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2013年10月 4日 (金)

『詰将棋工学母艦』

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私の所持する『詰将棋工学母艦』。1994年2月14日発行。著者、信太 弘氏。
読みに読んだので、ボロボロ。

総ページ数は436。426ページ目にいったん奥付があり、そこから10ページにわたって著者の作詞作曲(楽譜付き!)の歌が掲載されている。
奇書といえば、奇書である。
収録作は1,000局。名作選といっても良く、実に目配りが広いことに驚かされる。
博覧強記を誇る私(笑)でも、こんなに色々な作品は知らない。
「店頭販売」や「用地清掃」などの著者独特の用語には面食らうが、テーマ別に要領よく分類してあることにも感心させられる。
この意味では、この書物は名著である。
また、誤植も非常に少ない。いかに校正に力を入れたかが分かる。
『近代将棋図式精選』も名著だが、この点では遠く及ばない。
2枚目の写真の左側のページの私の書き込みは、その数少ない誤植の一つを示したもので、「桂」が「形」になっていた。

右側のページ中段は、唯一収録された拙作。このおかげで、一冊注文したら一冊オマケで付いてきた。
もう一度注文したら、またオマケに一冊。
手元に残っているのは写真の一冊だけで、あとの三冊は交流のあった詰棋関係者にあげた。
誰にあげたかはもう忘れてしまった。
ところで、収録された拙作は「近代将棋」の詰将棋研究室(当時の私が憧れた発表場所だった)に初めて掲載されたもので、柏川悦夫氏に「佳作」と評していただいた愛着のある作。
この前月の詰将棋研究室には上田吉一氏作(『極光21』第58番)と若島正氏作(『盤上のファンタジア』第70番)が一緒に掲載されていたことも鮮明に覚えている。

発表時もその後も指摘を受けたことはなかったが、実は拙作には収束近くに余詰があった。
玉方12金を追加すれば完全作になる。

信太氏の作品を一局掲げる。回転物である。

詰将棋パラダイス1992/12
Shinoda
32銀、同玉、43歩成、同飛、23歩成、同飛、21銀、同飛、41銀、同飛、23銀、21玉、22歩、
31玉、33龍まで15手詰

実に巧い。ただ、攻方17歩は離れすぎで、16歩と近づけた方が良いと思う。

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コメント

本書は信太氏が売れると見込んで3000冊ぐらい刷ったはず。氏の自宅には、まだ相当な在庫が眠っているのではないかと・・・。

Yさま
コメントありがとうございます。
3,000冊!?
詰パラの読者より多いんじゃないかと...。

1人2冊以上買うだろう、という計算でした。オマケの理由は想像がつくでしょう。最初は4000冊以上刷りたいと言うので、さすがに止めました。当時、信太氏は30代。独身ながらすでに一戸建を購入したあとでしたので、安心して(?)納品しましたが。

Yさま
ヤフオクでは相当な高値で取引されてますね。
最近、信太氏の作品を見かけませんが、元気なんでしょうかね。


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