手目を変更。86成桂、87とは過剰なので、一枚削除。
 63歩は、73玉、71金、84玉、86飛、85香合で不詰。
 73桂合は、82角成、62玉、73飛成、同銀、54桂、52玉、42桂成、63玉、52角、64玉、73角成、同玉、74銀、84玉、86飛、75玉、85飛、64玉、63角成、55玉、65飛まで25手。
 53玉、42桂成、56金、44と、64玉、56桂、75玉、64角、同銀、同馬、84玉、75銀、85玉、86金、94玉、95金打まで25手。
 62玉は、63銀成、同玉、64角成、同金、52銀、同馬、同飛成、同玉、42歩成、63玉、41角、54玉、45と、65玉、67飛、75玉、76歩、84玉、64飛、74桂合、同角成、94玉、96馬、84歩、93金まで同手数駒余り。
 同玉は、53銀、63玉、64歩、同金、同銀成、同馬、53金、同馬、同飛成、同玉、73飛成、63銀合、62角、54玉、44角成、65玉、66馬、54玉、44とまで27手。
 同馬は、52銀、62玉、63歩、同馬、同銀成、同玉、41角、64玉、74角成まで。
 62玉は、44角、63玉、53角成、同玉、73飛成、63合、43香成、54玉、44と、55玉、56歩、65玉、76金、同と、同龍まで同手数駒余り。
 73桂合は、82角成、62玉、63歩、52玉、42歩成、63玉、41角、54玉、45と、53玉、52角成まで。
 同とは82角成、62玉、63歩、52玉、42歩成、63玉、41角、54玉、45と、53玉、52角成まで。
 53玉は、71馬、52玉、62馬、41玉、42歩成まで。
 53玉は、43香成、54玉、44と、63玉、41角、62玉、52角成まで。
 52玉は、42歩成、53玉、43香成、63玉、41角、54玉、44成香、55玉、45と、65玉、83馬、75玉、74馬まで23手。
 43とは、31玉、64馬、22玉、31馬、23玉で手順前後は成立しません。

 58桂の代わりに47金と置く手もありますが・・・。
 収束の手順前後も直さないといけないので、短く切り上げ。

-----あくまで週1ペースが目安なのに更新し過ぎて、つづく-----

« 酒井桂史名作選2 | トップページ | 酒井桂史名作選4 »

酒井桂史名作選」カテゴリの記事

コメント

妙案55番は飛歩不利交換ではないと思いますが。

相馬さま

ご指摘ありがとうございます。
書いている最中に、待てよ妙案もあったなあと魔が差しました。(笑)
なので、削除しました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 酒井桂史名作選3:

« 酒井桂史名作選2 | トップページ | 酒井桂史名作選4 »

サイト内全文検索

酒井桂史『琇玉篇』解題

無料ブログはココログ